痩身とコンサータ(近況2)
ごきげんよう。
先日、同じタイトルで書いた記事の続報になります。
ほぼ自分用の記録ですので、読みづらい部分もあるかと思いますがよろしくお願いします。
今回書きたいことは、
・コンサータの副作用(食欲減退)
・コンサータの効果について
・体重減少の危機
など。
あれからコンサータによる食欲減退がひどく、体重の減少が無視できないところまで来たので、11月頃から量を減らしていました。
忙しい日は27mg、休日は18mgでしばらく様子見していたのですが、もともと食が細いので体重は僅かしか増えず。
友達がコンサータを減量していい感じに体重を増やしていたので、追随しようとしたのに……
やばいな、と感じたきっかけは「腰の骨」です。
これはわたしがいつも指標にしている部位で、痩せてくると一番に露出してきます。ズボンを履くときなど、ふと硬いものが手に触れるので、ああこれは痩せすぎだなと緊張が走ります。
あと、体重の減っている時期は骨の上に乗って歩いている感じがします。例えるなら、ナイトメアービフォアクリスマスのジャックみたいな重心の取り方で歩いている感じ。
別に痩身の自分が嫌いなわけじゃない。むしろ、アイデンティティでさえあるけれど、身体と脳が「これ以上痩せたらやばい」と警告を出してくる。
なのに、コンサータのせいで食欲が出ない。
目の前に美味しそうな食べ物があって、お腹もすいているのに、お箸を動かすことができない。
どんどん冷めていく料理を前にする絶望。
もう、時を渡る一族みたいに薔薇の紅茶しか飲めなくなってしまうんだろうか……いや、それで生きていけたらどんなにいいか。
ごはんを食べられないときの、作ってくれた人はどう思うだろうか、という悲しい想像や、残念な顔をする母の様子がとてもつらかったです。
最近は食事前に大食いやドカ盛り町中華の動画を見て、がんばって食欲を出していました。
特に好きなのは韓国のFume(プーメ)ちゃんという大食いYouTuber。食べ方も綺麗だし、すごく美味しそうに見たこともない料理をどんどん飲み込んでいくので、更新されるたびにチェックしています。
こうして増量に励んだおかげで、ほんの少しずつ……数百グラム単位で……体重が増えつつあったのですが。
その代償として、恐れていた事態、身体を「起動」できない問題が再び出てきてしまいました。
少し前に、新型うつ、という症状が話題になったことがあります。
遊びには出かけられるけど、職場や学校ではうつの症状が出るという病です。
本当にそんなことがあるの?と以前のわたしは疑問でしたが、今ならわかります。
身体の「起動」をするさい、遊びに出かけるときに必要なエネルギーが3だとしたら、仕事に行くためのエネルギーは5。でも、今持っているエネルギーは2。
がんばれば3のエネルギーは出せるし、以前遊びに行って友達と話したことですごく元気になった記憶があるから、リフレッシュすることで明日働く活力も出るだろう、と力を振り絞って家を出る。
翌日、元気になれるはずだったのに、朝起きたときのエネルギーは1。当然、集中力もなく、眠気も消えず、仕事はうまくいかない……
自分に元気がないことを信じたくないから、これをずっと繰り返してしまい、いつの間にか抜け出せない疲労のループに陥ってしまう。
この状態の難しいところは、休めば改善されるわけではないという点です。休みたいという願望は常にありますが、どれだけ休んでもその渇望が満たされることはありません。
わたしの場合、身体を起動するためのエネルギーさえあればあとは一日を無事に送ることができるので、ドーパミンの管理者たるコンサータの力が欠かせません。
ただ、どうしても「体重を増やす」か「身体と脳を動かす」かの二択になってしまう。
正直に近況をお伝えすると、友達や家族に誘われて外に出るときと、家庭教師のアルバイト以外は、ほぼ自宅で抜け殻のようになって、ごはんだけを無理に食べる生活をしていました。
集中力も出ないから本も読めず、常に疲労感があるので横になっているという始末。さらには朝起きるのも大変なので、ゲームをすることで脳を覚醒させて目を覚ますというほぼ廃人状態。
なのに、夜は普通に眠れるから不思議ですね。睡眠は身体が常に求めているんでしょう。
こうして次々に溜まっていくタスクを、考えたくなくて思考を停止させていくうちに、自分が好きだったもの、美しいもののことさえ忘れかけてしまいました。
部屋も片付けられず、身の回りはどんどん汚れていきました。
好きだった洋服は、半年くらい買うことも、通販のサイトを見ることさえ無かったと思います。
そして年が明け、ふと
「あんなに大好きだった本が読めないっておかしくない?」
と気づき、さーっと血の気が引きました。
思考停止になることは、本当に怖いです。
わたしにとっては、身体の病になることよりも怖い。
なのに今のわたしの一番したいことは、恐ろしいことに、「横になること」です。美術館や図書館で貪るように情報を摂取していたわたしは、どこに消えてしまったんだ。
かつてのわたしを、コンサータの量を増やすことで取り戻せるなら、何mgでも飲みます。でも、その代わりに体重が減ってしまうのも、やっぱり怖い。
結局、
・健康的な体重でいること
・ある程度きちんとした日々を送ること
二つの両立は無理なのかもしれないです。
今朝、久しぶりに36mgのコンサータを飲んで、頭が驚くほどクリアになって期限ギリギリのタスクにようやく着手できたので、どうしてもっと早く飲まなかったんだと泣きそうになりました。今更もう間に合わないかもしれないのに。
もし体重を増やすとしたら、絶対にこの時期はタスクがない、というときに増量期間を設ける。ただそんな時期は来なそうなので、やはり痩身とうまく付き合っていくしかないのでしょう。日頃から「食べる努力」は必要だと思います。
コンサータは唾液量が減って、濃い味のものが無性に食べたくなり、自然とカップ麺やマックのポテトに手が伸びがちになるので栄養面にも注意したいところです。
しかし、わたしが過去唯一体重が増えて、毎日三食食べられた時期が、フランスに留学していたときでした。近い将来、またフランスに行くことがあれば、夢の健康体重を手に入れられるかもしれません。
コンサータを服用している方、とくに女性で不注意型ADHD/ASDの方、同じような経験がありましたらぜひコメントでお知らせください。
きわめて日記的な文章になりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
わたしとしては、こうして文章化することができただけでもだいぶ大きな一歩です。
このままの勢いで、もう少しがんばれたらいいなと思います。
でも、ああ、
やっぱり横になりたい……
青磁