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「大家さんと僕 これから」矢部太郎

大家さんが亡くなってしまった事を知っていたので、ラストは泣いちゃうだろうなーと思ってたけど、そう言う話ではなかった。
矢部くんの中では、大家さんはずっと生きてる。
良く亡くなってからの方が、近くに感じるって言う話を聞くけど、自分にはまだそれがわからない。
でも、この本を読んで、人が死ぬって事は、もう会えないし「別れ」でもあるけど、それだけではない事が伝わってきた。
勿論、すごく悲しくもあるけど、ただ悲しいだけじゃないんだな、と。
思い出がたくさんあるほど、悲しくて、でも幸せなのかもしれない。
少しだけわかるような気がした。
ラストの矢部くんが前向きで良かったです。
本人のイメージから、優しくてほのぼのとしたモノだと思っていたら、いい意味で裏切られました。
確かに一作目はそうだったけど、この本では、大家さんの死や、戦争体験が多く描かれているので、ほのぼのしつつも、それだけではなく、色々と考えさせられる内容でした。
でも、矢部くんの人柄が見えるような、あの絵柄で描かれているからか、シリアスにはならず、やっぱり楽しく読んだけどね。
矢部くんって結構、現代的だわー。(笑)
面白かった!
お父さんの事を描いた、新作も読みたいな。

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