追いかけて追いかけて自滅するタイプだった私は。
今日はたまたま友人達とお酒を飲みながら話していた時、自分の過去の恋愛について話したら、とても驚かれた。
私は比較的外向的で自分から話しかけていくタイプなので、ちょっとイメージと違ったようだ。
嫌われるのが怖くて自分を押し殺した
私は、昔からちょっと冷たい人を好きになる「どM」タイプだった。
そうすると、付き合ってもあまり自分に好意や愛情を表立って出してくれないわけなので、
基本的にこちらから愛情を送り続けることになる。
だけど、付き合っているのに、何も愛情を返してもらえないのはとても切ない。苦しい。
「付き合ってるってことは、私のこと好きなはずだよね?」
と初めは思っているけど、だんだん不安になって、ある程度不安が溜まると爆発する。
それも暴発(笑)
そうすると、相手は引いてしまう。
というか、自分で暴発した癖に『もしかして引かれてしまったかも』とまた不安になるのだ。
そして、嫌われるのが怖くて、こちらからすぐ謝ってしまう。気持ちを押し殺す。
いつも、その繰り返し。
何も解決してないのに、辛さを飲み込んで、へらへら笑って誤魔化した。
心の中では物凄く切なくて、息もできないくらい苦しかった。
そうやってだんだん疲弊していって、お別れをする頃にはボロボロに疲れ果てていた。
これは、相手が悪い訳では無いと思う。
だって元々愛情を表に出すタイプの人じゃないのだから。(今思うと、ごめんねって思う)
そうして何度もそういうお付き合いをして、疲れ果てていたとき、母に言われた。
冷たい人とか好きになる気持ちも分かるけど、結婚するなら優しい人の方が幸せだよ。
「まぁそうかもしれないな」と、思った。
そして、「次に付き合う時には、優しい人と付き合ってみよう」と思った。
自分の嫌なところもモヤモヤも全部さらけ出した
それからしばらくして出会った人は、とても優しい人だった。
冷たい人にときめく私からしたら、
「私には優しすぎてもったいないから、違うかも(笑)」と思うくらい優しい人だった。
しばらくして「付き合おう」と言われた時も、
そんなに強く「好き」という気持ちがあった訳じゃなくて、
「うちのお母さんもあー言ってたし、お付き合いしてみようかな」というくらいの気持ちだった。
だけど、だからこそ自然体で向き合うことが出来た。
自分の中で我慢するのをやめようと決めたのだ。
彼と付き合うにあたって、私は自分の嫌なところを全部、包み隠さずに伝えた。
自分がどんな人間で、
どんなことが苦手か。
どんなことで悲しくなって、
どんなことに我慢できないか。
彼はそれを了承した上で付き合ってくれた。
そして、何かもやもやしたときには全部すぐに言うようにした。
ちょっとした言動や行動、一緒に行った場所、貰ったプレゼントなど…
今までは「嫌われてしまうかもしれない」と自分の中で勝手に我慢して溜め込んでいたことも
話してみると、案外相手は何とも思ってなかった。
そうしたら、モヤモヤすること、苦しむこと、暴発することも無くなった。
そして、私は心の平穏を手に入れた。
お互いが感じたこと、思ったことはすぐに伝え合うし、
喧嘩をしたことは1度もない。
そうやって6年間が経過し、
追いかけて追いかけて自滅するタイプだった私はいま、対等に話し合える優しい人の妻となった。
ゆとりだ就活氷河期だと言われ、社会の荒波に揉まれながら毎日必死で働いていたとき、ふと路地に入り横道にそれてもいいのではないかと思い立ち、今は自由に生きています。 多様性が認められる今だからこそ、何でもことばにして発してみたい。元気な時、弱気な時、自由に書かせていただきます。