シェアリングサービスについて考える

 最近ニュースでライドシェアが話題になっています。シェアって一昔前に比べるとかなりメジャーな概念になっているのではないでしょうか。「カーシェア」のサービスはすっかり定着していますし、自転車のシェア(シェアサイクル)も普通にあります。オンラインで業務ができる時代を迎え、「シェアオフィス」も珍しいものではなくなっています。民泊などの「ホームシェア」、メルカリなどのフリマアプリも「モノをシェアするサービス」と定義されているようです。

 私はフリーランスなどのデジタル人材(主にマーケター、DX関連人材など)を企業にご案内するサービスを行っていますが、このサービスも最近「人材のシェア」と呼ばれることが増えています。副業で働く人材などは「シェア」という感じがわかりやすいですね。 

 ここ数年、人材不足が様々な業界で問題になりつつあり、高齢化が進むこの先は更に不足が予想されています。また、若手のビジネスパーソンを中心に転職のハードルが下がり、企業への忠誠心や信頼感が低下し、人材の流動性が著しく上がってきています。終身雇用という概念が消えつつある中で、これから企業と人材の関係はどうなって行くのだろうと考えます。 

 弊社経由で企業の業務に参画いただくフリーランス人材は、複数の企業と契約をしている方がほとんどです。多いのは3-4社です。確かに客観的にみると「シェア」という表現がぴったりですね。

 採用が難しくなっている中で、特に難しいと言われるデジタル人材を取ろうと思っても取れない。そんな時に企業側がシェアという概念で人材を活用すれば課題は解決するのかなと思います。

 デジタル関連の業務、特に我々がご提供しているマーケティングの業務は必ずしもフルタイムでなければ対応出来ないものではありません。コロナ禍以降、オンラインでの業務対応が一気に広がったこともあり、実際に複数社の業務対応を、数年継続している方が何人もいます。

人材側も1社との契約だとリスクヘッジが出来ない、フリーランスになった意味がない、などのデメリットが払拭でき、また、様々な企業の業務に向き合う事で成長と新鮮さを感じているようです。

 これからの時代は、優秀な人材をシェアする、シェアリングで働く、というスタイルが広がって行くかも知れません。

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