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志望動機とベッドライト

うなされながら目が覚めたら時刻は23時を回っていた。
家のled照明を暖色系でつける。

「ふんわりした動機じゃなくて、もっとこれじゃないといけないという具体的な動機を書かなければいけない。」

起きた瞬間から頭の中の声がそう呟いている。
寝る前に何を考えていたかは覚えていないが、寝ている間の俺はずっと志望動機を考えていたのか。
俺が寝ている間、気にしいの俺がずっと考えていたのだろう。

体を起こしてパソコンを開くとスマホのデザリングが解除されていて繋ぎ直した。
何も感じなかった。


「会社の歴史や実際の社員の方のものづくり精神に心を打たれて、そしてそれがお客様に届くという感動に少しでも貢献したい。」

会社への愛とか、製品への愛とか、そういうのを知っているから届けたいと思うみたいな論理。ものづくりでも会社とか製品へのこだわりに感激して自分も作りたいとかで使えそう。でも届けたいだけじゃなくて、なんで届ける系の仕事なのかが言えるといい。結論から言えるような、端的なアイデアにしておかないと。


お腹がすいた。
賞味期限の切れたつけ麺を硬めに茹でて、つけ汁には胡椒で味変をした。

志望動機は、出せば出すほど適切な答えがある気がしてくる。
人生にも労働にも答えなんてないのに。
苦しんでいるわけではないし。
面白いとすら思ってる。
でも、俺も含めてこれで悩んでるのはあんまり意味がない気がした。


麺はふとめで硬めが好きだ。
だから二郎が好き。
皿を洗いたくないから、紙皿で食べた夜食は1週間ぶりくらいの自炊だった。
紙皿をゴミに捨てて、ベッドライトをつけた。

眠気か眩しさか。
目が開かない。

忙しくしてると、ベッドライトも趣がないなと思った。

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