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ぜつぼうの詩 3/?

この日。

ぼくは医師から衝撃的な事実を告げられる。


先日、採血をしただけの総合病院に、再診のためにまたオカンと姉貴と路線バスに乗り込む。

田舎から出てきてくれるオカンの負担を考えると申し訳なさからあまり顔を見れない。

それでも、今日で終わりだろうとどこか軽く考えていた。

路線バスはぼくに何の楽しみも与えないままに目的地に到着する。

きっと大丈夫。
根拠のない自信がずっと自分を鼓舞する。

診察室に案内され検査結果を聞く。
CPKは変わらずに万単位だ。

あぁ。
気のせいってレベルの話じゃないのか。

けど、、、
だからなんなん?!

医師に答えを急かす。
医師がゆっくりと答える。

「よくわかりません」

え?!?!うそやろ?!
何のために2回もオカン連れて来たん?!?!

もう待ちに待っていた答えが出ずに
ぼくはプチパニックに。

医師が続ける。

恐らく神経内科領域かと。
有名な先生がいる病院に紹介します。
との事。

えぇ?!神経内科やからココを紹介されたんじゃないの?!?!

ま、そんなことも言えずに、以前より少し近い総合病院に紹介される。

有名な先生がいるらしい。
ここでは腰のMRIも撮影した。

実はこの病院はぼくが通う学校の実習先でもあり、同級生が実習しているタイミングでのMRI撮影だった。

同級生はなぜぼくがMRIを撮りにきたのかも知らない。

MRIと採血をとり、診察は当時の彼女と行った。
そこで医師から告げられる。。。

「よくわかりません」

えええぇぇぇぇえええぇぇ〜〜〜?!

なんなん?!また?!
どーなってんの?!
これいつまでかかんの?!

そしてこの時の主治医から告げられる。

著名な先生に紹介したい、と。
その先生は近くの市民病院に勤める先生で、神経内科領域で有名な女医であるとの事。

ぼくとしては
なんやねん最初からその人紹介してくれやーー
だ。

そしてその先生の勤務する病院名を聞いてびっくり。
最初の診療所での2択で外した方の病院だった。

最初の2択を外したばかりに無駄に2病院の診察券を作成することとなった。

まぁまぁ。それも運命。
市民病院の予約を取り、彼女にも同伴を頼む。
彼女は地元なので片道1時間半を車で通う。
それでも嫌な顔をせずに同伴を快諾してもらう。

その日の夜、ぼくはキッチンの吊り戸棚に食器を直そうと背伸びしようとした。

「ん?届かない。
 ってか、つま先立ちが出来ない。。。」

つづく。

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