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コロナ禍備忘録:じじばば孝行

こんにちは。

クラリネット&バスクラリネット奏者、いわむらです。

都内も緊急事態宣言解除されましたね〜。


うちはテレビがないので、自分で調べない限りはコロナ関係の情報が入って来ないので、良い。

(正確にはあるけどどこにも繋がっていない。そしてテレビの前は相方のゲームキャラグッズ置き場になっている。うちのテレビは「テレビ」という名のコレクション台としての役割をまっとうしている。)

テレビがあったら(いやあるんだけど)ついつけてしまうだろうし、ニュースを見ては余計に不安になっていたと思う。

そーいえば実家にいる時はリビングに誰もいないのにテレビがついていることもあったなぁ。

じいちゃんばあちゃん家なんかいつ行っても常にテレビがついているんだよなぁ。

......ばあちゃんぜったい不安になってストレス溜まっとるわ。


祖父祖母は新潟のど田舎に住んでいる。まわりは一面田んぼ。買い物は軽トラで15分ほど行ったところのウオロク(スーパー)。

今はもう祖父から伯父(私の母の兄)に引き継がれた田んぼは、毎年地域の農協組合が中心となって田植えから稲刈りまでみんなで作業するのだ。

昔は各家庭毎にそれぞれ管理していたが、人口が少なくなってきたので協力するようになった。

そんな場所に伯父夫婦と住んでいる70代後半の祖父祖母。

ちなみに...祖母と伯母の嫁姑仲はうまくいっていない。私が見ている感じだと、伯母がつよめ。

伯母はウン十年前、嫁に来た際に「私は〇〇さんの嫁になりに来たのであって、この家に嫁ぎに来たわけじゃありませんから!」と言い放ったらしい。ツワモノ。

私自身、この伯母とは全然仲良くないのだが、ここまで自分を貫けるのはすごいよなぁ、と感心する。

祖母はというと典型的な「昔の田舎の嫁感」満載の人なので、強めの嫁にはあまり逆らえないようで、ストレスを溜めては年に何回か叔母(私の母の妹)にぐちぐち電話する期間がやってくるようだ。どっちが姑だ。

そんな祖母は溜め込む人で、テレビをつけずにいられない人で、膝が悪くなってからは畑仕事も少ししかできなくなってしまって...とにかく暇な人なのだ。それはコロナ禍でさらに加速している。

一方、祖父は耳がめちゃくちゃ遠くて日常会話もいちいち大声を出さないといけない。そして物忘れが激しい。補聴器紛失事件を繰り返している。騒ぎに騒いだあと、胸ポケットから出てきたこともある。

まぁそれは置いといて、とにかくそんな暇な祖母のために何かコロナを忘れさせるようなことができないか...と考え、DVDを送ることにした。

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ネット環境皆無=テレビ周辺の環境は万全

とにかく機械に弱い祖母の説明だとBlue-rayは見れるのか不明だけど、DVDは見れるよ、とのこと。

万全...でもないか?笑

私にできることは演奏を聴いてもらうことなので、自分のリモート演奏を聴いてもらうことにした。

出来上がったのがこちら。手作り感満載です。照

このなかに入れた演奏をご紹介。

こちらがリモート演奏で撮ったもの。

アイルランド民謡/The Last Rose of Summer 

録音機材やら編集やらは全然凝れていないので、ホールで聴くのとは違いますが、この時期ならではの活動ができて嬉しかった。

あとはホールで演奏した過去の録音に、祖母の大好きな花の写真を繋いだものを。

Templeton/Pocket size Sonata No.2 より冒頭(twitter用に短くしたもの)です。


続いてこちら、Brahms/Sonata No.2 より第一楽章抜粋(これまたtwitter用にざくざくぶっちぎり、短くしたもの)です。

DVDには全曲しっかり入れました。

この花の写真たち、フリーでダウンロードさせてもらったんですが、こんな素敵な写真がフリーで手に入るなんて今の時代めちゃめちゃ贅沢だな...!!

祖母は大喜びしてくれて、毎日聴いているそうで(叔母談)。よかった。iMovieで夜な夜な頑張った甲斐があった...!

花の写真が移り変わっていくのを、名前を当てたりしてすごく楽しんでくれているそう。

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一方、じじ孝行

祖父はハーモニカを趣味でやるんですが、このコロナ禍で毎日吹いていたら持っているハーモニカの音に飽きてしまったらしく(笑)

ジャスコの楽器屋さんも開いていないので(本当に営業していないかは不明)、見繕ってほしいとのこと。

「とにかく音がいーのがいんさね。」

私はハーモニカについての知識は皆無なのだけど(楽器のこと=私にきけばいいということになっているじじ脳)、じいちゃんのために何かしたかったので、ネットという武器を使って調べた。

そして最近お知り合いになったクロマチックハーモニカ奏者の松田大介さんに旗を立て(ハーモニカ=松田さん!の私脳)、話を聞いてもらった。

そしたらなんと、ハーモニカって複音ハーモニカ、10ホールズハーモニカ、クロマチックハーモニカ...と色々種類があるんですよ!知らなかった。。

祖父は複音だと言っていたので松田さんとは違う種類。松田さんは10ホールズとクロマチックは教えられるが、複音は吹いたことがないとのこと。(私脳:クロマチックだったら松田さんに色々教えてもらえそう...!間接的にでもプロのハーモニカ奏者に教えてもらえる機会ってめちゃくちゃ貴重やん!)

クロマチックハーモニカは半音階ができるらしい。ヴァイオリンと同じくらいの音域が演奏できるそうな...!すご!幅広い!

ここで松田さんの演奏。お時間ある方、ぜひ聴いてください。超絶かっこいいです。

ここで、祖父にもう一度聞いて(打診して)みた。

「クロマチックハーモニカって知ってる?半音階出るらしくて音域広いからできる曲も増えるみたいだよ!てゆうかクロマチックハーモニカのプロ奏者の方と知り合ったんだけど、クロマチック吹いてみる気ない?(売ってる)楽器の種類もクロマチックが多そうだよ!」

謎の超クロマチック推し。

しかし祖父が言うにはクロマチックもすでに一本持っていて、以前練習してみたそうな。だけど独学では難しく、おとなしく複音に戻したそうな...。

そうだった。祖父はど田舎で育った昔の人の割に(偏見)好奇心旺盛で、興味を持ったことは色々試し、どんどん突きつめるタイプだった。若い頃は減ってしまった蛍を増やすために1人で中国まで視察(勉強)に行ったりしていた。しかも趣味は骨董品収集。そんな祖父なんだからクロマチックを吹いたことがあっても不思議ではない(強引)。なぜ思いつかなかったのだ私。

やはり今回は複音だと言うのでクロマチックを推すのはそこで諦め、最終的に祖父の要望も聞き、なんちゃらプロというちょっといい感じのを購入。

音は実際には聴き比べられないので、今回はこれで勘弁してもらおう。まだ届いてないみたいだけど、気に入るといいな...。

松田さんからは「お祖父様のやりたいものをやるのが一番ですよね〜!」というあったか〜いお言葉をいただき、ほっこり。もう本当に感謝です。

ということで、今回はこの辺で。

コロナ禍備忘録:じじばば孝行の巻でした。

ちゃんちゃん♩


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音届(おとどけ)音楽教室 岩村麻里子

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