0005⁑なにはともあれ

なんでもない話。

ついに今年、日本に住む人々はバーチャルリアリティー(VR)の世界で生きる時間が現実の世界で生きる時間を上回ってしまったそうだ。というのも、大人たちは朝起きるとすぐにVRの世界にあるさまざまな会社に出勤をする。与えられた仕事をこなし、仮想通貨の給料をもらうのだ。そして、お昼ご飯だけは現実世界で食べる。もっぱらみんな出前をとっているようで、時間を無駄にしないためだそう。その後、夜になり仕事が終わると、そのままVRの繁華街(麒麟の髭)へと遊びに出かけるのだ。そこはほぼ無法地帯と化しており、みんな思い思いのファッションで、新しい出会いを求め、夜通し遊び尽くすのである。VRの世界に年齢など関係なく、85歳のおじいちゃんと10歳の女の子が普通に手を繋いでデートをしている。自分の姿はいかようにもできるからだ。そんな生活をつづけている日本人は、最近VRの中にも農園を作り出した。そうだ。

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