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配属ガチャに負けた社会人生活

(結論)
配属ガチャに負けたからこそ
✅仕事の視野が広がった
 ➡︎自分の希望部署と連携したプロジェクトも経験できた
 ➡︎経験を生かして、転職をしてキャリアアップしたいと思うようになった

 

私は現在入社4年目。
新人研修後の辞令交付の際に絶望を味わったことを今でも鮮明に覚えています(笑)。

こんな部署に入るなんて、この会社に入った意味がない…

おそらく、私と同じ境遇を味わっている若手社員の方は多くいらっしゃると思います。そんな方に向けて、私のこれまでの経験談を書きたいと思います。

1.入社から配属まで

学生時代は癌治療の研究をしていたこともあり、製薬メーカーに入社しました。学部から大学院修士課程の3年間みっちり研究をやっていたので、会社でも新薬のシーズ探索をやるものだと思っていました。
そして3ヶ月の研修の最後の日に運命の辞令交付があり、まさかのスケールアップ関係の部署(薬の大量生産の検討)への配属が決まりました。部署名を告げられた後は頭の中が真っ白に…

「何のためにこの会社に来たのか?

              俺はこんなことするために来た訳じゃない」

その日の夜、
「この会社でホントに働き続けることはできるのか??」
をずっと考えてはモヤモヤしていました。

2.配属1年目

働く場所はほぼ工場みたいなところ。学生時代は試験管や動物を使った研究をしていたのでゼロからのスタートとなりました。大型の機械に囲まれて、何がどうやって動いているのかを朝から晩まで覚える日々。こんな社会人生活を一ミリたりとも想像していなかったので、地獄のような日々でした。
学生時代は論文も学会発表など周囲に比べるとかなり実績を上げており、入社前は自信満々の状態でした。しかし、一つフィールドが違うと何もできない自分がいることに絶望感を覚えることもありました。

この状況を打開するために私は以下のことに注力しました。

✅とにかく失敗を恐れずにどんな仕事も引き受ける
 ➡︎失敗したことはExcelにまとめて、原因分析をする
✅分からないことは自分で調べずに上司に聞く
 ➡︎専門性が高すぎて、自分で調べる時間が勿体無いので上司にすぐに聞く
  (今思うと、少し図々しいかったかもしれません(笑))

3.配属2〜3年目

2年目からは後輩ができ、1年目にインプットしまくった知識をアウトプットする機会が増え、「自分が何を理解していて、何を理解していないか」を整理することができました。このあたりから少しずつ自分の成長を感じ、仕事を楽しめるようになってきました。

3年目になると上司が異動になったため、新規プロジェクトのチームリーダーを任せられました。しかも、このプロジェクトは自分が入社後に行きたかった部署との連携プロジェクトでしたので、かなり気合が入りましたね(笑)。
これまでは完全なるプレーヤーだったのが、部下数名の業務をコントロールしながらプロジェクトを遂行しないといけない。そんなプレッシャーと闘い続けていました。最初は順調に進んでいたものの、最後の最後でトラブルが発生し、プロジェクトが止まってしまったのです。部署の中でも大きなプロジェクトだったため、精神崩壊寸前まで気持ちが落ちていました。そんな時に1年目から続けていたExcelで蓄積してきた失敗集をふと見返すと、これまでの自分自身の頑張りに自分で初めて感心しました。

「こ こまでやってきたから、引き返すわけには行かない。」

仕事って、やっぱり根気強さがないとダメですね(笑)。
スマートにできることもあるのでしょうが、私のような専門職はそうはいかないと実感しましたね…

3.配属4年目(現在)

4年目の5月に、3年目からのプロジェクトが何とか終了しほっとしていたら、「係長昇格」の辞令を受けました。全く予想していなかったため、言葉が出ませんでした。ただ、これまでの頑張りが報われたと思うと感慨深いものがありました。
今は定年退職や転職等でメンバーがらっと変わってしまったため、チームの基盤作りをしながらまた新たなプロジェクトを進める準備をしているところです。
ここまで登りつめたら、上からの指示でプロジェクトを進めるのではなく、自分のアイデアで一からプロジェクトを立ち上げたいとい気持ちが強くなってきました。しかし、今の会社では到底実現することは不可能であることは百も承知です。

そこで、次のステップとして考えていることが、ズバリ「転職」です。

4.これからのキャリアプラン

配属ガチャに負けて始まった社会人生活。
今となっては、かなり知識の幅が広がっただけでなく、プロジェクトリーダーも経験することができました。そのお陰か、会社の事業方針に納得できないと思うことが増えてきたことも事実です。

恐らく、希望通りの部署に配属されていたら、こんなにも仕事に一生懸命になれなかっただろうなと思います。そう考えると、人事の方には感謝したいですね。

この記事を読まれている方は、きっとご自身のキャリアについて悩まれているかと思います。「ピンチは最大のチャンス」と言われるように、それを乗り越えたらこれまで見たことのない美しい景色がきっと見えると信じて頑張って欲しいです。

この記事に関して、ご質問やご意見等ありましたらご気軽にコメントしていただけると嬉しいです。



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