「みんなが○○だからあなたも…」という呼びかけへの違和感
(2010年10月16日「松ちゃんの教室」ブログ記事再掲)
以前、わが家で「こどもちゃれんじ」無料サンプルの恩恵にあずかっている、とブログに書いたことがある。最近のチラシはどこから入手したか、ご丁寧にも子ども一人ひとりの名前まで個別に印刷されて届く。子どもの暇つぶし程度には確かに重宝するのだが、先日届いたダイレクトメールには、こんな一文が。
……大きなお世話だ。
物腰の低い丁寧な言葉遣いながら、「みんなやってますから、あなたもどうですか?」的な勧誘に、意地でも申し込むもんかと決意を新たにした次第。まぁ、もともと申し込むつもりはなかったんだけど……。無論、しまじろうに罪はない。
さて。
キリスト教の世界にはトラクト(チラシ)を配って伝道するという手法がある。先日、某出版社からいただいた新しいトラクトを拝見して、似たような違和感を覚えた。それは、「幸せな結婚」と題する一文。今年結婚60年を迎えるという一人の牧師による「証し」で、全体的には共感できる内容なのだが、引っかかったのは次の箇所。
ベネッセ同様、物腰は低いし言葉遣いは丁寧だが、「離婚しないためには、教会で結婚相手を探しなさい」と勧めているような印象を受ける。結婚は神に祝福された関係であり、離婚率が低いのも事実だろう。しかし、これを受け取ったノンクリスチャンが果たして、キリスト教を信じてみよう!と思うかどうか……。もし、私がその立場だったら答えはNOだ。
商業的な広告とトラクトを比べるなど不謹慎と怒られるかもしれないが、広く大衆に語りかけるための「ことば」には、細心の注意が必要ではないか。自戒を込めて……。
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