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#004 ピリピリの新学期を前に

現在、2024年4月6日、土曜の昼下がり。
週明けから本格的に新学期がスタートします。
そんなピリピリの新学期を前に、
元2軍のわたしは、こんなことを思いました。


いまの現役教師の方には、
学生時代、スクールカーストの1軍にいたひとがほとんどいない気がします。
圧倒的に元2軍で、3軍出身者が少々。…… そんな印象です。
(元2軍には、中学1軍 ⇒ 高校2軍も含みます)

そもそも、元2軍の多くは、
クラス内や部活内で苛烈かれつないじめを見ても、
何もしなかった・何もできなかった傍観者ぼうかんしゃたちです。
つまり、いまの学校教育現場は、
そうした元傍観者ぼうかんしゃばかりで占められているということです。
…… あくまで印象です。

報道されるたび
学校関係者の対応があんな感じになるのは、
「そりゃ、そうなるわ」って思います。
学生時代から「事なかれ主義」だった元2軍なのだから、
「そりゃ、ああなるわ」って思います。

ていうか、報道する側も、視聴者側も、
文句言うひと、綺麗事きれいごと語るひと、
おそらくほぼ全員が元2軍出身者でしょ。
学生時代には見て見ぬ振りで、
当時なんの行動もしなかった傍観者ぼうかんしゃの元2軍が、
ここぞとばかりに学校や教育委員会の対応を責めまくる。
元2軍が、元2軍を、批難・批判する。

なんだかなぁ~。
もやもや~、モヤモヤ~。

以下、元2軍だった自分(わたし)の話をします。

①中1のとき
理科室。授業が始まる前。H君がMさんをいじめ始めた。
Mさんに顔を近づけてひどい暴言を繰り返すH君。
わたしは無性むしょうに腹が立って怒鳴どなった。
「やめろ! H!」
「は?」とH君。
案の定、わたしとH君は、取っ組み合いになった。
クラスメイトたちが、わたしたち2人を引き離した。

②中3のとき
T君とめた。その後、お互い無視をし合った。
数日後、1軍の不良M君に呼び出された。
「マツ。お前らTを無視しとるらしいな」  ※マツ = 当時のわたしのあだ名
めたれよ」と不良M君に頼まれた。
「お前ら?」
不良M君の話を聞いたら、
わたし以外に複数人がT君を無視し始めたらしい。わたしは知らなかった。
T君から相談を受けた不良M君が、
中心人物?のわたしに、いじめのストップを命じにきた、とのこと。
すぐにわたしはT君と仲直りした。
すると今度は、追随ついずい無視した複数人に呼び出され、
「裏切り者!」 わたしは責められた。
「お前ら勝手にオレのマネして、なんだその言い方は!」
案の定、その複数人と大ゲンカになった。

③高1のとき
いろんな中学から集まってくる高校生活1年目の1学期4月。
高1男子たちは毎日ピリピリしていて、
群れづくりのためのオスの本能なのか、あちこちでケンカ勃発ぼっぱつ
校内でも、放課後の校外でも、他校の生徒ともバトった。
そんな4月某日の休み時間、1vs1が始まったと聞いて、
わたしは急いでそのクラスへ見学に行った。
わたし以外にも大勢ギャラリーがいた。
突然、一方の男子生徒が、制服の中から三段式警棒を取り出した。
するとギャラリーの複数人が一斉いっせいに飛びかかって、
その三段式警棒を取り上げた。
ギャラリーからは「素手でやれ!」と声が上がった。

どうして「わたしの昔ばなし」をしたかと言うと、
①②③とも、お節介せっかいなひとが登場するからです。

①わたし。クラスメイトたち。
②不良M君。
③三段式警棒を取り上げたギャラリー。
 素手でやれ!と声を上げたギャラリー。

このお節介せっかいなひとたちは、行動した傍観者ぼうかんしゃたちです。
しかも全員「正義のために!」と考えて行動した訳ではありません。
大義名分たいぎめいぶんのつもりなく、ほとんど条件反射、咄嗟とっさに行動したひとたちです。

学校教育について、
わたしはえらそうなことを言える立場ではありません。
ですが、生徒のなかにも、教員のなかにも、
「行動する傍観者ぼうかんしゃ」が増えてほしいと思っています。
咄嗟とっさに行動してしまう「お節介せっかいなひと」が増えてほしいと願っています。

街中歩いてて、道ばたでうずくまっているひとを見かけたら、
駆け寄って「大丈夫ですか?」と声をかけます。
目の前を歩くひとが財布を落としたら、
「あ! ちょっと! 落としましたよ」と呼び止めます。
そんとき、正義云々うんぬんなんて考えていません。

これらすべて、
傍観者ぼうかんしゃによる咄嗟とっさの行動です。
いわば、お節介せっかいです。

以上、ピリピリの新学期を前に、備忘録びぼうろくとして残しました。


<追記>
そういえば、お節介せっかいしたときって、
そのひとから「ありがとう」と感謝されることが多いです。
…… いま、名古屋は晴れていて、ポカポカ陽気です。



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