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【琉球巡礼】ペリー提督の足跡を辿る琉球訪問記①

ペリー提督の琉球訪問記にハマって3年目

日本を開国させたことで有名なペリー提督。浦賀に来たことは誰しもご存知と思うが、その前に琉球王国、そう今の沖縄県を訪れていたことをご存知でしょうか?
初めて博物館でペリー提督の日本遠征記を原本で見たとき「うわぁ、かっこいい!読んでみたい」と雷に撃たれたような衝撃を受けました。
その当時は英語学習の一環で、小説のモモを日本語訳と原書、交互に音読することを始めて間もなかったので、モモの次に読もうとペリー提督の日本遠征記を探し始めました。

探すうちに出会ったのが『ペリー提督の琉球訪問記』。1975年出版と古い書物ではありますが、ペリー提督が日本遠征した中で、琉球王国を訪れた部分だけを抜粋し、原文と翻訳文を一冊にまとめてあります。
これがなかなかの琉球愛に溢れる一冊で、わたしはこの翻訳者の心意気に惚れ込み、購入しました。
お値段なんと、7,000円!古本って手に入りづらい物は足元見られます。いいんです。それでも。

とにかく翻訳者の琉球愛がすごい!

翻訳者は琉球大学の教授をされている方でした。
彼はペリー提督の日本遠征記の中でなぜ、琉球訪問した部分だけを翻訳して出版したのでしょうか?
大まかですが、本にはこう記してありました。

琉球を知らない人が琉球のことを翻訳してもなんか文章がおかしいんですよね…

わたしはね、ちょっとそれに耐えられなかったので、きちんと琉球の風習や文化に基づいたもので訳し直しました。

この後もつらつらつらつらとここがおかしい、とか沖縄の文化を知らないからこんな訳し方になったんだ等々、愚痴スレスレの記述が続いていました。
このこだわりと使命感!惚れ込みました。
そして、この本こそが他の事柄で知り合っていたヲタ友と私を一気にググッと意気投合させ、唯一無二のヲタ仲間にさせてくれたのです。
いまではこのヲタ友もペリー提督の琉球訪問記を購入し、原文と翻訳文交互に音読する日々を送っておられます。
おそらく、世界中で私たちだけだと思います。こんなことしてるのは………。

聖地巡礼のお誘い

前置きが長くなりすみません。本題に入ります。
ある日、ヲタ友から「ペリー提督が訪問した場所へ写真を撮りに行かないか」という誘いがありました。
ペリー提督が琉球を訪問した際、同行したハイネという方が琉球の景色・動植物・人物等を絵に記録して残しています。
この絵がまた素晴らしく美しいのです。
ちなみに、この画集もまた高額で……私は買うのを我慢しているのですが、ヲタ友はバッチリ購入していました。
そして「この絵と同じアングルで写真を撮りましょう」と言うのです。
これはワクワクします。私は2つ返事で賛成し、なんと翌日私たちは出発しました。
たまたま予定がお互い調整できた、というだけのことなのですが、ヲタの情熱を垣間見た瞬間でもありました。

長くなったので②へ続きます。

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