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ツバメの巣だのフカヒレだの マカピーな日々#0828

マカピーです。
昨日の投稿の写真には。見事にキナバル山を背景に飛翔するツバメが写り込んでいました!

noteの投稿写真を選択する際に偶然見つけて、「ほー、こんなこともあるんだ!」とマカピー自身も驚いたのでした!

で、思い出したのがフィリピンで仕事をしている際にパラワン島(サバ州に近い細長い島、プエルトプリンセサが中心の町ですが、エルニドなどの高級リゾート島も近くにあります)でのことでした。

https://www.csp-cebu.com/navi/undergroundriver/

近くに地下洞窟(Underground River)があるというので出かけ同僚と一緒にボートで真っ暗な洞窟の中をこぎ出したのですが、我々の到来に驚いたのか、やたらと鳥がボート周囲を飛翔するので体にも衝突するのがあるほどでした。(今や世界遺産になっているとは知りませんでした)

それで試しに手を伸ばしたら「おや、捕まえちゃったよ」とカメラのフラッシュで見るとツバメでした。

このアナツバメの仲間が洞窟の崖に巣をかけたものを、危ない思いをして地元の人たちが崖にはしごをかけて取ってきたのが「ツバメの巣」というので珍味であり、肌がつやつやになる食材として清朝の西太后だって毎日食べていたという代物だそうです。

https://note.com/macapy/n/n8a49082d7836

ところが近代になると、断崖絶壁の洞窟では効率が悪いので、民家の屋根裏におびき寄せ営巣してもらえるようになります。
ところが相当ウルサイ鳴き声なので、別の建物を作ったりおびき寄せる音響装置を作ったりすることで収穫が簡単になったんですね。

先日行ったKota Belud(コタブル)の砂浜近くにもその施設がありました。というか、遠くからでもその騒音ですぐわかるのでした。

東海岸にあるサンダカン、ラハダト、タワウなどでもツバメの養殖が盛んだそうですが、それらは全くの偽物のツバメの巣を作るって販売する輩よりはまともな商売ですね。

トアランの河口にひろがるマングローブ林

それから、サバ州をはじめ近辺の海で有名なのはフカヒレです。
いわゆる「シャーク・フィン」Shark Finですが、こちらは高価に取引される中華料理の素材として、サメの背びれを取るので世界中で乱獲されているニュースを聞いたことがある方も多いでしょう。

映画『ジョーズ』で有名になったホオジロザメをはじめとして沢山のサメが犠牲になっています。
実はマカピーは青年海外協力隊でサバ州北部のクダット(Kudat)に滞在していたころは、よくサメの肉をよく食べていました。

というか、単純にお金がなかったので、一番安いサメ肉を買っただけでした。
フライパンに収まらないほど大きなステーキにして他の隊員三人と一緒に食べたものです。
たしかに少しオシッコ臭いのでしたが、慣れればそれほど気になる事はありませんでした。
だから、フカヒレを取ったら、捨てないでちゃんと肉も食べましょうね!

海は色々な物を運んでくる

それって、哺乳類のクジラも同じなのかなあ。

かつて世界的に捕鯨が盛んであったころ日本以外では極北に住むイヌイットの人たちによる伝統的な捕鯨で生肉を食べる習慣があったそうです。
ですが、多くの国が鯨を捕獲した理由はその油を灯火用に使っていたので石油開発が進むまでクジラがとりつくされてしまったという事です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8D%95%E9%AF%A8

マカピーは昨年南アフリカ共和国へ行き、首都の一つプレトリアの自然史博物館で日本の捕鯨に関する展示を見た時に「そうか、南氷洋の捕鯨って南アの沖合だったんだ」と気づいて複雑な気持ちになったのです。
それはマカピーが子供のころの学校給食で『クジラ肉の竜田揚げ』や『クジラベーコン』をよく食べていたからでした。

マカピーはある日、クダットの魚市場で何時ものように「安いサメ肉」を買うつもりで売り場を見渡すと、向こうで手招きするオッチャンがいるのでした。
オッチャン:「こっちだ、こっち。な、マーメードの肉がいるんだ!」
マカピー:「マーメードって何よ?まさか人間の女性を・・・?」
オッチャン:「ほれ、これだよ。ちゃんと手もあるだろう!」
マカピー:「あ、本当だ。哺乳類の肉だし、手の骨格をみるとこれはジュゴンだろう!ヤバくない?」
オッチャン:「たまたま漁師の網にかかったらしいんだ。牛肉より旨いんだぜ」
マカピー「へー、じゃあ2㎏買うよ!」

もちろん、絶滅保護動物でRED DATA BOOKになっている動物を殺すことは罰せられるのですから、良い子はマネしちゃだめよ。

でももう死んじゃって肉になっちゃったんです。食べてあげましょうよ。
それに時効ですから許してね!

え、どんな味?
確かに牛肉の触感でしたね。

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。生きるとは他の生き物の命を頂くことです

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