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「人の話は聞くことが9割」また話したいと思ってもらえる方法


おしゃべりな僕がした失敗


僕はおしゃべりです。
と言っても、「人の話を言いふらすおしゃべり」ではありません。
自分ワールドを展開したがるおしゃべりです。
僕は表現者としての活動をしていて、自分の価値観・世界観を広げたいというのがその根底にあります。
要はわかって欲しいだけですね。
要するに承認欲求の塊です。
お恥ずかしい。
しかし、「嫌われる勇気」がベストセラーになって知られるようになった心理学者アルフレッド・アドラーさんに言われなくても、承認欲求の無意味さはわかっています。
僕が考える承認欲求を満たすことは、自分の権限外のコントロールを必要とする行動です。
自分の権限とは「自分がコントロールできるかどうか」です。
そして「権限外」とは、「自分のコントロール外」です。
要するに、承認欲求を満たすことは「権限外の行為」であり、自分にはどうしようもないのです。
そんな欲求を満たそうとあの手この手を尽くしても無駄です。
承認欲求を満たせるかどうかは、相手次第だからです。
そこで出てくるのが「相手とは一部は一緒でも100%同じということはない」という話です。
いくら自分がおしゃべりで気持ちよく話しても相手はその間ずっと我慢しています。
興味のない話を聞かされる身にもなってください。
苦痛でしかありませんよね。
そう、おしゃべりな僕は周りの優しい人に甘えていたわけです。
これが僕の失敗です。

一対一の時、どちらが話の進行役をするか


僕は最近、X(旧:Twitter)で出会った方とZoomやGoogle Meetでビデオチャットをします。
それはとても楽しく、エキサイティングなものです。
X(旧:Twitter)で出会った人は、普段からその人の行動、言動をその人の投稿を通して見ているのでどういう人かわかります。
だから、自分と趣味の合う会話ができる人か、僕が求める頭の回転が早く、機転・気転の利く人か?
それを判断してピンポイントで声をかけられます。
そうやって気の合う人と話そうとするのですが、相手の特徴を分かった上で話をするわけですが、いざビデオチャットを開始するとわかることがあります。
それは、相手が控えめな時、です。
この時、思慮深く控えめなのか、純粋に控えめなのか判断がつきにくいことがあります。
純粋に控えめな時はこちらがファシリテート(話の進行)をすればいいわけですが、思慮深く控えめな場合、話のテンポを合わせる必要があります。
僕はガツガツ話すタイプなので、相手が考えている間に次の話題をポンポン話してしまうわけです。
だから、相手の特徴をいち早く掴んで、相手が考えているから黙っているのか?相手はこちらからの話題を待っているのか?判断する必要があります。
だからこそ、僕は「相手の話を聞くことが9割」と言っているわけです。
相手の話すタイミング、ビデオミーティングなら表情、音声通話なら口調を読み取って、相手は話をリードして欲しいのか、つまり進行(ファシリテート)して欲しいのか?それとも、自分の考えが整理されるのを待って欲しいのか?それを判断する必要があります。
もしそれを間違えると、思慮深い人には相手が話したいのに話をさせずこちらから話し過ぎてしまって相手に不快な思いをさせたり、純粋に控えめな人なのにこちらが待ち続けて、相手を困らせてしまったりとか、あまりよろしくないことが起こります。
相手の口調、表情をよく観察して、しっかり判断していきましょう。
それが気持ちのいい会話につながります。

「人の話は聞くことが9割」は相手による


「人の話は聞くことが9割」は相手によります。
それは相手が自分と話す目的は何か?
で、決まります。
相手が「勉強したい」という目的で話をしにくるなら、こちらからどんどん話をするでしょう。
ただし、相手が何を知りたいのかの質問を忘れずに。
次に相手が「自分の話を聞いてほしい」という場合はまさに「人の話は聞くことが9割」が適応されます。
次に、相手が言葉のキャッチボールつまり「雑談をしたい時」はどうすればいいでしょうか?
その時は相手と話しながら流れを読んで、会話のラリー(やりとり)が続くように気を配ればいいだけです。
このように、すべての会話に「人の話は聞くことが9割」は適応されません。
相手の様子、つまり口調、表情をよく観察して、相手が何を目的として自分と話したいのかを判断しましょう。
それができれば、その人との信頼関係も高まり(つまり、相手が自分に配慮してくれているなと感じる)、2回目3回目の対話につながっていくわけです。
相手と一度話せただけで満足してはいけません、2回目3回目、その後もずっと予定が合う限り時間をとっていただけることが大事なわけです。
ビデオミーティングや通話とは、相手に自分のために時間を使ってもらうことです。
相手に「時間を無駄にした」と思わせないよう、相手をよく観察して、相手が話していて心地いい状態を作りましょう。
それが「人の話は聞くことが9割」の理由です。

人の話は聞くことが9割


最後に、本題である、「人の話は聞くことが9割」であることは一体なんなのかについて話します。
「人の話は聞きなさい」これをよく言われることはありませんか?
僕らは「相手が話しているのを聞いているふりをしながら次に自分が話したいことを考える癖」があります。
これを「相手の話を聞くこと」にすべて集中するわけです。
人間の脳にはワーキングメモリーというものが備わっています。
ワーキングメモリーとは直近の出来事を全て把握しておくものです(大雑把な説明です)。
だから、相手の話をよく聞いて、そのワーキングメモリーに相手の話をすべて残しておいてよく考えてから自分の話をすればいいわけです。
こうなると、自然に相手の話を集中して聞くようになり「人の話を聞くことに9割の時間を割くことになります」。
これまでの項で説明した、相手によって話すスタイルは変えたとしても、相手が話しているときに自分の話したいことを考えるというようなことはやめましょう。
それは、せっかく相手があなたと話す時間をとってくれているのに、その時間を無駄にすることになるからです。
相手はあなたが話したいことを聞くサンドバッグではありません。
コミュニケーションとは双方向のものです。
相手の話をよく聞きましょう。
これが「人の話は聞くことが9割」の理由です。


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