相田みつをさんの字は上手なの?彼の書から学んだ「他の誰かになろうとしない」ということ
相田みつをさんの字は上手?
「相田みつをさんの字は、上手なの?」
こう尋ねられたら、あなたはどう答えますか?
ちょうど今から25年以上前、私が大学生だった頃に、相田みつをさんの書が一大ブームとなりました。今でいう、「バズった」状態です。
かく言う私も、なけなしのバイト代で彼の作品集を一冊購入して、ページをめくっては戻り、彼の伝えるメッセージを噛み締めたものです。
一方で、思っていたことがあります。「これくらいの字なら、なんか僕でも書けそうだな」と。
「私ね、良書も悪書もないと思うのよ」
ある日、書道家をしていた友人のお母さんに、軽い気持ちで尋ねました。「相田みつをさんの字って、綺麗なんですか(笑)?」と。
すると、予想外の言葉が帰ってきたのです。
「まこっちゃん、私ね、良書も悪書もないと思うのよ」
すぐには言葉の意図を飲み込めなかった私は、どういう意味なのかをさらに尋ねました。すると、今でも忘れられない言葉が返ってきました。
「だって、彼の書を見ていると、それだけで彼が何を伝えたいのかがわかるでしょ?それだけで十分だと思うの」
19歳の未熟な私でも、その言葉の重さが何となく理解できました。もう、それ以上の説明は、いりませんでした。
「他の誰かになろうとしない」ことの大切さ
「最高の自分になりたい」「天職を見つけたい」と思えば思うほど、私は、「他の誰かになろう」としてしまうことがあります。
確かに、他の誰かを参考にすることは大切かもしれません。
でも、弱さも強さも悩みも恥もプライドも情熱も、全てがあっての自分なのだと思います。カッコつけずに、それを正直に表現できた結果として、他の誰かにポジティブな影響を与えられるような存在になれるのかもしれません。
道のりは、長いなぁ〜
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?