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「好きこそものの上手なれ」 は真実!72歳から急激にサックス上達している私の父

昔から、唐突に楽器を買って帰ってきていた私の父


私の父は、音楽が大好きです。子どもの頃から、我が家にはいつも音楽が流れていました。だから、私も音楽を好きになったのだと思います。

そして我が家には、誰にも吹かれないたくさんの楽器がありました。トランペット、トロンボーン、尺八、フルート、見たこともないサイズのリコーダー、などなど。ある日突然、父が買ってくるのです。

父は、中学高校とブラスバンド部でユーフォニウムを担当し、沖縄県代表として全国大会にまで出場したことのある実績の持ち主でした。音楽が好きで好きで仕方なく、職業にしたいと考えたこともあったようです。

でも、それを職業にはしませんでした。様々な背景はあったと思いますが、実家の生計を支えるために、企業に就職するという選択をしたのです。

抑えられなかった「好き」と言う気持ち


彼は、65歳までの45年間以上を、一つの会社で勤め上げました。44歳までに5回の転職を経験していて、しかも一社目を1年未満で退職している私からすると、想像もつかない長さです。

純粋に、尊敬しますし、家族を支えるための彼の勤勉さに感謝は尽きません。

それでも、彼の音楽に対する情熱は、消えることがありませんでした。それが、楽器を買ってくるという衝動的?な行動に現れていたのかもしれません。

72歳からのサックスを初めて加速度的に上達している父は、「好きこそものの上手なれ」の体現者


そして彼は、72歳にして、それまでに経験したことのないテナーサックスを手にします。時間とお金を投資しても良い、運命の楽器だと感じたようです。

そこから父は、狂ったように練習を始めました。
もちろん、楽しみながら、です。

父も私もクリスチャンなのですが、父は、時間を見つけては教会に車を走らせ、サックスを吹き続けているようです。

時々、録音した彼の演奏をLINEで送ってもらうことがあります。正直、聞き惚れてしまいます。人は2年そこそこで、ここまで楽器を上達できるのかと、驚かされます。

「好きこそものの上手なれ」

この使い古された、しかし天職をつくる上では大切なフレーズを、彼がしっかり証明してくれました。

父、恐るべし、です。

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