ある日突然「仮面」を創り始めた息子の感性がぶっ飛んでいた
「パパ、仮面、創りたいんだけど、どうやってつくるの?」
「仮面創り職人になりたいかも」
ある日学校から帰るなり、高校生の息子の口から飛び出した言葉だ。
「え??なんで仮面??」
「なんのため??」
「パパ、創り方とか知らないよ、、、」
人生で投げかけられることを想定していなかった質問に、戸惑いを隠せない私。
いや、しらんがな、仮面の創り方なんて。
どうやら、好きなミュージシャンのMVに仮面が使われていて、それを見た瞬間に衝撃が走ったらしい。そして、自分も創りたいと。
これって、純粋意欲につながるのでは??と私の心の声が聞こえてくる。
息子はこの手の話を時々口にするのだが、どこに才能が隠れているか分からないので、いつも、とりあえずやらせてみることにしている。
妻が助け舟を出した。
「ともかく、紙粘土とかで作ってみたら?」
「小さく始めさせる」という、何とも素敵な提案である。
するとすぐにダイソーに行き、紙粘土、そして金と銀のスプレーを買ってきた息子。こんなに行動力を見せたことがあっただろうか。
それから数日間、黙々と粘土をこね、作っては壊し、またこねる。こんなに集中力を見せたことがあっただろうか。
YouTubeで作り方を見るわけでもなく、ただひたすらに粘土と向き合い、自分の中から溢れてくるものを形にしていっている様子。さながら、陶器士のようである。
そして、ある日完成したのが、コチラ。
親バカだけれど、心底、驚愕した。
キモい!キモすぎる!
何だこの、得体の知れない、気持ちの悪い、でも魅力的な仮面は。。
天才かも。。
そう感じたのである。
この先、息子の創作意欲がどこまで続くのかは分からないが、しばらく静かに見守ろうと思う。
いつかの、天職のタネかもしれないから。
ちなみにコチラが、作成途中の新作。もう理解が追いつかないほど気持ち悪くて、何とも魅力的である。
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