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変化に適応できるか否か

ちなみにですが、いきなりちなみに、なんですが、

「唯一生き残ることができるのは、変化できる者である」

というダーウィンが「進化論」の中で言ったとされる言葉は誤解だそうですね。正しくは、生き残った種は環境適応できる能力を兼ね備えていた、結果論であり、つまり「運が良かった」というのが正しいそうな。誰か詳しい人教えてください。

ただ、思うに、誤解だろうだなんだろうが、2020年という年は、すごくその「変化と適応」「生き残り」ということを考えた年でした。

3月の頭、僕は出張でアメリカ(ボストン)にいて、その時全米は極めて呑気だった。誰もマスクしていなかったし。が、その2〜3週間後にえらいことになった。

ユーフォリアは2月末には完全リモートワークに移行。そして、主力プロダクトであるONE TAP SPORTSを医療機関とスポーツチームに「年末まで無料」という経営判断をしました。

僕の師匠から教わった言葉が、意思決定やリーダーシップの本質を突いていて、それを今年は何度も何度も痛感。

Get ahead of the curve !
先の見えないカーブの「先」を見通せ。

要は、予期して先手を取れ、ということ。

「常に先を取れ」と宮本武蔵も五輪書で書いています。

先の見えるカーブで予測するのは誰でもできる。先の見えないカーブ(ブラインドコーナー)の先は誰だって怖い。でもリーダーはその中で決断しなければいけない。

そんな中で、ユーフォリアがとっている共同代表制というのはうまく機能したと思います。先の見えない未来を予測する目を複数持てたこと、お互いが当事者として遠慮なく物事を言い合うこと。仮に失敗したらすぐに修正すること。万が一どちらか暴走すればどちらかが抑える。命を預け合うようなものです。

そんなことをとにかく何度も考えた1年。ユーフォリアという船はこの大嵐の状況で何とか生き残り、そして成長することができた。東京オリパラの延期、事業計画の縮小や、採用計画は後ろ倒ししたものの、正社員や契約スタッフ含め20人近くを迎え入れることができた。

先の無料提供に伴い、迅速にプロダクトの改修を行い、ONE TAP SPORTSのユーザー数は年初比で約8倍になった。1年前は想定しなかったことである。

コロナで会社メンバー同士も会えない日々が続き、不安も多かった。でもその中で個々人が最適な働き方を模索し、様々な工夫をし、時にぶつかりながら、模範解答のない問題から答えを探し、結果を出した。これはサバイブを超えたアウトプットだ。

さらに、念願の新サービスもローンチすることができた。これは、ONE TAP SPORTSで数年培ってきたデータやノウハウを、物づくりに活かすためのサービス。社内では"ONE TAP MARKETING"と呼んでいて、急成長している。僕が現役のマーケター時代にこれがあったら絶対に使いたかったサービス。

まだまだ立ち上がったばかりで課題だらけだけど、僕たちはコア事業であるONE TAP SPORTSで培ったスポーツの資産を、きちんと世の中へ伝えていく責任がある。スポーツのデータやノウハウが企業の物づくりに活かされたら、それは「スポーツの価値が社会へ伝わった」1つのカタチだ。しかも、ONE TAP SPORTSをやっている我々でしかできない仕事。そして、スポーツ界へ新たな収益を生み出すことができる大きな可能性を秘めている。

さてこの年末年始、弊社に明確な仕事納めというものは厳密には、ない。大晦日から開幕する全国高校サッカー選手権、は参加の48校の全選手・スタッフ、そして大会関係者、審判の全ての人たちがONE TAP SPORTSを使って、体調管理を行っているからだ。

何かあったときのために、弊社の一部メンバーも臨戦態勢で対応する。これを数年前は僕と橋口のたった二人でやっていたと思うと感慨深くもあるが、きめ細やかに対応してくれているメンバーを本当に誇りに思う。僕たちはスポーツテック、ITのベンチャーだけど、やっぱりデジタルであってもお互いの肌の温度が伝わってくるようなやりとりを大事にしたい。

他にも、天皇杯サッカー決勝、駅伝、全国大学ラグビー選手権、そしてボクシングのタイトルマッチとONE TAP SPORTSユーザーにとって年末年始は本番中の本番。選手にとって一生に一度の舞台が何とか開催されるように、そして、良いコンディションで本来の力が存分に発揮できるように、少しでも僕たちユーフォリアが力になれたら、と思います。

熱狂や興奮、そしてエンターテイメントの裏側には、その場を作り上げるために命を懸けている裏方 "The team behind the team"がいる。その裏方を支える裏方として、この年末年始もそして来年も走り抜けたい、そう思っています。

The team behind the team behind the team - EUPHORIA. 

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