はじめに
Vroid(VRM形式のファイル)をVRChat用に変換する方法はいくつかあります、基本的には検索をかければ簡単に見つかると思います。
なので今回は、VRM⇔VRChat用のシェーダー変更や、VRMアバターをVRChat用に変換ついでに、VRChat想定の3Dモデルなどを装着し再びVRM形式に変換してCluster、Vroidhub等にアップロードする手順等を説明しようと思います。
①VroidStudioやVket Avatar MakerでVRMファイルを作成するところから始めましょう。
まずはVKet Avatar Makerの使い方を紹介します。
Vket Avatar Makerはこちら。
https://avatarmaker.vket.com/
詳しい使い方はこちらのMyVketの記事を参照ください。
【MyVket】Vket Avatar Makerの使い方を解説!|Vketマガジン by HIKKY
こちらでも簡略的に説明いたします。
Vket Avatar Makerの良いところは、ブラウザで数分かからず作成できる事ですね。
お次はVroidStudioの使い方を説明!
steamアプリが必要になります、インストールをしていない場合は登録とダウンロード・インストールを行いましょう。
VroidStudioはこちらです。
Steam:VRoid Studio v1.29.1 (steampowered.com)
さて、VroidStudioをインストールしたけど項目が多すぎて何が何だかワカラン状態な方もいると思います。
そんな方向けに、私がBoothでこっそり無料出品している画像マニュアルがあるので、良ければダウンロードしてあげてください。
こちらになります。
頭が固い人向けのVroid Studioマニュアル(画像集) - こよSHOP - BOOTH
こちらの記事でも、上記の画像マニュアルを例に上げてキャプションで説明いたします。
女性と男性アバターの選択画面が出ると思います。
パーツ自体は女性パーツが圧倒的に多いですが、男性アバターもこだわり抜けばとても素敵なアバターを作成できます。
下記の説明でも記載しますが、無料パーツだけで圧倒的な種類がありほぼオリジナルのアバターを完成させることができますのでVRMアバターを作る際はこちらのソフトウェアをおすすめいたします。
今回は女性アバターでサクサクっと作っていきたいと思いますが、先に画像マニュアルをご覧ください。
では実際にサクサクっと編集していきたいと思います。
Hubにアップロードしていきます、今回はStudio産の無料パーツのみで作成したので、全体公開かつ誰でもダウンロードできるようにしてみます。
ダウンロードページはこちらになります。
note用テストモデルちゃん note用テストモデルちゃん - VRoid Hub
「このモデルを利用する」でDLできるようになります。
概要通り、改変可能です。
VRMをVRChat用に変換しよう!
お待たせしました、実際に上記で作成したVRMファイルをVRChat上で使えるように変換していきます。
導入手順は今回はこちらのnoteを参照にしていきます
VRMアバターをVRChat用にコンバートする方法|こはだ (note.com)
Unity Editorをダウンロードしますが、下記のVCCインストール時に適正バージョンのUnityがダウンロード、インストールできると思いますので、まずはVCCをインストールしましょう。
VRChat Creator Companion(VCC)をインストールするまでの流れを説明します。
VRChatのアカウントをお持ちでない方は下記のVRChat公式ページから会員登録をしましょう。
VRChat
インストール後、VCCを起動してprojectを立ち上げるのですが、その前に変換用のアドオンをダウンロードしましょう。
上記のboothページを少し下にスクロールして・・・
ついでなのでMA(Modlular Avatar)アドオンもDLしちゃいましょうか。
MAについてはVRChat用のとてもとても便利なcomponentモジュールなのでアバターを作成の際はプロジェクトを作成する際に追加してください。
アドオンを追加してVCCを開いたら
このままでもVRChatにアップロードできるのですが。
使われているシェーダーがMToonのため、一部のワールド環境では変なレンダリングになってしまいます。
MToonマテリアルをすべてLilToonに変換していきます。
同様の手順ですべてのマテリアルをLilToonシェーダーに変えていきましょう。
このままVRChatにアップロードしてもいいのですが、ちょっと物足りないのでVRChat想定用のアクセサリーを適当にboothで見繕ってきます。
なぜ「まぐまぐ」なのか、気にしてはいけません。
ついでなので、Clusterで使っているVRMアバターをVRChatへ持っていきたい方のためにただのplaneメッシュで作ったCluster名札を作ってみる。
うーん、どんな感じにしようか・・・。
boothのページの概要欄からそのままコピペしますが。
clusterユーザーがVRChat用にアバターをアップロードする際にclusterユーザーであることをアピールするためのLilToonを使った名札です。
cluster公式ページ( https://cluster.mu/ )のマイページにアクセスしてユーザーアイコンとIDと称号っぽいものをそのままスクリーンショットして
assetからこのアセットのtextureフォルダーを右クリックし「Show in explorer」をクリックしてフォルダ内にあるcluster名札.pngを画像編集ツールで開き部分的に先ほどスクリーンショットしたものを貼り付けて上書きするだけでOKです。
VRM形式のボーンであれば名札のprefabをhierarchyにある対象アバターprefabのRoot→J_Bip_C_Hips→J_Bip_C_Spine→J_Bip_C_Chest下に配置してください(名札prefabをJ_Bip_C_Chestの文字の部分にドラッグ&ドロップするだけでJ_Bip_C_Chest下に配置されます) Chest階層用の座標に合わせてありますが、アバターによってはズレるため、 好きな位置に調整、回転、スケール調整してください。
対象のchestボーン、導入方法は以下になります。
ついでにHead階層(J_Bip_C_Head)に同様の手順で先ほどのくじらバッジをつけてみます。
シェーダー変換、装飾品も取り付け終わったしVRChatにアップロードしよう!
アップロードするにあたってのちょっとした注意点!
・VRChatにはユーザーランク(トラストランク)というものが存在します。
New Userランク(下から2番目)になってから初めてアバターのアップロードが可能になります。
噂程度に思ってくれればいいですが、Visitorランクより下のランクが存在します、基本的にBANアピールをするようなタチの悪い非常に迷惑なプレイヤーに格付けられるランクです、まず見ることはありませんし、そうならないように迷惑行為は避けましょう。
どうやってトラストランクを上げるか?
一番簡単な方法はVRChat+に加入することで強制的に1ランクあがりますがまず勿体なさすぎるので論外です。
フレンドを作りましょう!!
デスクトップモードであれば RキーでEXメニューが開けます。
今回は省略します。
ではまた道順に沿ってそのまま進んでいきます!!
なるはやでユーザーランクを上げたければXのポスト内容に「今すぐフレンド下さい!!」的な文面を挿入してください、おそらくそう時間かからずにフレンドがバシバシと飛んできます。
少しだけ待ちます。
嫌になるほど「いいね」と「リポスト」が飛んできます。
ああああああ!!!
VRChatへのアップロードも終わったし、この装飾品をつけたまま再びVRMへ変換する作業をします。
手順は簡単です。
これにてシェーダーの変更はおしまいです。
装飾品を付けてMToonに再び変換してエクスポートしたVRMをClusterにアップロードします
ここらへんは別にcluster民なら省略でもいいのですが、アバターアップロードページから先ほどエクスポートしたVRMをアップロードしてください。
そういえばClusterもアバターアップロード条件がありましたね、VRChatより楽に終わると思うので逆にclusterデビューしたいのなら頑張ってね!
おまけ編、MAを使ったギミック導入とVRChat想定アバターを無理やりMToon化しVRM変換する方法
言うてもこちらでは深く書きません、おすすめギミック集については以前に記載したnoteにあります。
上二つのギミックはprefabをアバター直下にドラッグドロップするだけでOKです。
FaceEmoについてはインポートした後にインストール確認がでるのでインストールしたらhierarchyのアバター右横にEMOというアイコン出るのでそこを押す。
VRChat想定アバターのVRM変換について。
上記の手順通りMToon化したあと不要なcomponentを削除したりします。
VRM0でエクスポートします。
成功したとしても、エクスポートした際にVRC用の表情シェイプキーを含むすべてのVRC関係のcomponentは削除されますし、MAを使った衣装のコンポーネントも削除されるので、MA衣装は全て破壊的改変方法で(ググれ)着せないと衣装は追従しません。
表情も瞬き一つしない真顔のままになります。
表情についてはVRM用のcomponentを弄れる技術があれば自分で頑張ってください。
ファイトです!!!
最後に、ここまでお読みいただきありがとうございました。
午前10時40分頃からこちらのnoteを書き起こしてやっと終わった感じです。
レッドブル3本と栄養ドリンク1本と野菜ジュース1パックとカップラーメン2つが犠牲になりました。
是非ともVRMを使った様々な応用を試したり、VRMのキャラクターでVRChatに遊びに来てください!!
まぐでるより。11,495文字
追記編:3Dモデリング始めたい人向け
何年か前まではBlenderでPrincipled (プリンシプル) BSDFシェーダーを使った写真風向けのモデリングをしていたりそれを応用してアニメキャラクターのモデリングや実際にVRChatでhumanoidアバター化して動かしたことがありました(当時はユーザーランクが足りなかったのか何かおかしかったのかテスト用としてしかアップロードできなかった)
blenderで3DCGを覚えるにあたっては以下のYoutubeチャンネル
そのシリーズだけで約37本の動画が上がっているのですが、パート1からしっかり、慣れなければ再生速度を半分以下にしながら再生しつつBlenderの使い方を覚えていきます。
かならずPart1のチュートリアルから自分なりにテキストでメモをしながら見た方が良いです、Part2からもうモデリング動画へと流れていきます。
動画を見ながらゆっくり覚えつつPart20ぐらいまで来るともうなんとなくでモデリングができるようになってるかもしれません。
あ、そうでした。
上記のチャンネルの動画のBlenderのバージョンはかなり古いもので
実際結構な頻度でBlenderはバージョンが上がっているため、UI配置などがかなりズレていたりします。
「ここにこれがないぞ!?」ってときは似たようなアイコンや名前を必死に探してみましょう!
Blenderのショートカットキーについてはどのバージョンでも基本的に変わっていないため、以下のページからショートカットキーを参考にしてください、メモ取りをある程度省略できるためかなり便利です。
テンキーレスキーボードでのBlenderは正直オススメしません。
単体のテンキーか、テンキー付きキーボードを使いましょう!
リアル写真風モデリングとして画像出力やビューを変更する際そこそこ~かなりのマシンスペックが要求されます、ただ小物のfbx等を作るだけのモデリングであればあまりスペックは要求されないので安心してください。
モデリングしてVRChat等へ持っていく場合はfbx形式でエクスポートする必要があります、
下記にも動画をいくつか視聴できるように動画を埋め込んでおきますね。
これ以上貼っても読み込みが重くなるだけなのでつづきはプレイリストからみてください。
自分のオリジナルアバターを作りたいという方は、
こちらのRigifyの解説ページや
こちらのVRChat向けのヒューマノイドアバターボーンのセッティング解説ページを見てください。
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