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とうとう歩けなくなったday7 ロスアルコス〜ログローニョ(27Km/160Km)/総務課長もスペインを歩いて横断しよう

こんにちわ、相馬といいます。

「もう歩けない・・・」ってこと、あるんですね。

富士山やら北アルプスの山を登ってて、「休憩せんと無理」ってことはあるのですが、この日はほんとに限界。「もう歩けない・・・」って感じでした。何かどこかが痛いということではないのに、も体の力が入らずに一歩一歩をなんとかなんとか前に出す感じ。

次の日をお休みにした方がいいのかもと思いながらも、悩みに悩んだのはやっと知り合いができてきてたから。1週間歩いて、日本人の一平さんや、ドイツ3人組などあいさつだけでなく、ちゃんと話す知り合いも増えてきていたのに、ここで休んだらその人たちと離れてしまう。

メモにも「休むことは彼らの別れである」とか書いてる。

そのときは「友との今生のわかれ」「またひとりぼっちだ」と悲観的に思っていましたが、1日休んだら1日休んだで、他の人も続々と歩いているわけで、結果として新しい出会いのきっかけになりました。「無理せず1日休むことで、遠くまで歩ける。そして、また新しい出会いを生んでくれる」と、休むことのポジティブさを学ぶことになりました。

8月25日のメモ

  • せっかく顔見知りが出来たのに残念だが、疲れすぎたので26日はお休み(日々、標準的な距離を歩いてたので、だいたいいつも一緒になる人が多数いた。休むことは彼らとの別れである)

  • 今日も羊に囲まれる。

  • 今回のスペイン最初の州ナバラを突破し、リオハに突入。

  • 疲れすぎてて写真も極端に少ない。が、ご飯どきには復活。おいしいものたくさんな街(ここで休めばおいしいもの食べられるのも休むことにした理由)

  • マッシュルームのタパスが最高な店の名前は「ソリアーノ」(那覇に「ソリアーノ」という名前の最高のスタンディングバーがある)

  • ホタテのやつはめちゃうまい。クリーム使いがよいのは流石「ミシュラン店」しかし、刺身は日本が一番。


今日も朝イチに出発。身軽な仲良しおじさん集団はきっと荷物の配送サービスを使っているのだろう。(「この町のここの宿に届けて」という札を下げて、お金を入れて宿に置いておくと持って行ってくれるサービス。巡礼路全域がサービス範囲で3社くらいがやってる。)
今日も背中に朝日を受けて歩く。
朝は陽が低いから陰もびよーんと伸びる。
(陽が上がるにつれて、陰はぎゅーんと縮んでいく)
この日も、うにゅうにゅする白い物体の集団に出くわす。
定番の風景。
Tiendaは「小さなお店」みたいなとこ。
15畳くらいのスペースに油から缶詰からパンから果物、野菜まで何でも揃ってる。
並んでたら、この後ろのジイサンが何か言ってて、スペイン語分かる人が間に入ってくれたんだけど「足が悪いから列を譲れ」と言ってたらしい。おとなしく譲る。
この日の朝は残り物のヨーグルトとかをちょろっと食べただけだったのでパンで炭水化物補給。
思えば、あんまりご飯食べてなかったのがこの日の不調の原因かも。
麦畑のうねりのなかにあらわれる町。
珍しい形の教会。時間が早すぎて中には入れず。
山もちょいちょいありつつ、歩くのは平らなところ。
この人たちもこの辺から最後までほとんど一緒だった。
右の生足が艶かしいおじさんは通称「モデル」。(私はそうは思わんのだが、のちに仲良しになるコウさんには「モデルばりの男前」に見えていたそうな)
何やら意味ありげなゾーン。
カオスなゾーン。
小さなかわいい礼拝堂。
なんだったんだろう、これ。家?
この時点で無茶苦茶疲れてて歩くのに精一杯。
あの町でご飯を食べよう。
けっこう大きな町。生活感がある。
メインストリート横。町役場か。
何はなくとも栄養補給。バカリャウ(塩漬け鱈)を戻したもののマリネ。
とてもおいしくて瞬殺。
当然足りないのでボカディージョ(ハムとチーズのサンドウィッチ)をつまみながら歩くの再開。
ナヴァラ州が終了し、リオハ州に入る。

バカリャウ、パンの摂取の甲斐無く、この頃はもう完全にグロッキー。前述の「モデル」2人組とトレラン3人娘が仲よさそうに話しててジェラシーを覚えつつ、からんでいく元気もなく、写真を撮る気力も無く歩いてた。
へとへとになって到着。この日は大きな町だったのでホテル。
これのために歩いてる。
大都市ゆえまわりにお店はたくさんあれど、しばし宿から出ることも出来ないくらい疲れていたので、宿でプシュっ。(そんなに疲れているのに途中でビールを買っている私)
仮眠を取って夕方から町に出る。
わちゃわちゃしてるおばちゃんたち。
飲み屋街の最初にあるお店。
さすがのワインの町。
そして、最も気に入った店。ソリアーノ。
メニューは焼いたマッシュルームのみ。
開店と同時に入ったところバキバキに磨き上げられたテーブル。
トラボルタみたいなビシッとしたおじさん。多分店長。
まじは白ワインで。
丸々とでっかいマッシュルームをこれまた磨き上げられた鉄板で焼き上げてきます。
このあとオリーブオイルをバシバシ使ってくのですが、完璧な磨き。
スリニンニクが入ったオリーブオイルで焼き上げられたマッシュルームにはエビが1っこのせられ、もろともパンに刺されます。これがうまい!1個1.5ユーロですが2個x2。
めちゃよいのですが、何せメニューはひとつ。次の店に移ります。
次のお店では肉の串。できあがりの写真忘れる。
またふらっと外に出て、次のお店を探します。
サンドウィッチ類がおいしそうなバルにイン。
なんともこぎれい。おねえさんもきれい。(写真ナシ)
ここれではベーコンをいただきます。どんどん生き返っていきます。
そしてまた次の店探し。
大聖堂の横を通って、
ミシュラン店に。Atunはマグロ。マグロのたたき。
まぁ、それなり。
同じ店でホタテのクリームソース。これはめっちゃうまかったプリプリのホタテとバターのコク全開のクリームソース。さすがのミシュラン店。
これもおいしそうだったけど、流石にお腹いっぱい。
強烈に疲れた1日だったが、だいぶリカバーして7日目終了。
とはいえ、足も痛かったので明日は1日お休みで決定!

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