【なぜ炎上するのか??】きゃりーぱみゅぱみゅさんの問題から考える。

最近話題になっている芸能人の政治的発言に対する炎上問題。主にTwitterなどのSNSに投稿した発言に対して、「右か左か」「勉強不足」「政治的発言はしない方が良い」などといったコメントが爆発的に寄せられ、炎上状態になる機会を目にすることが多くなったと感じる。

スクリーンショット 2020-05-12 22.56.26

5/12 yahooニュースより引用


きゃりーぱみゅぱみゅさんが、この問題をどう捉えたか分からない。この問題についても何が正しいことなのか、どう捉えるかで答えは変わってくる。

根本にある問題は、情報の拡散スピードが速いということだ。


1.メディア発達の歴史

人類の進化と合わせてメディアも発達してきた。詳細に提示できませんが、大まかな流れは以下の通りになる。

<古代>
権力者は直接市民に演説をする。いろんな情報が人づてに伝わっていく。(早馬、駅伝システムなど)


<中世>
印刷技術の発達に伴い、多くの印刷物を介して情報が伝わる。(活版印刷技術。産業革命により手動から機械印刷に変わる)


<近代>
電信技術の発達で、情報が一瞬で世界に伝わるようになる。(モールス信号、電波技術の発達)


<現代>
インターネット技術の発達でいつでもどこでも世界の情報や個人と個人が繋がる時代になる(手元でリアルタイムに情報にアクセス)


2.市民参加型のメディア

現代、SNSの台頭で、誰でもいつでも匿名で、自分の意見をSNSプラットフォーム上に書き込むことができる。そして交流もできる。

以前は、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などのメディアが台頭していた。そこにSNSのような双方向性はない。言い換えれば、情報をメディアが独占している状態だ。

SNSの場合、誰でも情報発信者。ひとり一人が新聞社、テレビ局である。
【メディア】意味:手段、媒体
市民ひとり一人が情報を拡散する媒体である。人づてという古代の情報拡散方法に似ている。

古代と違うのはインターネットを使っていることだ。誰もが情報を発信する機械を持って、言葉、写真、映像が一瞬に拡散する。


3.情報の拡散スピードが速いことのデメリット

情報の拡散スピードが速いことは重要だ。台風などの災害情報。世界情勢など早く情報にアクセスすることで命や財産を守ることができるからだ。しかし、この拡散スピードが速いことのデメリットもある。情報が間違っていた時だ。

きゃりーぱみゅぱみゅさんの問題も、当初彼女がTwitterでリツイートした画像に問題があった。知名度もありインフルエンサーとしての地位も確立している彼女の情報発信は、一瞬にして何十何百万人の目に入ることとなった。

皆さんの記憶にも新しいと思うが、間違った情報が拡散され、トイレットペーパーが品薄になる問題も同じである。


正しいか正しくないか。判断される前に、一瞬にして拡散される。


海外ではフェイクニュースと言われ、アメリカ大統領選でトランプ政権が誕生したことに大きな影響を与えたとされるほど、看過できない問題である。

台湾では、こうしたフェイクニュースについて正しいか正しくないかファクトチェックを行う機関もある。情報が拡散されるスピードを抑えようと色んな施策が試されている状況だ。


4.私たちにできること

私は、SNS上で情報を発信することについては賛成である。有名人が政治的な発言をすることについても一定のモラルがあれば容認できる立場を取る。
なぜなら、人がSNSを発明して、それを活用する社会が出来上がった。そして、私たちはその利益を享受しているからだ。

SNSで人と繋がり、いろんな情報をシェアする。実際に言えないことが匿名だと言える。対面では難しい会話でもSNS上だとできる。私たちはSNSがないと生きていけない状態になっている。

その社会の中で生きる私たちにできることは・・・

情報を分析し適切な情報を選択すること

世の中のトレンドも大事だが、日常的に「なぜ?」と問い掛ければ、色んな物事に対して客観的な視点が生まれる。


なぜ、その記事を見ているのか?
なぜ、この人はこんなことを言っているのか?
なぜ、この問題が起きたのか?

今この瞬間、自分自身に「なぜ?」と問い掛けてみよう。

今まで、一瞬で押していたリツイートボタン。コメントの書き込み。その重みが感じられるであろう。


最後まで読んで頂きありがとうございます!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?