女性の生き方について考えつづけている|コーチが観た2月の映画【5選】
夫婦そろって映画好きで、年間40-50本は映画館で鑑賞しています。
これまでどこにもレビューは残していませんでしたが、友人からおすすめを聞かれることも多いですし、自分のアウトプット習慣のためにも、今月から1ヶ月の映画レビューにチャレンジします!
自分の感情の保存にもなる気がして、楽しみ。
時には、コーチ視点で感じたことも伝えられたらと思っています。
これから鑑賞される方のため、結末にダイレクトに触れることは避けますが、ある程度の内容を表現することはお許しくださいね。
サマリー
2月の劇場鑑賞は5本。どれもいい作品ばかりでした。
世相を反映しているのだと思いますが、振り返ると「女性」がとにかくテーマだったと気づきます。
私自身も今「女性性」にどっぷり関心を寄せているので、映画を観て心が反応することがよくありました。
カラーパープル
主人公セリーは、家族で唯一愛する妹と離ればなれになり、暴力的で酷い夫との生活が始まる。その絶望を受け入れて生活していたが、力強く自分を表現して生きる女性たちとの出会いが、セリーを前に進ませる。
<感想>
感動のシスターフッド・ミュージカル映画でした。
夫の言動は、観ていて腑が煮えくりかえるほどひどいものだったけど、そういう価値観も親から受け継がれたものというのがさらに恐ろしかったです(自分の父に逆らえない夫)。人種的に差別される中でなんとか権力を誇示するために、女性に矛先が向くのでしょう。本当に憤怒でした。
セリーが得意の裁縫を生かしてお店を開いたのは最高!
連帯することでもっともっと自分の力が解放されていく、そんなメッセージを受け取りました。
まだ分からないのは、赦しについて。深い傷つきを与えられても、赦せるんだろうか。赦しは必要なんだろうか。
哀れなるものたち
大人の女性の体に胎児の脳を移植し、蘇生した主人公ベラ。成長し、世界を自分の目で見たいと、大陸横断の旅に出る。真っさらな目で世界を見つめ、刺激を受け、変化していく。
<感想>
観た直後は衝撃でしたが、いろんな考察を読んで女性の解放の話だと腑に落ちてから、どんどん好きになりました。
”無知で1人じゃ何もできないから庇護しなければ”、と考えているのは周りの勝手。自分の体をどう使うかは自分に選択権がある、というのも強いメッセージだと感じました。
装飾や衣装もとても魅惑的な世界観でおすすめ。
性的描写が多いので苦手な方はご注意ください。
夜明けのすべて
パニック障害の男性と、PMS(月経前症候群)で怒りを抑えられなくなる女性。身体のままならなさを抱えながら同じ職場で働く2人の交流を描く。
<感想>
原作小説がとてもよかった(&実は松村北斗さんのファン)ので期待していましたが、小説でお気に入りだったエピソードがなかったりして、正直残念な気持ちはありました。
でも、「自分はこうなんです」と近くにいる人に知ってもらって、ほんのちょっとずつ支え合っていくことの味わいは映画でも表現されていました。大きな助けでなくとも、隣り合った人とちょっとずつ思いやるだけで、昨日より生きやすくなる。
ボーはおそれている
極度に不安を感じるボー。母の突然の訃報を受け、帰省しようとするが、奇妙なことが起こり続ける。(公式ではブラックコメディとなっている)
<感想>
はちゃめちゃすぎて、私にはよく分かりません!笑
「私は何を見ているの・・・?」状態が続きます。
そんな中で、この映画は何だったのかな、と考えると、母と息子の関係性の映画に見えました。自分への愛情がないと息子に憤り支配しようとする母。ボーを責め立てる様子を見ながら、とても苦しくなりました。「誤解だよ!」と母親に言いたかったけど、でも私が見ているのは一部なので、母には母の視点があるんですよね。。
落下の解剖学
雪深い人里離れた山荘に住む家族。ある日、視覚障がいのある11歳の息子が、転落死した父の死体を発見する。事故か、自殺か、殺人か。疑惑をかけられた妻が法廷で無実を訴えるうちに、家族の姿が浮かび上がってくる。
<感想>
裁判での話を通して、妻、夫に対する私自身の見え方が、二転三転しました。でも、どれがその人なのかは結局分かりません。
裁判で何度も「それは客観性に欠けている」と出てきたのですが、どちらの言い分にも証拠はなく、永遠に推測でしかなくない?と感じていました。見えていない息子が、一番真実に近いものを感じていられたのかな。
母国語が異なる同業者夫婦、という設定が絶妙でした。
今月は以上です。ここまでお読みいただき本当にありがとうございました!
3月はアカデミー賞もあり、引き続き楽しみな作品がいっぱいです☺️
▼私はこんな人です
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