見出し画像

ツナググループHD FY24/9 Q2決算概要

この記事を読むことで、株式会社ツナググループ・ホールディングスの事業内容、財務状況、成長戦略について理解を深めることができます。特に、人材不足という社会課題の解決を目指す同社のビジネスモデルや、安定した財務基盤と成長性を両立している点に注目です。また、SWOT分析を通じて、同社の強み、弱み、機会、脅威を把握し、今後の成長の可能性や課題について考察することができます。

論評

株式会社ツナググループ・ホールディングスは、深刻化する人材不足という社会課題に対して、独自のソリューションを提供することで成長を続けている企業です。第2四半期決算では過去最高の売上高と利益率を達成し、KPIも前年を上回るなど、順調な業績を維持しています。

同社は、人材採用支援にとどまらず、採用後の定着や戦力化までを支援するサービスを提供しており、顧客企業の採用課題を包括的に解決できる点が強みです。また、積極的なM&Aや事業提携を通じて、事業領域を拡大しており、今後の成長にも期待が持てます。


企業概要

株式会社ツナググループ・ホールディングスは、2007年2月に設立された、人材採用支援事業を展開する企業です。同社は「2030年労働需給GAP解消」という日本の社会課題の解決を目指し、多様な採用手法に対応したサービスを提供しています。

対象市場・競合状況

同社が対象とする市場は、人材不足に悩む企業です。特に、多店舗展開や労働集約型のビジネスモデルを持つ企業に対して、採用課題の解決策を提供しています。

競合としては、人材紹介会社や求人広告代理店などが挙げられますが、同社はコンサルティングから採用後の定着支援までを一貫して提供できる点で差別化を図っています。

事業概要

同社は、主に以下の2つの事業セグメントで構成されています。

  1. ヒューマンキャピタル事業: 派遣・紹介、コンビニ等人材派遣領域とRPO(採用代行・採用コンサルティング)、DXリクルーティング、セグメントメディアなど

  2. スタッフィング事業: 主に人材派遣事業

これらの事業を通じて、企業の採用活動の効率化、採用コストの削減、採用後の定着率向上などを支援しています。

経営戦略

同社の経営戦略は、以下の3つの重点施策を中心に展開されています。

  1. 営業基盤整備: SFA導入、顧客データ統合、ナレッジマネジメント

  2. 人材育成・採用: 専門性を高める育成、タレントマネジメント、採用強化

  3. 事業開発: 新規事業開発、事業育成、CVC、M&A

これらの施策を通じて、営業力の強化、人材の質の向上、新規事業の創出などを目指しています。第2四半期決算説明資料によると、これらの施策は順調に進捗しており、特に営業基盤整備については先行して実施されています。

財務概要

2024年9月期第2四半期累計(上半期)の連結業績は、売上高78億6000万円(前年同期比6.4%増)、営業利益4億600万円(同59.0%増)、経常利益4億400万円(同57.6%増)と、増収増益を達成しました。

通期業績予想は、売上高166億5000万円(前年同期比10.1%増)、営業利益6億6200万円(同49.3%増)、経常利益6億6200万円(同47.9%増)と、引き続き増収増益を見込んでいます。

考えられるM&Aや資本業務提携のアイデア

買収企業になるM&Aや資本業務提携

1. 地域密着型人材紹介会社とのM&A:

  • ターゲット企業: 株式会社キャリアバンク (北海道地盤)

  • 狙い: 地域に根差した企業との連携により、地方での採用活動を強化し、全国展開を加速。キャリアバンクの持つ地域企業とのネットワークを活用し、地方での人材紹介事業を強化。

2. 特定領域に特化した人材紹介会社との資本業務提携:

  • ターゲット企業: 株式会社マイナビIT AGENT (ITエンジニア特化)

  • 狙い: ITエンジニアなど専門性の高い人材紹介事業を強化し、顧客の多様なニーズに対応。マイナビIT AGENTの持つ専門知識やノウハウを活用し、IT人材紹介事業を強化。

3. 新規事業領域への進出を目的としたM&A:

  • ターゲット企業: 株式会社LiB (女性向けキャリア支援サービス)

  • 狙い: LiBの持つ女性向けキャリア支援サービスを活用し、女性活躍推進の分野で新たな顧客層を開拓。自社サービスとのシナジー効果を生み出し、採用支援サービスの幅を広げる。

4.人的資源管理(HRM)システムベンダーとのM&A:

  • ターゲット企業: 株式会社カオナビ

  • 狙い: カオナビの持つクラウド型タレントマネジメントシステムを導入し、ツナググループの人材管理業務を効率化。また、カオナビの顧客基盤を活用し、ツナググループのサービスをクロスセルすることで、顧客基盤を拡大。

対象企業になるM&Aや資本業務提携

1. 大手人材総合サービス企業による買収:

  • ターゲット企業: パーソルホールディングス株式会社

  • 狙い: パーソルホールディングスの持つ幅広い事業領域や顧客基盤を活用し、ツナググループの事業を拡大。パーソルグループの一員となることで、ブランド力や信用力を向上させ、更なる成長を目指す。

2. IT企業との資本業務提携:

  • ターゲット企業: 株式会社サイバーエージェント

  • 狙い: サイバーエージェントの持つIT技術やマーケティングノウハウを活用し、ツナググループのサービスをデジタル化・高度化。新たな採用支援サービスの開発や、オンラインでの採用活動支援を強化。

===
このようなM&Aに関する情報をまとめて・お届けしていますので、下記メディアもよろしければフォロー・ウォッチお願いいたします
・X: https://x.com/ma_watch_x
・News Letter:https://ma-watch.theletter.jp/
・note(こちら):https://note.com/ma_watch/

また、株式会社COUNTRY Xでは、M&A、資本業務提携のご支援サービスを提供しています。
「M&Aチャット回答サービス」は、M&Aや資本業務提携に関する相談をチャットを通じて手軽に行える、月額制のリーズナブルなサービスです。
概要は下記ページからご確認ください!

===