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未来に長く生きることを考えるのではなく、過去を取り込んで人生の質を上げようという提案

人生100年時代と言われているけれど、みんなそんなに長生きしたいと思っているのだろうか。
私なんかは100歳まで生きれると言われても、そんなに生きなきゃいけないのか、と少し気後れしてしまう。
というよりも将来が不安になる。どんなふうに生きていいのか、さっぱり見当がつかない。

もちろん、長寿でありたいと願う人もいるだろう。
100歳、120歳まで生きたいと思ってる人もいるのかな。
たしかにそれだけ生きられたらすごい。
それが当たり前になるってどんな世界なんだろう。

そんなことを考えていたら、どうすれば寿命を延ばせるかという疑問が湧いた。
10年・20年生き長らえるには・・・

だけど、もっと長く生きれる方法があるぞ、と気づいた。
500年でも1000年でも生きる方法を考えついたのだ。

その方法とは
100歳とか120歳みたいにゴール地点を伸ばすのではなく、スタート地点を前倒しにするのだ。
0歳をスタートにしなければならないルールなんかどこにも無いのだ。

前世がどうのこうのとスピリチュアルな話をするつもりはない。
ただ、概念的な話にはなってしまうのでご了承願いたい。

0歳よりも前の時間や時代を我が物にできれば、生きてきた時間を過去に引き延ばすことにならないだろうか。

今、0歳から数えて30歳だとした時に、過去の70年を何らかの方法で取り込むことができれば、100年生きたのと何がちがうのだろうか。
そしてそれは、単純に生きた歳月を延ばす寿命よりも、大切なものを与えてくれそうな気がする。
もちろん、未来に長く生きることも幸せではあるだろうけども。その事だけに執着する必要はないのではないか。

では、どのようにして過去を手にするかだが、過去を取り込む方法はいくつか考えられる。

歴史や文化史を学ぶことがひとつの方法だ。
自分が生きていない時代を学ぶことで、任意の時代から0歳までの期間を埋めて、過去から現在までの流れを強く意識できるようになる。
その時代を生きていなくても、追体験することが出来れば、その過去を獲得したことになる気がする。
特に、自分の生まれた土地や関連する歴史を学ぶことは効果が高いように感じる。

そこまで難しくお勉強をしなくても、自分のルーツを知るだけでもこの過去寿命拡大は行うことができる。
親のことや祖父母のことをもっと物語として知ることで、自分が生まれる前の記憶を吸収するのだ。
最も身近なだけに拡大効果は即効性もあり、高いと思う。

上記の方法は数十年か百年程度の過去を獲得することができるが、もっと欲深い方は、進化人類学や地球および宇宙の歴史を学ぶと良いだろう。
この方法を取れば何億年分もの時間を獲得することができる。

私が一番好きな方法は、過去の人の作品に触れることである。
その人が生きた時間、その人が生きてきた中で得た大事なエッセンスをいただいている感覚だ。
随筆は特に良い。映画も良い。

こんな所だろうか、なんにしてもこれで寿命に囚われる必要は無くなったわけだ。そもそも年齢なんて、もはやあまり意味は無いのかもしれない。
どう生きて、どう死ぬか、シンプルな話のようにも思われる。
1年の区切りに意味があるように思うのも錯覚なのだろう。
巨視的にみることと、微視的にみること、その両方のバランスが大事だ。

現代の映画を見るとか本を読むとかいうのも、生きている時間を過去に引き延ばすのではなく、平行に並べて増やすといった感じだろう。

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