パワポ×文学|雲と雨の詩

いつの間にか太陽を隠し
黒い巨大な雲が何層も重なって
空に攻め込んできた

予感は的中した
最初の一撃が鼻の頭に当たった

目をすこし細めて空を見上げる
すぐに弾の数は増え
地上に攻撃が降り注いだ

恐ろしくなって走り出す
こんなに寒かったっけと今更ながら思う

気づいた時には遅かった
周りには誰もいやしない

越えてしまったのだな
越えてしまったのだな

震える身体を抱きしめて
理解する方法を探す
逃げ場はないのだと理解する

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