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間違った「相談」で評価落としてない?(「しんどい」認定されない為の相談手法)

こんにちは。コミュニケーションについて個人的な視点で解剖する、ma_remoです。今回は「相談」について感じたことを記事にします。

大半の「相談」は何も意識されていない

日常会話でも自然と行われている「相談」。分からない事が多いシゴトシーンでは必ずと言って良いほど必要になる武器の一つです。
これまでの人生で、相談を全くしたことがない人はおそらくいないと思いますが、相談という武器を使いこなしている人も実は少ないのが現状。

「相談を使いこなすってどういうこと?」「ただ聞きたいことを聞けばいいんじゃないの?」こんなふうに少しでも感じた人は要注意です。

「〜でいいですか?」
「〜した方がいいですか?」

普段シゴトで上司にこのような声をかけている人は、実は相手に「しんどい」と思われているかも…。ちょっとの意識とコツで変えることができるので、ぜひこの記事を参考に自身を振り返ってみてください!

「相談」する理由を考える

それではまず「相談」という、相手の時間と労力、集中力を欠いてまで行う(そこまで思う人はさすがに少ないと思いますがw)コミュニケーションの理由・目的は何でしょうか?

おそらく「分からないから」「不安だから」という漠然とした理由が真っ先に浮かんだ人が多いのではないでしょうか?

ー そうです。

私の経験上ですが、世の中の大半の相談はそのような漠然とした理由で行われているのです。相談は目的を達成・解決する為にとても有効な武器になる一方で、皆が簡単に所持でき、すぐに取り出せがゆえに、使い方も知らず振り回している人も多い、危険な武器でもあるのです。

相談を受けた側の気持ち

そのような武器をいつも無意識の内に振り回している人の周囲では何が起きているでしょうか?

「〜で進めていいですか?」と聞かれた時・・・
・なぜそうしたのだろう?他にも選択肢はあったのだろうか?
・このタイミングで聞いてきた理由は?
・それをする上で検討事項はあるか?

「〜した方がいいですか?」と聞かれた時・・・
・もちろんした方が良さそうな内容だけど、それをわざわざ自分に聞いてきた理由は何だろう?何か不安要素があるのか?

もちろん、経緯や背景などを相手が完璧に理解している場合は別ですが、多くの場面ではそれがない、もしくはそれが一時的に意識の外にあるタイミングで何となく相談を投げ掛けられると、このような疑問が次々と浮かんできて、上司も瞬時にスーパー不安モード(=危機回避モードともいう。)に変身します。

これは、部下が「目的も定まらない曖昧な質問」をぶつける事で、相手の認識の中に不確定要素を作り出し、いわば「不安」を伝染させているのです。

その相談、本当に必要なのか考える!

あなたが相談を投げかけた時、相手はおそらく「なんでそれなんだっけ?」「それをやる上であれってどうなってるんだっけ?」などの返事をする事が多いのではないでしょうか。

その上であなたは、先ほど投げかけた相談を正当化するべく、(時には少し盛ってでも)それを正当化する理由や経緯を返答します。そして上司は「それならOK、それで行こう」と ー

このやり取り、本当に必要ですか?

1回のダメージは小さいかもしれませんが、このようなコミュニケショーンを繰り返す事で、話しかけられた時のイラッとポイントが蓄積し、無意識的に「しんどい」認定される危険性があります。(上司自身も、イラッとしてしまう原因に気づいておらず、具体的な指摘がなされず時間が過ぎてしまうことが多い点も、本当の怖さと言えます)

そのため、「相談」の最大のポイントとしてまず伝えたいのは「無駄な相談はしない」という事です。

相談の大半は「責任転嫁」 

以上のように、無駄な相談を減らすべき理由として、無駄な時間を省く目的もありますが、実はもう一つ「曖昧な相談」は「責任転嫁」である可能性が高いのです。

何となく自分だけでは不安だから上司に確認しておこう。
(= もし何か起きても「事前に上司に相談しました」と言えるようにしておこう)

心の奥底で、本当はこんな気持ちが根を張ってはいませんか?

この不安に取り憑かれ、責任転嫁ばかりをしている内は、責任のあるシゴトを任されることはありません。

こんな時は、相談ではなく「◯◯なので、〜しますね!」でOK。
相手は「(◯◯だから〜なのね!)OK!」

以上。

ちょっとした工夫だけで、とてもシンプルで気持ちの良いコミュニケーションに進化します!

良い「相談」は回答の選択肢が用意されている

とはいえ、全ての場面で「〜しますね!」と堂々と宣言できない事もありますよね。そんな時に意識するのは、

何について、どのような点で悩んでいるのか?
を明確に伝えるようにしましょう。

これはすなわち、相手が「何について回答すれば良いのか?」を理解できるようにしてあげることに繋がります。

先ほどの、曖昧な相談を受けた際の上司側の思考を思い出してみてください。

「〜で進めていいですか?」
・なぜそうしたのだろう?他にも選択肢はあったのだろうか?
・このタイミングで聞いてきた理由は?
・それをする上で検討事項はあるか?


「〜した方がいいですか?」
・もちろんした方が良さそうな内容だけど、それをわざわざ自分に聞いてきた理由は何だろう?何か不安要素があるのか?

全て疑問系になってます。つまり、上司側も「なぜその質問をしたのか?」「何について回答すれば良いのか?」という点に意識を割かれている状態が「しんどい」のです。

そのため、質問する際には「◯◯なので、〜で進めようと思いますが、XXの可能性も考慮しておいた方が良いですか?(→回答:Yes or No)」「◯◯という状況なのですが、AとBどちらの方が良いでしょうか?(→回答:A or B)」という形で、相手に背景の説明と選択肢を用意してあげることをお勧めします。

そして大事なのは、それで第三の回答が返ってきてもOK!ということ。

あくまでも最初に説明した無意識的な「しんどい」印象を回避できれば相手に与えるダメージも減りますし、「他の新人とコミュニケーションがなんか違う(なんか良いな)」という印象を与えられれば満点です。

また、以下の記事でも少し触れていますが、その提案が最適かそうでないかに関わらず、部下が何をどこまで理解していて、次回はどこまで任せられそうなのか?をすり合わせできるだけでもシゴトにおける円滑なコミュニケーションには非常に有意義と言えます。

小さく見えても、日常的に繰り返し積み重ねることでこの差はきっと大きな差となって返ってきます。

この記事がコミュニケーションのあらゆるシーンにおける攻略本の1ページになりますように!


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