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趣味って、一体何ですか?

趣味は人生に欠かせないとおもう。

よくいわれるのが、「趣味があると友達ができる」とか「仕事とのメリハリがつく」とか。

僕がはじめて「趣味」の存在を意識したのは、会社に入ってからだと記憶している。

学生時代は、ずっとバスケ部だった。学生にとっての部活は、なかば「仕事」のようなものなので、休日に仲間とプレイしようがそこに「趣味」という概念はなかった。大学に入ってバスケと距離をおいてからは、もっぱら学園祭について、喫茶店でのアルバイト、当時お付き合いしていた彼女のことで頭がいっぱいだった。

しいて趣味としてあげるなら、読書ということになるだろう。

読書はそれから何年たとうと、飽きた瞬間がただのいちどもない。小説、専門書、漫画、雑誌、ひとりの人間が一生で飽きるまで読むには奥が深すぎる。読むのがつかれたら、内容のかるいものを手に取ればいい。これからもずっと、本を片手に生きていきたいとおもう。

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せまく、ふかい、趣味の世界。

こうして僕は新卒で入社した会社で働きながら、毎日読書をつづけてきた。そこで出会ったのが、この本だった。

川北さんの本はほかにもよく読んでいる。中でもこの本はもう何度も何度もくりかえし手に取っている。

著者はすでにご高齢な方なので、僕にとっては内容ですこし馴染みがうすい記述もある。うす暗いバーで、カクテルを片手に老紳士から「趣味について」のご高説を賜っているようなきぶんになる。


最近は、もっぱら。

とにかく「マリオカートツアー」がアツい。

僕は今までスマホゲームにのめりこんだことはほとんどなかった。ただ、ゲームはもとからすきだった。

あるときにふと気がついたのだけど、「これこそが趣味」だとおもうのだ。

「趣味の定義」は、人によってさまざまだ。

仕事は、お金をもらうからやること。
趣味は、お金をもらえなくてもやること。

今の僕はまさにこの状態。朝起きたら、ライターの仕事をはじめるまえの眠気覚ましに「3ラン」(レースゲームなので3試合という意)はする。夜、あとはゆっくり仄明るい部屋で読書でもして寝ようかなというときも、1ランだけのつもりが気がついたら1時間ぐらいたっていることがザラにある。


趣味って、何ですか?

そんな夜でも、不思議と後悔はすくない。

学生時代、テスト前に夜中まで勉強していて5分だけのつもりがつい朝まで眠ってしまった経験がある。それと同時に、あえて夜は早めにきりあげて「寝よう」と思って寝たこともある。結果的な睡眠時間はそこまで変わらないはずなのに、朝起きたときの「スッキリ感」と「自責の念」には雲泥の差がある。

要はゲームもおなじで「価値がない」とおもってやると、やっている自分自身がどんどんいやになる。おそらくそんなモチベーションでは、(ゲームの)結果も芳しくはないだろう。

それにたいして最近の僕は、「マリオカートツアー」にたいして特別なあつかいをしている。だから、やりすぎるぐらいプレイしようが、一向にかまわない。むしろ、やればやるほど成績があがることによろこびを感じて、その後の生活にいい循環をうみだしている。(勝てなくて、スマホを投げそうになることもあるが)


いい趣味の条件。

というわけで、僕は毎日ゲームに没頭しているわけだが、「ハマる趣味を見つける」にはここまでで書いたように「心から楽しいことをとにかくやってみる」にかぎる。

ただ、それが僕のように「ハマり続ける趣味」かというと、そうではないとおもう。

今のところかんがえた答えは、「難易度設定が絶妙なこと」だ。

「マリオカートツアー」は、無料ゲームとはおもえないほどやりこみ要素がおおい。たぶん今のペースで1日1時間毎日やりこんでも、「キャラクターを全部あつめる」だけであと2~3年はかかる。このほかにも世界中のプレイヤーと走ったり、キャラやマシンのレベルをあげたりと、奥が深すぎてもはやついていける気がしない。

それでも僕がやめられないのは、「僕とおなじレベルの仲間を自動的にえらんでくれて、絶妙な難易度でレースができるから」だ。

1位をとったとおもったら次のレースで順位がおちたり、いまだにビリになってしまうことだってある。だけど、何度も何度もおなじコースをはしってコインを貯めたら、キャラやマシンを強化できて勝てたりする。

「マリオカートツアー」にかぎらず、ゲームにはだいたいこの条件があてはまる。

だからゲームというのは、子どもから大人まで世界各国で「熱中すること」の代名詞にもなったりするのだとおもう。

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趣味がなくたって生きていける。逆に、趣味が多ければいいというものでもない。

ただ、何の目的もなく、いい大人がニヤニヤしながらやれること。これを見つけた人は、総じてあかるい。

よく「趣味は、仕事にしたくない」という話を聞くが、それは趣味を仕事にしたことがない人の僻みではないかとおもうのだ。こんなに楽しい時間なら1日中やっていても苦にならないし、たとえ飽きてもその経験はきっと「次の趣味」に活きるとおもうから。

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