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「ロック・ミュージック史」の名盤に関する思索です。
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2023年4月の記事一覧

サザン・ソウルとブルー・アイズ・ソウルという二つのソウルと時代の顔となったソウル・シンガー達

サザン・ソウルとブルー・アイズ・ソウルという二つのソウルと時代の顔となったソウル・シンガー達

ブラック・ミュージック史における一つの頂点であるサザン・ソウルは、60年代半ばから後半に掛け、インディ・レーベルであるニューヨークのアトランティックやメンフィスのスタックスなどが中心となり、覇を唱えました。

R&Bマニアのユダヤ人プロデューサー/ジェリー・ウェクスラーや黒人のDJを営業管理職に起用した白人経営者/ジム・スチュアートらの手によって輩出された名ソウル・シンガー達の躍動は、キング牧師を

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ロック史において最もヒップだったモッズ/ガレージ・ロックの愛すべき不良たち

ロック史において最もヒップだったモッズ/ガレージ・ロックの愛すべき不良たち

今回、ご紹介するのはモッズとガレージ・ロックです。

モッズは、流行としては短期であったにも関わらず、その後のロックシーンにおいて一部の要素が取り入れられた形で、リヴァイヴァルを繰り返していくイギリスの代表的ユースカルチャーです。

他方、ガレージ・ロックもブリティッシュ・インヴェイジョン直後、アメリカやオーストラリアなどで見られた一時的な現象でありながらも、その後のロックシーンに影響を与えて続け

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珠玉の60sアメリカン・ポップス”モータウン/ウォール・オブ・サウンド”の躍進

珠玉の60sアメリカン・ポップス”モータウン/ウォール・オブ・サウンド”の躍進

©English Wikipedia

60年代の米国ポップ・シーンにおける最も重要なトピックの1つ、それは、R&Bやニューヨーク・ポップスの潮流に属する黒人グループの活躍でした。

当時、米国社会は、南部の黒人と北部の白人の学生達を中心に、公民権運動(1)が活発化していました。

メディアから南部各地の白人系団体/警察による暴動の発生が報道される中、デトロイトのレーベル/モータウンやロサンゼルス

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