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アウトプット用「アドラーの心理学」

最近、お取引先で話題になった「アドラー」について調べてみました。
早速アウトプットします!

*アドラーの3原則:
「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」
1.自己受容(自分自身を受け入れること)
2.他者信頼(他者を信頼すること)
3.他者貢献(他者のために尽くすこと)

アドラーが提唱した「個人心理学」の中心的な考え方

自己受容

自分自身の長所短所を受け入れ、そのままの自分を許容することです。自分を積極的に肯定する姿勢が重要視されます。

他者信頼

他者を理解しようと努め、良いところを認めようとする姿勢のことです。相互の信頼関係を築くことが大切だとされています。

他者貢献

自分の力を周りの人々のために役立てようと努める態度を指します。他者への思いやりの心と協調性が求められます。

アドラーはこれらの原則を通じて、人間関係の改善と心の健全な発達を目指していました。自己実現に向けて、自分自身、他者、社会との関係性を大切にすることが重要だとしています。

この基本を理解した上で、アドラー心理学について書いていこうと思います。



アドラー心理学とは


「個人の成長と自己実現を重視する考え方」

この心理学の中核にあるのが、自己受容と同時に自己変革の必要性を説くことです。

しかし、この「自分の変化を前提にしている点」がデメリットとなる場合もあるのではないでしょうか。

もし、「自分を変えたくない」「自分を変える必要はない」と考える人にこの考え方を無理強いしてしまうと、以下のような問題が生じかねません。

1. 反発を招く恐れ

自分を変える必要がないと感じている人に、変化を求められれば、心理的な反発を引き起こしてしまう可能性があります。自尊心を傷つけられたと感じ、閉じこもってしまうリスクさえあるのです。

2. 動機づけの欠如

自分から変わろうという動機がない場合、たとえアドラー心理学の考え方を理解したとしても、実際に行動に移すことは難しくなってしまいます。

3. 不適切な適用の危険性

相手の受け入れ態勢を無視して、一方的にアドラー心理学を押し付けると、かえって適切でない形で活用されてしまう恐れがあります。

このように、アドラー心理学の有用性は認めつつも、相手の準備状況を慎重に見極め、タイミングを図ることが重要なのです。無理強いはかえって逆効果につながりかねません。

心理学の知見を活用する際は、この点に留意しておく必要があるでしょう。


「”他人は変えられない"の理由」

これは、人間の自由意志を尊重するという基本的な考え方に基づいています。

アドラー心理学では、人間には生まれながらにして「向上心」や「完全に向かおうとする願望」があると考えられています。つまり、人は本来自分で成長し、よりよい存在になろうと望んでいるのです。

従って、他人を一方的に変えようとするのではなく、その人自身の主体性と自己決定を重んじる必要があります。自分から変わろうとする意欲がない人を無理強いすれば、かえって反発を招いてしまいます。

一方で、自分自身であれば、意識を変え、行動を変えることはできます。人は常に変化し成長する可能性を秘めているのです。アドラーはその「変化する力」を信じ、人間性を最大限に伸ばすことを促しました。

つまり、アドラーの「他人は変えられない」というメッセージには、人の尊厳と自己決定権を尊重するという意味合いが込められています。しかし同時に、「自分と未来は変えられる」ということで、人間の成長可能性への確信も表れているのです。

このように、アドラーは一人ひとりの主体性を尊重しつつ、人間性の更なる開花を目指す革新的な心理療法を打ち立てたのでした。


「アドラー流の子育て」

簡単に言うと、"「勇気づけ」で子どもの可能性を最大限に引き出す"です

子育ては素晴らしいことですが、同時に大変な責任も伴います。子どもに何を教え、どう接すればよいのか…。親として常に悩むことがあります。

アドラー心理学の考え方はそんな時に参考になると思いました。アドラー心理学は、子どもを一人の人格者として尊重し、その可能性を最大限に伸ばすことを目指す理論です。

その核心にあるのが、「勇気づけ」という概念です。「勇気づけ」とは、一言で言えば「自分や他者に困難を乗り越える活力を与えること」。単なる「ほめる」とは異なり、子どもの内面に働きかけるものなのです。

アドラーは、人間は誰もが成長し続けるものだと考えていました。だからこそ、必ず困難にぶつかることになります。そういった時に子どもに与えるのが、「勇気づけ」の言葉なのです。

「勇気」とは、自ら行動しようとする意欲を指します。例えば、新しいことに挑戦しようとするとき、失敗から立ち直ろうとするとき。このような時に「勇気」が問われてきます。

アドラーは、「自分には価値がある」と感じられた時に「勇気」を持てると説きました。そして、「自分の行動は、共同体に有益だ」と感じられるときに、自分に価値があると実感できるのだと言います。

しかし私たちは、新しいことに挑戦しようとするとき「勇気くじき」にさらされがちです。「どうせうまくいかない」「私にはできない」など、脳が新しいことをリスクだと判断するために出てくる声です。

そこで重要になるのが、親からの「勇気づけ」なのです。例えば、「大丈夫、あなたなら必ずできる」「失敗を恐れず、前に進もう」といった言葉がけは、子どもの内発的動機付けを促すことができます。

「勇気づけ」は、子どもの気持ちに寄り添い、子ども自身の可能性を信じる姿勢に基づいています。単なる「ほめる」とは一線を画しており、子どもを一人の人間として尊重し、信頼するという点が大切なのです。

「勇気づけ」を実践することで、親子の信頼関係が築かれ、お互いの自己肯定感も高まります。そして何より、子どもが自ら行動する内的動機を持てるようになるのです。

これまでの一方的な「ほめる」「しかる」という子育てから脱却し、子どもとの水平的な関係の中で、親が寄り添いながら導いていく。アドラー心理学が説く「勇気づけ」には、そんな新しい子育ての可能性が秘められているのかもしれません。

まとめ

アドラー心理学をどのように捉え、人間関係の構築や子育てにどのように活かすのか。
そのヒントになれば幸いです。

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