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【育児日記】『ダメ』と言うのは簡単だけれど(1歳8ヶ月)

最近体力も増してきて、挑戦的な行動も増えてきた娘。色んなところによじ登ったり、高いところに置いてあるものを上手に手に取ったりと、やんちゃな動きも増えてきました。

そんな娘に対してついつい言いそうになってしまう「ダメ」という言葉。でもこの言葉って、罪深いよなぁと思う訳です。

こちら側から言うのはあまりにも簡単な言葉。しかし、それによって思考停止しちゃう危険性もある言葉。どうしてもの時はあるとしても、安易に多用したくはないなぁと思うのです。

しかし、子どもが関わる大人たちは、教育方針や価値観が同じ我々夫婦だけではない。周りの大人全員を私たちが操作することは出来ない。そんな時にどうしようか?

そんな話。



「ダメ」を言わないようにしてた今まで

我が家では、なるべく「ダメ」という言葉を使わないようにしました。基本的には以下の方法で対処してました。

  1. まずは、ダメと言わなければいけない環境要因を減らす

  2. 代替案を提示して、気を逸らせたり肯定的な表現に言い換える

  3. I messageで理由を説明する

  4. どうしてもな時はかわいく「ノンノン」という

1については、つまり娘にいじられて困るものは手の届くところに置かない、ということ。自分の大切にしてる本とか、危ないものとか。そういうものは娘が開けられないような扉付きの棚やクローゼット、鍵や蓋つきの入れ物などにしまっています。

うちには低めの本棚があるのですが、そこにあるものは娘が引っ張り出して遊んでも良いように娘の絵本や児童書、破られても何されても気に触らないもののみを入れてます。

2の代替案というのは、例えばボールペンなどで壁に落書きしちゃいそうな時に、鉛筆と紙を出してそっちにお絵かきをするように促す…みたいな感じ。これは、下手に制限すればイヤイヤと言って手放さなくなる事も多いので、とにかく数を打ちまくる!色んなものをとにかく取っ替え引っ替え提案し続けると、最初に持ってたペンを手放す瞬間があるので、その隙に娘が見えないところでさっと片付けて見えなくする。

3で良くあるのは、娘が私を噛んだりした時。娘はテンションが上がったときに親しい大人限定で噛み噛みしてきます。結構痛い。

そんな時は、なるべく娘がわかる言葉で「噛まれるととっても痛くてかなしい」「噛まれるかもしれないと思うと、娘ちゃんに触れるのが怖いと思っちゃうからギュってするのを躊躇しちゃう」「でも娘ちゃんの事が大好きで本当はギュッとしたいから、娘ちゃんも優しくしてほしい」みたいに説明します。そうすると、イイコイイコしてくれます。

これに関しては、何度言ってもまたすぐに繰り返すんだけど、その度に同じように対応してる。

そして、どうしても「ダメ」と言わなくては行けないような切迫した場面では、我が家では「ノンノン」と言ってます。これは、少しでも言葉の威力を減らすためにかわいく言うのがコツです。笑 そうすると、娘もイヤイヤな時に「ノンノン」というのでかわいいし、大人側の精神的ダメージも減ります。これは、昔どこかでどなたかが言ってたライフハックを真似したもの。

子どもの素質によって、どれだけ言っても危険なことをするタイプの子っていうのはいて、そういう子たちには通用しない気がしますが、娘の場合は幸い話を割と聞いてくれるので、上記対応で事なきを得ている。


里帰りで早速「ダメ」を覚えてしまった娘

しかし、里帰り先で私や夫、義両親以外の大人たちと触れ合うようになって、娘は早速「ダメ」を覚えてしまいました(悲報)

「ダメ」を多用するのは主に私の父と祖母。

父は我々娘たちが子どもの頃は全く育児に関わって来なかった人。そして、引き出しの中のペンの向きとか、どこに何を置くのかとか、自分の領域に関してはこだわりがあるタイプの人間です。怒りの沸点も低め。

流石に娘に対してキレることはないものの(かわいい孫娘なので)、自分のテリトリーに娘が侵入してきて色々といたずらをすると、とにかく「ダメ」を多用して注意しています。これは触っちゃダメ、あれは開けちゃダメ、動かしちゃダメ…など。しかしまだ1歳8か月の娘からしてみると、父の中の自分ルールは全く分からないので何がどうダメなのかはわかりません。結果として、娘的には理由は分からないけど、とりあえずダメダメ言われていることになります。

そしてもう一人「ダメ」を多用しているのは私の祖母。こちらも割と大人から見た「こうあるべき」という基準が自分の中であって、それを守ってないときは叱ることで指導しなきゃいけない、という価値観のある人です。それプラスで認知症なので感情の起伏が激しく、調子が悪い日はかなり声を荒げて怒ります。

結構な声量でピシャっと「ダメッ!!」と言うので、端で聞いてる大人もビックリするし、娘はそれを言われて最初はかなり固まってた。しかし、最近は打ち解けてきたからか、それを言われても動じなくなり始めた娘(強い)。そして、祖母の言い方のインパクトが強いからか一瞬で言葉を覚えてしまい、「ダメーッ!」と真似するようになってしまいました。(悲報アゲイン)

「ダメ」と言うのは簡単だけれど

父と祖母のケースを見ていて思うけど、「ダメ」という言葉はとっても手軽。

まず第一声で「ダメ」という。そしてその理由は説明しない。確かに小さな子どもの動きは予測不能で突発的な場面が多いので、とっさの一言が「ダメ」になってしまうのもよく分かる。子どもの特性を知らなければ特に。

実際、私自身も父や祖母がダメダメ言うのを聞いてて私もついダメ…と使ってしまうこともあった。伝染力も強め。

でもだからこそ、大人側は結構意識して言い換えをするために頭を使う必要があるなぁと改めて実感しました。

幸い、父に対してはこちらから説明し、私の方針を受け入れてはくれた。
それでもやっぱり「ダメ」多用にはなっちゃうんだけど、いい方が優しくなったり、言った後に理由を説明しようとしたりなど、父本人が努力をしてくれていることは感じる。

祖母に関しては、お願いしてもすぐに忘れてしまうし、注意をすると否定されたと受け取ってしまい感情が大きく揺らいで逆効果なので、娘とのやり取りをこちらが注視して一触即発の場面が起こらないように対応することでなんとなく事なきを得ている。

ある程度は社会勉強と諦める?

ある程度はしょうがないと思いつつ、たった数日の間で娘が「ダメーッ!」を完コピして、かわいい「ノンノン」を卒業してしまったのは、親としては結構ショックではありました。

が、娘の身の回りの環境全てを親がコントロールするのもそれはそれでどうなの?という話なのでしょうがないと今のところは思っている。世の中には色んな人がいるっていう社会勉強を、ものすごい若いうちからしていると思えば、それはそれで娘にとってはプラスだしな、とも思う。どこからどこまでが親のエゴなんだろう?とも思う。

それから、娘本人としては父と関わるのも、祖母と関わるのも楽しそうにしてる。懐いてもいる。

私自身、幼少期、厳格で叱るタイプの父方の祖父のことを怖いと思ったことはなかった。というか、祖父のそういう部分に当時は気づいてなかった。ある程度、母が距離をとってくれていたというのもあるのだろうけど。

長い期間毎日顔を合わせるような関係性の人から同じことをされ続けたらずっと記憶に残るのかもしれないけれど、たまに会う親戚レベルだと、そこまで記憶には残らないのかもしれない。

ガチギレレベルに炎上はしないようある程度距離を取るよう努力しつつ、ある程度は寛容に受け止めて、一番みぢかな大人である私自身がピリピリしないことが多分一番大事なんだろなぁ、と思う。

おわり。


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