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亀老山展望公園展望デッキ《隈研吾》

先日、四国を旅する機会があり、その時に愛媛県今治市大島にある「亀老山展望台」を訪れました。

しまなみ海道の絶景ポイントとして知られるこの展望台は、隈研吾氏の設計により「見えない建築」として提案された物です。これは「建築を消す」ことにより自然との調和を損なわないように考えられた物です。

《木製歩廊と階段》

2つの展望デッキから成るこの建築物は、展望台としての機能性を損なうことなく、人工の構造物と自然とのバランスを保ち、適度な緊張感と対話を感じさせる物があります。全体としてはコンクリート構造ですが、各展望台を繋ぐ歩廊と階段は木材で構成されています。コンクリート打ちっ放し風の仕上げなので、なんとなく安藤忠雄を連想させる部分もあるのですが、安藤建築にうっすらと存在する「孤独感」のようなものは感じません。むしろ「温かみ」のようなものを感じます。

《下から見る空》

この「見えない建築」から見える景色は評判どおりのもので、長い急勾配の坂道を登って、この場所にたどり着いた人にだけ与えられます。
(車で行きましょう。。)

《絶景パノラマ》