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これから出会う扉の鍵を、手にする。

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手にした鍵は、いつどこで使うのかわからない。

その扉に出会うまで、歩き続けた先で気づくまでは。


0.企画趣旨

コーチ仲間のノムラさんが企画された「アドベントカレンダー」。

僕にとっての2021年は、コーチングにすっかり魅了されて会社辞めて職業にしちゃった、ってくらいコーチングと蜜月な日々だったので、企画発表をみた瞬間に飛びつきました。

共通言語を持つ方々が、それぞれの視点で語る物語。公開が待ち遠しいですね。コーチングに触れている人も、これから興味をもつ人も、一緒に年末の旅路を楽しめたら嬉しいです。


見た目にも賑わってて楽しい。


1.本noteで語ること

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初めてセッションを受けて下さる方に、「コーチングってどんなイメージですか?」と尋ねると、特徴的な質問だったり、会話の中での気付きだったり、「セッション」についてのイメージをお答え頂くことが多い。

セッション:1対1でお話する場。僕は通常60分程度のお時間を頂いて実施することが多い。

人と人とが直接接点をもってやりとりをする場であるし、「一人では気づけなかった事柄に気づく」瞬間に心が動くこともあるので、印象的なのだろう。

でも、コーチングを受ける側(何かしらの変化を求めて挑戦する人。以下クライアントと呼ぶ)の人生において重要なのは、セッションが終わった後なのだ。

何故なら「変化」は、行動の積み重ねによってもたらされるからだ。どれだけ衝撃的な「気付き」があったとしても、クライアントの周囲の状況は何一つ変わっていない。その「気付き」を日常に持ち帰り、今までと違ったやり方で行動したり、これまでと異なる考え方で行動したりして初めて、現実は変化する。

本noteではこの考え方に則って、「コーチングセッション」の意味と、「コーチング」総体について語りたい。


2.セッションであなたが手にするのは、鍵。

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コーチングセッションにて1対1で話をする中、僕たちコーチの役割は「聴く」ことである。

60分のセッションだったら50分くらいは、あなたの話を「聴いて」いる


話し始めのクライアントの状況はまちまちで、明確に目指したい行き先があるけれど道中に不安がある人もいれば、散らかし放題な上に電球が壊れた部屋の中で途方にくれている人もいる。


テーマを決めて頂き、あなたの物語を聴き、もっと話しやすくなるように問を投げかけて「話すこと」を促す。自分一人では「当たり前すぎて意識が向かないこと」だったり、「身につけた"正しさ"で無意識に排除していること」だったり、そんなところにライトを当てていく。

ライトの当たった場所について、探り探り話をして頂いている中で、あなたは「鍵」を拾い上げる。


いったいどこの?


この時点ではまだ、その鍵の使い途がわかっていないことも多い。コーチングセッションの段階であなたは、鍵に出会う。これが「気付き」といわれるものに対する、僕のイメージだ。



3.鍵が使える扉に出会うためには、歩かなければならない。

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鍵を見つけただけでは、実は何の役にも立っていない。

「こんなとこに鍵が落ちてた!やった!」と喜ばれることも多いのだけれど、そのときクライアントの頭の中で思い描かれている「使い途」に実際に合う鍵なのかどうかは、実はわからない。

「もしかしたらあそこの扉を開けられるかもしれない!」

そうやって喜んだのもつかの間、日常生活に戻って扉に差し込んでみたら、びくともせずにションボリしたりする。でも、「その鍵では開かない」という成果を手に入れる。


「鍵、たしかにあるけれど。これが何か…?」と戸惑われることも同じくらい多い。そんなときは、「あなたのこれからの旅路を想像してみましょう。そんな道中に立ちはだかる扉(困難)って、何がありそうです?」とイメージを拡げてもらう。

「あ。それならあのあたりに大きくて重い扉がありそう・・・」と思い浮かぶこともある。

ただ、前述のように、差し込んでみなければ、その扉が開くのかどうかはわからないのだ。


そう。「気づき」を得たとしても、それを活かして行動しなければ、それは価値を生まない。

「クライアントの主体性の発揮」だとか、「コーチとクライアントの成果に対する責任は50:50」だとか言われるのはこういうこと。あなたが歩かなければ成果には辿り着かないし、あなたを歩かせなければコーチの価値もまた0のままだ。

価値=あなたの変化量、だからだ。



4.歩いていたらたまたま出会った扉に、いつぞやの鍵が活かされる。

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気づきのないセッションなんかない。セッションを通じて、あなたが話し、あなたが自分の話を聴く中で、何かしら鍵を拾うことになる。ただその鍵が、あなたが求めている鍵かどうかはその時点ではわからない。

「どうしても開けたい扉がある」

そう思ってあなたは、セッションを受けて鍵を拾い、行動して鍵を試し、扉に合う鍵が見つかるまでそれを繰り返す。合う鍵が見つかるまで、何度も何度も。


この過程で「合わなかった鍵」は、無駄だったのだろうか?


決してそんなことはないと、僕は思っている。

「合わなかった」ことに気づいたからこそ、別の可能性を模索することができる。行動する前は「これをやったらうまくいくに違いない」と、脳内で完璧な自分を夢想しているけれど、それが「夢物語だったなぁ」と気付くコトで、次の物語に進むことができるようになる。


また、旅をしていたら思いがけない扉に出会うこともある。仕事の挑戦をしていたら、恋人や家族の課題に突き当たることがある。今まで手に入れた鍵が、その課題の扉を開いてくれることも多いのだ。



5.コーチングは、鍵を集めて扉を開いていく道中を味わうもの。

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鍵を拾い、歩いて扉の前に行き、試す。開かなかったり開いたりする。開かなかったらまた鍵を探すし、開いたら次の扉へと歩いていく。人生の旅路は、この繰り返しだ。

コーチングは、この過程全体に寄り添う「関係性」を指す、と思っている。


セッションで鍵を手に入れただけじゃ、まだ何も変わっていない。

一人で行動するだけじゃ、扉がいつまでも開かない。


これらの課題と、「扉を開いて、歩み続ける」人生との間を埋める存在が、コーチなのだと思う。


鍵のコレクターになるのもそれはそれで楽しいけれど、扉の向こう側に何があるのかを、知りたいと思わないだろうか?


僕がコーチングを提供するうえで、「できれば単発ではセッションをしたくない」と伝えているのは、「鍵を手にして満足」して、結局使わないままで終わってしまうことを勿体なく思うからだ。


できることなら扉まで歩いて行って欲しいし、そこを開いて見えた景色を教えて欲しい。開かなくても、そこに合う鍵を見つけられるまで、寄り添いたい。


僕は、人が歩む物語が好きだ。

歩んでいく道中に関わり続けながら、物語の続きを、聴き続けて生きていきたいと、願っている。



6.そんなわけで

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セッションを1回受けただけで、「意味なかったなー」と切り捨てるのはまだ早い。

願わくば本noteが、コーチングによって切り拓かれるはずのあなたの人生の選択肢として、失われてしまうことを防ぐ役割を果たせたら幸いだ。



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ここまで読んで頂いて、ありがとうございました!



僕自身のコーチングスクールでの学び

「講座」に着目して、僕の変化と感じていたことを整理した記事です。


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コーチとして関わるイメージ

単発のセッションではなく、継続的に伴走する際に僕がお伝えしていること、大切にしたいことを記事にしました。

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僕が息子に出会うまでの、夫婦の挑戦の物語。


📚継続コーチングを完了した日

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大切な贈り物をもとに、僕が考えたこと。


📒言葉を受け取れる準備が整うこと

人の助言って、なかなか聴けないですよね。
「受け取れる自分」に出会った変化をお伝えしています。


📒靴の中の小石。

誰もが人生に、小石を抱えて生きている。
「我慢」で失っていることに向き合っています。


📒感情の、痛み。

感情は「願い」のバロメーター。
願いに出会うための選択肢として、「ともにいる」選択を。



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