継続コーチングを完了した日
もらった言葉を、宝物にしていく。
1.頂いたお言葉
継続コーチングをご依頼頂いて、3ヶ月。
全6回の対話セッションを終えました。
Twitterで嬉しいお言葉を頂戴したので、まずはそれを残しておきたいと思います。
自分の願いを指針に生きられる「居場所」をつくること、をライフワークにしている僕にとって、嬉しい言葉がたくさんたくさん並んでいます。
2.一人立ちと、継続の意味。
「一人立ちするんだなって感覚。」
自分にコーチをつける、と考えた時、頭に過ぎることがある。
「果たして自分はいつになったら”卒業”できるのだろうか?」
という問だ。
これが見えていないとお金をずっと払い続けることになるし、ともすれば依存的になってしまうかもしれない、という恐れもある。
コーチング自体は、たとえ目標達成を果たしたあとでも、生ある限りいつでも活躍の場面があるものではある。
たとえ目に見える悩みがなくとも、自身の歩みを定点観測し、一人では取りこぼしてきたものを収穫するような関わり方もできる。
それでも、「いつか自分で向き合えるようになりたい」と思うし、自分自身が自分の声の聴き方がわかるようになれば、もっと身近な人達に在り方を伝えていくこともできるだろう。
「自分の足で立てるようになる感覚」、というのは、大きく自分に自信を与えてくれるものだと思う。そして、コーチを付ける、と決めたときに目指す一つのゴールの在り方なのだろう。
「継続コーチングの価値って、なんなんでしょうか?」
8か月前、独立直前に僕がコーチングスクールの講師に尋ねた質問である。
「セッション自体にはあまり意味がない。セッションとセッションの間の時間に価値がある。あなたはもうその意味を知っているでしょう?」
当時、この言葉の意味を受け取れたとき、嗚咽を漏らして泣いた。自分を認めてあげられた瞬間だった。
そんな僕をコーチにして下さったクライアントさんが、「継続マイコーチをつける本当の意味が分かりました」と、感じ取って下さった。
8か月前に知りたかったことを、いつしか僕は、体現できるようになっていたのだと、教えて頂く言葉となった。
3.コーチとしての在り方
『目標達成の神業』、という本がある。
去年の12月、アウトプットディレクターのやながわさんにセッションをして頂いた際、僕のとある悩みに対して薦めて頂いた本だ。
その悩みとは、「自分が実現していないことを、お客さんに提供することに抵抗感があります。何をすればいいかがわからない。」というもの。
「金メダル選手のコーチは、必ずしも金メダルをとれる人ではない」
その言葉と共に、「コーチが果たすべき責任とは何か」ということを知るための本としてご紹介頂いたものだ。
この本の中に、「コーチとは職業ではなく、生き様である。」という趣旨の言葉がある。
独立当初、毎朝公園でライブをしながら、この言葉を口にしていた。
「自分の願いを指針に生きることを決めた人、自分の人生を大切にすると決めた人、を支援したい。」
僕自身が、「自分の願いを指針に」生きる義務があると信じたし、それを体現し続ける必要があるのだ、と覚悟が決まり、同時並行で進めていた転職活動を辞めることを決めた。
そうして僕は、「コーチングを売らなければ家族を養えない自分」になった。
専業コーチになって、毎日コーチングに向き合い続けた。あるいは商売、あるいは在り方に。
フリーランスになって、「休めない」、という言葉の重みを知った。毎日どれだけ活動をしても、足りないことばかりが見えてくる。いくらでもやるべきことが出てくる。そして翌月の家賃が払えなくなることを恐れ続けた。
クライアントさん、特に「コーチとしてお金を頂きながら活動していく」挑戦を選ばれた方には、僕が独立して出会ってきた葛藤から得た知見をお伝えしている。実際に直面してきたことだから、言葉に真剣さが宿るのだろう。
そうして至った、「あなたは大丈夫。」がちゃんと届く関係性。
誰でも言える。
でも、誰でもは、届けられない。
僕がコーチとして生きていくきっかけとなったコーチングを受ける中で、当時コーチをして下さった方から頂いた「まーさんならできるよ!」のただ一言が、僕の背中を押した。心の底から勇気が湧いてきた。
相手の可能性を、相手以上に信じる、ということ。
かつて僕がもらった「届く言葉」を、僕も届けられるようになったと知って、とても嬉しい。
4.循環と恩送り
自分らしく生きる人、の生き様に触れて、感化されることがある。
その生き方に憧れて、自分も挑戦してみよう、と決意する人が続く。
自分らしい生き様を商いにして、それを次の受け取りてに手渡していく。そうして、経済が生まれ、暮らしの流れが循環する。
tomarigiが目指すのも、そういう流れであり、生態系だ。
僕は、僕を頼って下さる方々に、「自分らしく生きられる居場所を、自らつくり出せる人」になって欲しい。それは、自分の行動に確信をもち、納得できる選択をできる自分になるということでもある。
自己を抑圧し、他者の願いのために犠牲になって生きる。そのしんどさに気づいた人たちが、自分の人生の手綱を自分の手元に取り戻す。その挑戦の姿がまた他の誰かの胸を打つ。そうした流れが、循環する居場所を連ねていく。
自分がもらった恩を、自分が在りたいように生きることで、次に受け取りたい人に送り続けていく。その流れが循環し、世界はもっと生きやすい居場所になる。僕はそう、信じている。
「これからは、私が循環を生み出し、回していく番。」
手渡したバトンが、次の誰かに届いていく。
5.コーチとして学ぶこと。
コーチングセッションをしてきた回数はとっくに100回をこえて、今はもう数えるのをやめてしまった。そんな中で今まで一度も、持ち込んで頂いたテーマや悩みや葛藤を、他人事だと感じたことはない。
クライアントの挑戦に伴って、心の中に光を当てる。
その光は同時に、僕自身の心の中と人生をも照らすのだ。
クライアントが向き合った数だけ、コーチ自身も向き合う。この繰り返しで、自己の器が涵養されていくのだろう。
この3か月間、彼女が向き合った「人生における様々な領域」に光を当てるたび、仕事、家族、パートナーシップ、抵抗感、恐怖……たくさんのことに向き合い続けてきた。
今日話す彼女が、3か月前とは別人のようになっている姿を見るにつけ、「人の可能性ってすごいな」、ということを目の当たりにする。必要なことは必要なときに起こるし、今立ち表れていることすべてに意味がある。
言葉としてだけ頭の中にあった事柄が、実感を伴って体感される。
より、自分のやってきたこと、やっていること、そしてこれからやっていくことに、確信を抱くことができた。
この感覚は、間違いなく、彼女と過ごした時間から頂いた宝物だ。
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ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
僕は東京に妻と息子と3人で暮らす、32歳の話好きです。もうすぐ群馬へ。
独立1年生、父親1年生です。2021年は本当に挑戦の年だな、と。
「自分の人生を大切にすることを決めたあなたを、応援したい」
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あくまで僕は、「いきたい場所への中継地」である、という想いをこめて、「とまりぎ」をコンセプトに選びました。
「自分の人生の手綱を自分で握る」=個人で自立して生きること。
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