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1on1でCTOは何を考えているのか

こんにちは、Findy CTOの佐藤(@ma3tk)です。

先日、新入社員のメンバーが入社時に1on1をする話を書きました。今回はマネジメントする側/される側の観点での1on1の話を書いてみます。

前提として、Findyのエンジニア/デザイナー組織はフルタイムで約30名です。僕含めたリーダーは5名いる状態で、25人はメンバーです。業務委託のメンバー含めるともっと規模が多くなりますが、今回の1on1の文脈では一旦省略してお話します。

最近は多くのスタートアップで1on1が一般化されてきたかと思いますが、お互いに満足度の高い1on1を実現する上では聞き方と準備が大事になってくるなと改めて感じています。僕が今までにトライしてきた様々なタイプの1on1についてお伝えできたらと思います。

4種類の1on1

1on1も1パターンだけではなく、個別に状況に合わせた1on1を行っています。これもはじめから様々なパターンでやろうとしていたわけではなく、自然にやり方を模索していたら分かれていきました。

①リーダーとの週次1on1
②リーダーとの目標設定の月次1on1
③部のメンバーとの月次15分1on1
④臨時1on1

①リーダーとの週次1on1

スタートアップの経営陣はコロコロ意見が変わるものだと思っています。その中で、経営陣は方向の修正が常にされるが、リーダーとはされない、ということが起こらないように、

  • 今経営陣や会社で起こっていることの状況を伝える

  • 不確定要素でも「不確定であるが、こういう議論がされている。変更があるかも」と伝える

  • 「こういう提案はどうか」というリーダーの想像を超える一言を伝える

  • 「今こう感じているが、認識はあってるか?」の確認

状況を確認し続け、お互いの頭の中にあることや知らない内容を伝え続けるために1on1を行っています。どうしても役割を続けていくと心境が変化したり、環境が変わったりするため、「いきなり言わないでよ」をお互いに防ぐためにも先んじて情報共有をしています。個人的に一番意識しているのは「いきなり」をなるべく減らし、「前々から言ってたもんね」を増やすような先出しでのコミュニケーションをしていきたいと考えています。

特にコロナ禍で週の半分以上をリモートで勤務するリーダーもいたりするので、常に情報伝え漏れや伝え遅れがないように新鮮な情報をお互いに共有し続けます。

②リーダーとの目標設定の月次1on1

①のリーダーとの週次1on1だけではなく、月に1回は目標設定と結果を見直すような1on1も行っています。

主にFindyでは目標シートをシェアしながら、

  • どんな目標を掲げていて

  • どんな状況/数値に先月はなっていて

  • どう改善するべきかのアクションがわかっていて

  • 今月はどうするか、目標を変えるべきか、役割を変えるべきか

などを話し合います。リーダーによってはFindy Teamsのデータを追っていき、前月との変化がどこで起こっているかなどもシェアしながら体感値と合うかを確認しています。それによって、

  • 期末の目標振り返りで「言った」「言ってない」を減らす

  • 目標がそもそも立てただけを減らす

  • チームへの期待値と役割の期待値をあわせる

  • どうすれば給料/等級を上げられるかの目線合わせ

につながると思っています。常々期待値が変わる可能性があるので、役割も柔軟に変更するなどで組織の変化にもついていけるようにしています。前述したように、個人の環境/心境の変化もありますので、毎月話すのが良いと思っています。

Findy Teamsの定量的なデータもうまく活用することによって、「できた」「できてない」の判断を定性的だけではなく数値で目線合わせを行います。サーバーもしきい値でアラートかどうかを判断するように、エンジニア組織においてもしきい値を設けながら二人で議論を進めます。

いい組織づくりはリーダーとの定性・定量の観点からの議論が大事だと思っています。

③部のメンバーとの月次15分1on1

最近は自分の部も約25人のエンジニア・デザイナーがいるため、全員と話すのが大変だったりします。リモートワークで勤務するメンバーも多いため、直接すぐに雑談する機会が少ないため、15分ずつ1on1を行っています。

50人になるまでは出来たりするかなと思いますが、ある程度の頻度でメンバーとコミュニケーションを取り続けるのも組織の長として大事だと思っています。

Findyのリーダーは優秀なメンバーが多いので不安があるわけではなく、Findyのエンジニア向けサービスを作る上で、どんな課題が眠っているのか、どんな課題がどういうタイミングで出てくるかの肌感を常々持ちたいのと、話せる限りメンバーに向き合って話したいと考えています。

  • 最近どんな事やっていますか

  • 課題や困っていることはありますか

  • 僕やリーダー、会社にサポートしてほしいことはありますか

  • (時間があれば)1年後、半年後はどんなキャリアを実現したいですか

という内容を聞いています。知らぬ間に「業務飽きたので転職します」ではなく、飽きる前に飽きないチャレンジが降ってくるFindyでありたいなと思うので、面白い未来を見せ続けられるかが経営者として、CTOとしての役割かと思います。

そのために、フロントエンドエンジニアはバックエンドにチャレンジしてみたり、チームを変えてみたり、新規でやりたいことにチャレンジしたり、僕のように技術よりプロダクトについて考えてみる機会を増やしたり、営業メンバーと話してエンジニアについて理解してもらったり……いっぱいありますね。役割や職種はある程度範囲がありますが、成果を出し続けられたり、強い挑戦意欲のある方はいつでも相談して新しいことができるようになっていければなと思います。ちなみに、Findyでは営業からエンジニアに転向したメンバーもいます。

僕は常にメンバーとお客さん両方に向き合いつづけ、メンバーはお客さんやプロダクトに向き合い続けられるような状態を体現するかはエキサイティングで本当に楽しいなと思います。

④臨時1on1

毎回メンバーには伝えていますが、「毎月/毎週の1on1以外で、気になることや相談したいことがあれば、随時相談1on1どうぞ」という一言を発して1on1を終えています。

どうしても決められた時間以外1on1をしては駄目という制約がかかっているのではないかと個人的に思ってしまうため、いつでも開かれているという状態を作りたいと思って言っています。

今、組織に大きな課題がなく、みんな楽しそうに仕事ができているなと思っていますが、僕の目にそう見えても、メンバーからすれば「なんであんな重大なこと放置しているんだろう」と思ってしまうこともあるかもしれません。だからこそいつでも1on1をしていいという状態をつくります。

1on1のゴールはお互いの理解と納得

組織が大きくなると伝言ゲームが難しくなります。伝えたいことと180度違うメッセージになってしまったり、そもそもメッセージが欠落してしまったり。

不満や不快感が少しでもあり、消化ができない状態だとより不満や不快感は大きくなってくると思っています。早めにそういったネガティブな側面は組織で聞ける/解決できることが大事だと思います。

半年に1回1時間の1on1より、1ヶ月に1回10分の1on1の方が「すぐに聞いてもらえる」「すぐに解決できる」が上回るはずなので、僕は可能な限り自分の部のメンバー全員と話せるような工夫をし続けたいと思います。

Findyではもっと多くの人数で最高のプロダクトを生み出していきたいと思っています。改めて、エンジニア、デザイナー、PdMを募集中です!
常に課題を話し合える組織/Findyに興味のある方はお話しましょう。「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる」ことに興味がある方は是非ご連絡ください👍

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