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強迫性障害になる前に娘から出てたサイン

娘が私に「心のモヤモヤ」をカミングアウトする前に話は戻る。

後になってから、「そういえばあの時…」と思い出せる
娘が病気になる前に出ていたサインが2つほどあった。

1つめは「私の行方をやたらと気にしていた」こと。
当時、国内業務から海外出張のある企業への転職を検討していた私を
娘はしきりに気にしていたのを覚えている。
転職の話で不安になっているのかと思っていたが、
ちょっとスーパーに行くにも
「どこ行くの?どこのスーパー行くの?」と聞いてきていた。
それまではスーパーぐらいなら
「いってらっしゃ~い」で終わっていたのに…変だな、とは感じていた。

2つめは「急に食欲が落ちていった」こと。
いつもならご飯をお茶碗に2杯は食べていた娘。
身長も小学生にしては大きく、好き嫌いもほぼなかったので
「良く食べて良く動く子」というイメージだったが
突然ある日から晩御飯を残したり
朝に食欲がないと訴えてきて食べなかったり…
食べる量が明らかに減っていた。
ちょうど10月中頃だったがまだ少し暑かったこともあり
夏の終わりの体調的なものかな?
ぐらいにしか思っていなかった。

今思えばだが
この頃の娘の心の中にはきっと、漠然とした不安が芽生えていたに違いない。
それが一気に猛スピードで大きな不安となり、
わずか2週間ほどで明らかな「モヤモヤ」と固まっていったのだろう。

私は医者でもなんでもないので断言はできないが、
でも、もし、この時に気付いてあげられたら
もっと早くに不安を取り除いてあげられていたら…
他のお友達と一緒に中学校も行けたかもしれない
好きな高校を選べたかも知れない。
毎日身体がボロボロになるまで洗い続けることがなかったかもしれない。
大好きな本も怖がらずに手に取って読めていたかもしれない。
ビニール袋を肌身離さず持ち歩かなくて済んだかもしれない。
好きな時に好きな場所でゴロゴロ休めたかもしれない。
笑顔を無くすことがなかったかもしれない。
毎日涙を流すことがなかったかもしれない。
強迫性障害にはならずに済んだのかもしれない。

タラレバ話はきりがないけど
もし「うちの子最近なんかちょっと様子がいつもと違うな~」と思ったら
時間を勿体ぶらず、しっかりと聞いてあげてください。
向き合ってあげてください。
その数分、数日が、何年も続く大きな病気にならずに済むかもしれません。


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