今も現役❗️料理研究家のシングルライフの本「78歳のひとり暮らし」
本(78歳のひとり暮らし)
78歳になる料理研究家、村上祥子さん執筆の本です。料理研究家としてのキャリアは50年あり、料理教室を主宰する他、料理本の著作は500冊にも及ぶというベテランです。78歳の現在でも、現役で活躍されている料理研究家です。
日本での高齢化社会の到来で、こうした高齢がテーマの書籍が数多く出版されるようになり、私自身も高齢者となってからは、手に取り読む機会が多くなりました。
多くは本書のような、残りの人生をポジティブに生きるための体験談や指南書が多くみられますが、今回は料理研究家という、本人にしてみれば天職ともいえる職業を通しての人生観が語られています。
大学を卒業して22歳で結婚し、28歳の時にアーモンドの料理コンテストで優勝したのを機会に料理研究家としてデビューし、特に電子レンジを活用したレシピで有名になりました。
ちなみに家族はご主人と子供さんが3人ですが、子供さんは独立してご主人は6年前に亡くなり、現在は一人暮らしをされています。
巻末に年代別の暮らし方が書かれていますが、生活空間での断捨離はまだ身体が元気な60代前半までに済ませておくべきで、当の70代ではもはや自分の好きなことしかやらないというのが、自然体でいいということでした。
80歳近くになる現在でも現役で仕事が続けられるのは、この仕事がひたすら面白いからということであり、まさに好きなこと(仕事も含めて)を続けるのが、いつまでも元気でいられる秘訣であると述べています。
筆者自身が述べているように「好きこそものの上手なれ」が、まさに筆者の人生の教訓であり実感であると思います。
巻末にはひとり暮らし用のレシピが掲載されており、マグカップを使った電子レンジのレシピは簡単・便利で、参考になるアイデアが多くあります。
勿論、料理研究家である以上、栄養バランスにも配慮するのは当然のことで、そのために管理栄養士の資格を取った経緯も書かれています。
食べることは生きることであり、常に3食きちんと食べることが、生きるために不可欠であるというのが料理研究家としての見解であり、そのためにも栄養バランスの良い食事が大切であると述べています。
やはり女性の方が生命力は強いと、男性として改めて感じた元気が出る本でした。
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