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読後寸評

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読んだ本で感じたことを綴っています。 好きな作家はラディゲですが、最近よく読むのはジェンダー論。A4用紙1枚程度で、800〜1000字程の感想文です。
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2023年7月の記事一覧

おふくろの味とは⁉️その実態と幻想に迫った本(「おふくろの味」幻想)

おふくろの味とは⁉️その実態と幻想に迫った本(「おふくろの味」幻想)

本(「おふくろの味」幻想)

おふくろの味として継承されてきた、その味の実態と幻想を分析した本です。筆者の湯澤規子さんは、筑波大学大学院を経て現在は法政大学の教授であり、専門は歴史地理学、農村社会学、地域経済学です。
新聞の書評欄で見つけたと思いますが、私も料理は好きな方なので買って読んでみました。
ちなみに「おふくろの味」とは何なのか?本の帯には「なぜ私たちは肉じゃがにほっとしてしまうのか?」と

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裁判官の本音が見える本「裁判官の爆笑お言葉集」

裁判官の本音が見える本「裁判官の爆笑お言葉集」

本(裁判官の爆笑お言葉集)(本文から複数の引用失礼します)

普段あまり聞くことがない裁判官の発言を集めた本です。筆者の長嶺超輝さんは、九州大学法学部を卒業後、弁護士を目指して司法試験を受験しますが、7回不合格となって弁護士を諦め、現在はライター業の合間を縫って裁判傍聴に通っています。

書名に爆笑の文字が入っていますが、他にも苦笑・失笑、感涙、憤慨などなど、読者にも様々な感想があると書いています

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