性同一性障害(ftm)の僕 2

初投稿からの続きです。

当時の僕はTwitterの中の
ftmの方々と同じように振る舞い、
同じような服を着て、
同じような髪型をして。
そうでないと、僕はftmとも
認めてもらえないんだ。
無意識にそう感じて、
自分らしさとはかけ離れた
「男らしさ」を追いかけていたように
思います。

僕は自分がftmだと自分自身で認めるまで、
大多数の人が通っていく道筋に乗っかって、
その大きな道に逸れる事なく歩いていました。

その道を歩いている時には何の不安もなく、
何の疑いもなく、順調に歩いてきました。

けれど、ひとたび

自分は周りの人とは違う道を
歩いていく人間なんだ。

と認めてしまうと途端に不安で仕方がなく、
どう歩いていけばいいのかすら
わからなくなっていました。

だから、ftmの方々の大多数が通る道を
歩いて、少しでも安心したかったのです。

そんなある時、僕はそのTwitterで
あるftmの方に出会いました。

その方は僕と年齢も同じ。
ftmという共通点もある。
音楽の趣味も似ていて、会話のペースや
言葉の選び方、価値観や距離感などが
とても心地よく、一度も会ったことは
ないけれど僕の心の一番近くに
そっと寄り添ってくれるような方でした。

その時々に抱いていた悩みや苦しみを
お互いに気兼ねなく吐き出せる。
彼は僕を一切否定しないし、僕も彼を
否定することはありませんでした。

彼と話していく中で僕は、本当は自分が
どんな人間でありたいのか、
どんな男でありたいのか、
どんな服が好きで、どんな髪型をしたいのか
きちんと自分と向き合っていけるように
なっていきました。

僕が不安で仕方がなかったのは、
人に認めてもらえないことじゃなかった。
"自分がなりたい自分"に、
ただ自信が持てなかっただけなんだな。

彼はどんな僕でも認めてくれた。
それが僕の中で大きな力になりました。

今回はここまで。
文章はあまり得意ではなく、
稚拙なものではありますが、
読んで下さりありがとうございます😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?