元気になって初めて、病んでいたことに気づいた話

 こんにちは。GW最終日で明日から労働か……と思うとちょっと残念な気持ちになっているユリ科です。とは言え、現在勤めている職場はそこそこホワイトだと思っています。お給料はそこまで高くはないのですが低くもなく、休日もそこそこあり、残業代も出してくれます。人間関係も良く、毎日それなりに楽しく生きています。

昨年までいた職場は、お給料はよかったのですがこのご時世にかなりの頻度で接待飲み会がありました。資格を使いつつ営業の要素もあるような仕事だったためです。この飲み会が週一回は必ずあるような感じで、日付が変わるくらいまで飲んでも次の日普通に仕事があるんですよね…先輩たちはみんなパワフルで、翌日も平気で仕事をこなすのが当たり前だったのですが私は体力がついていかず今思うとかなりしんどかったです。今日は当時のことを振り返ってみたいと思います。

お金があるのに欲しいものがない

当時、今よりも自由に使えるお金が多くありました。今と月数万くらいは違うんじゃないかと思います。しかしなにも欲しいものが思い浮かびませんでした。欲しいものも、行きたい場所もやりたいことも何もありませんでした。今思うと絶対おかしいと思うのですが、当時は「時間もないし、お金が貯まるしいいか~」くらいに本気で思っていました。

身だしなみに気を遣う余裕が皆無になる

もともとコスメなどに人並みかそれ以上に興味があるほうだと思うのですが、当時は化粧はどうにか下地を塗って眉毛を書くくらいで精一杯でしたし何ならコンタクトをいれる余裕すらなくメガネで通勤していました。一応営業のような部分もある仕事だったので上司に突っ込まれそれに謝りながら心のうちでひたすら「時間をくれ…帰らせてくれ…」と思っていました笑

時間をくれ以外の感情がほぼなくなる

もはやそれ以外なかったですね。笑 帰宅が1時とかの日が週2日くらいとなると翌日分を合わせて週4日はしんどいというか、睡眠時間も4時間とかの毎日を繰り返していくと「時間をくれ」という気持ちが頭の大半を占めるようになっていた感じがありました。その上勉強しろとか毎日怒られたりすると、それ自体は全うな指摘ではあるのですが「ならば時間をくれ…」と思っていました。

朝起きるのがしんどくてたまらない

睡眠時間が短いので当然のことではあるのですが毎日辛くて辛くてどうにか起きてました。よく休まず、遅刻もせず頑張っていたなと思います。

栄養ドリンクを毎日飲んでいた

末期のときは栄養ドリンクなしでは働けなくなっていました。眠眠打破より強強打破のほうが費用対効果が高いことに気づいてからは愛飲していました。今思うとどちらがいいとかではなく日常的にそういうものが必要な職場は即刻やめるべきだと思います。家族からも心配されていました。

見かねた父からは何度かストレートに「仕事やめたら」と言われました。うちの両親はそんなに仲良しという感じではないのですが、こういうときのバランスはすごくいいなと思います。母は結構現実的に今やめたらキャリアがどうとかを考えつつアドバイスをくれるのですが、父は身体が大事なのだし辛いならすぐやめなさいというタイプです。どちらも必要な視点だと思います。が、結局心身ともにこれは限界だ!と自分で判断して退職することにしました。

今思うとあの職場は普通にブラックだったのかもしれない

恐ろしいことに当時はほとんど気づいていなかったのですが上司から日常的に言われたこと(「そんなんでよく学校卒業できたね、よく資格とれたね」等)がアウトだと思いますし、普通に無視とかされていましたし何より付き合いの飲み会が多すぎる!!(日本のスマホは高すぎるの顔)し普通にブラックだったな~~と思います。給料が高いというけど結局帰る時間のこと考えたらコスパいいか?っていうとほぼ定時で帰れる今のほうが絶対いいです。

人が言っていることが頭に入ってこない

これが私の最終段階いよいよセンター(©️ロバート)でした。これ本当に怖いんですよ。電話でも対面でもそうでしたが、言葉は聴こえるのに頭のなかでぐちゃぐちゃになって結果相手が何を言っていたかわからないんです。これに関しては、私は昨年コロナに罹患しているので後遺症のブレインフォグも多少は関わっていたかと思います。活字も読めるけど頭に入ってこない、みたいな状態で苦労しました。そんな状況が続きどうにもならなくなり上司に相談すると一応親身になって話を聞いてくれたのですが結局「もともとなんじゃない?言い訳ばかりいうな、それは甘え」といわれて苦笑しながら、内心「バーーーーーーーカ!」と思いました。

反骨精神の大切さ、そして退職へ…

まず、お前に何がわかると思いました。(上司をお前呼ばわりしているのは本当にすみません)もともとの私の何を知っている??前職で睡眠時間を充分とって毎日楽しく生きていた私は??と思ったところで、「あ、これもう無理だ…」と気づいて退職を申し出ました。その頃はあまりに様子がおかしかったためか、すんなり受理されました。この時強烈に「これは本来の私ではない」と思ったのですが今思うと間違いなかったです。

自分を強く否定されたり、的はずれな非難を浴びたときにはこの反骨精神というか単純に即「うるせぇな」と思えるかどうかが精神を病むかどうかの境界だったように思います。これは性格がいい人ほど「自分が悪いんだ…」と酷い言葉を真に受けてしまいがちだと思うので、私はそれなりに性格が悪かった上に上司の言葉を借りれば「言い訳ばっかり」でよかった~~~~!と思います(皮肉)

言い訳で自分の身を守ろう

これが今回の日記で一番言いたいことです。心のうちで言い訳を積極的に使っていきましょうと伝えたいです。本気で。もちろんアドバイスをもらえるのはありがたいという前提はあります。全うな指摘を受けたときは自分に何か改善できることはないか考え、次回に生かす必要があるのですがそうした振り返りを終えたら「でも…」と自分を守る理由をつけましょう。例えば環境でなおせるところがないかとかシステムはどうとかそういう自分とはちょっと遠い失敗の素因を考えたりすることです。
私は親友に愚痴って反省をしつつ、最終的に何かのせいにしてもらったりもしています。笑 彼女はとても優しく、巧みに何かのせいにしてくれます。私も彼女から相談されたときは必ず何かのせいにします。他人ではなく環境のことなどのせいにすると罪悪感もなくお手軽です。

退職したあとのこと

そうして心身病む寸前というかもうほぼ病んでいる感じで退職し、2ヶ月間は無職でゆっくりめに転職活動をし、今はまた資格を使いつつ働いています。今は毎日睡眠7時間確保し、朝自然に目覚めて化粧をし、そこそこ楽しく仕事をし、物欲を爆発させながら笑生きています。LINEが億劫だったり休日外に出るエネルギーがなかったのですが、久しぶりに友人にも会えて楽しい日々です。もともと好きだった読書も以前のように楽しめるようになっています。本当に退職してよかったなと思います。心から。

これから

今の職場で病んでしまうことは考えにくいのですが、何があるかわからないので万が一心身に不調を来したら休んだり場合によってはまた転職しようと思っています。今のところそんな兆しはないので、3年くらい続けられたらな~と思っています。でもやはり、当然ながら仕事も美容も恋愛も何もかも身体が資本を痛感した1年だったのでこらからは自分の身体第一でなるべく楽しく生きていきたいと思っています。

時には言い訳をして、自分を守りつつ。

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