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観光取材のカメラはどこまで求められるのか?

こんばんは。観光ライターのMasanoriです。

消費税が10%になる直前、自腹でフルサイズを購入した途端に撮影仕事が減るというあるあるを経験しつつ・・。さて、本日はそんなカメラなお話。
自治体や都道府県の観光課が主催するFAMトリップ(FamiliarizationTrip)では、10~20媒体ぐらいの観光系Webメディアの記者がグループで行動することになります。誰もが知る大手のメディアから、新進気鋭の旅行メディア、またはフリーランスや、ブロガーなどさまざまなバックグラウンドを持つ方々がいます。僕自身も何度も参加していますが、いつも気になっていたのが・・

( ; ・`ω・´)カメラの(性能の)幅がひろすぎる! という点。

FAMでは、早朝から夜まで施設訪問やインタビュー(囲み)、懇親会などでスケジュールがびっしりです。後日、主催側から宣材(宣伝材料)画像を提供してくれるケースもありますが、原則的には現地で記者自ら撮影した画像が、実際にメディアで使われることになります。観光系のメディアでは、タイトルよりも見出し画像でインプレッション数が大きく変わるといわれるほどなので、読者の興味をひく画像は、記者の腕にかかっているといっても、そんなに大げさではありません。

とはいえ、実際にFAMに参加してみると、一般旅行者が持っているようなコンデジやエントリーモデルのミラーレス片手の記者が目立ちます。デジタル一眼レフを携えていても、APS-Cだったり、なかなかフルサイズでガッツリ撮影にくる観光ライターというのはお目にかかったことがありません。というのも、カメラマンではなく、取材ライター(カメラもちょっとできるよ!)的な人が多いからですね。女性にはカメラの重さの問題もあります。
取材能力とカメラ能力を合わせて10として、7:3ぐらいならぶっちゃけOKという実情もあります。

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インスペとかはガチ撮影

ある意味で、“一般的な旅行者と同じ視点で“というメディアポリシーがあるなら、その場に行けば同じように撮れると、示唆する意味で別に間違いではないですが、地域の方々や、時には知事や市長なんかも出てきてくれるので、メディアFAMとして、カタチだけでもデジイチをみんな構えていたほうが、それっぽくて納得してくれるということも実際あります。

性能的には、一回り小さなS〇NYのミラーレス一眼のほうが格段に上だとしても、NIKONのエントリーモデルAPS-Cのデジイチを構えている記者のほうが、「おお、すごいカメラだねぇ!」なんていじられたりします。そんなもんです。忘れもしない、瀬戸内の某県のFAMトリップに参加した際、主催側から、絶景写真が撮れることを念押しされたので、エンタメ取材時の装備と同じで、フルサイズ2台、予備のAPS-C1台を首からかけて参加したら、“メディア記者陣”なのに浮きまくるという謎の事態が発生したこともありました。

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最近はスマホが予備でもいいんじゃないか、ぐらい綺麗です。

そういえば、沖縄離島FAMのとき、別メディアの知人が参加していて、後日リリースされた記事をみたときに、見出し画像に使われていた写真が素晴らしかったので、聞いてみたんです。

(; ・`ω・´)同じとこ行ってるのに、すごい綺麗に撮れてますね!腕の差ですかね?

「あ、それGettyです(笑)」

Σ(´◉ω◉` )
Getty Images:ロイヤリティフリーの素材DLサイト。
旅行系サイトだと、iStockとかもよく使われている。

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