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OuterWildsの感想(ネタバレあり)

9月から始めたOuterWilds、エンディングを見ることが出来ました。
最後まで自力でクリアしたいと思えて、そしてエンディングでまだ自分は泣けるんだと思えたことがなにより驚きました。

感想を書くにあたり、過去の配信を振り返って見ました。そこには、目に入るものを追いかけて船ごと転んで修理して、砂に飲まれてはブラックホールに落ちて…と好奇心の向くまま楽しそうに遊んでるその時の私がいました。
最後までおぼつかない操作とカメラ揺れだっただろうに、一緒に謎解きを考えてくれたり、ネタバレに配慮しつつ盛り上げてくれたリスナーさん、本当にありがとうございました。

それでは感想を書いていきたいと思います。

物語の前半

発射台からそのまま宇宙へ飛び出せる驚き

写真に写った自分の姿にも驚く

何もわからないままゲームが始まり、手近な段差をこえて村を散策し始めます。もしかして村の全員に挨拶しなきゃいけない系では…と若干の不安を胸に人々の話を聞いてまわります。洞窟の中では宇宙船を修理して(当初は何をしているのかすらわかっていませんでした)このミニゲーム、むずかしーと苦笑い。まさかこれが基本操作になることも知らずに…

高台から飛び降りると死んでしまうことも知り、ゲームのルールをすこしずつ理解したつもりになりました。今考えるとこのゲームオーバーは貴重なものですね。発射コードを入手したところで開始位置へ。そのまま宇宙に出られる!!最初の驚きでした。

どうしようもない無力感、大海原の星

ただひたすら「死ぬかも」と思わされた海

近く星に飛び込んでみたら、一面に広がる大海原、自分の何十倍もの大きさの竜巻、不自由な操作感に得体も知れない恐怖を覚えました。波に浮かされたときの少しの安心感と、瞬間に胸がヒュッとなるあの感覚、海で溺れたらこんな感じなのかも…本能的に感じる「どうしようもない天災の恐ろしさ」の感じを再現されるとは…。「竜巻のひとつの根本の色が違う!」という勘違いのおかげで核へ潜り込むことができました。

ブラックホールと崩れ落ちる星

大海原が怖かったせいか、初見の肝である「ブラックホールに落ちていく」「一方通行ワープ」はアトラクションのように楽しんでいました。
ブラックホールからホワイトホールへ行った後、衛星から元の星に戻ってこれたため、「これ案外死なないゲームなのかも?」と調子に乗って勘違いを起こし、いろいろなアクションを試し始めました。ヴァルキリー!飛行体制!ただ、物語の肝心の部分はだいたい見落としていました…

砂とエネルギー研究所の星

Nomaiはブラック/ホワイトホール間でネガティブの時差があることに気付き、可視化の実験により立証された!22分のマイナスの時間差が可能か気になっている!ワープ技術は「灰の双子星計画」の材料集め、星間での行き来を効率化するために必要だったこと、「灰の双子星計画」は殻で包んで密封された!

1ループが22分…?つまり私はループしてるのでは!と思いついたり、灰の双子星プロジェクトがこの物語の核なのかな~灰の双子星の密封された先にいれば爆発を避けられたりするのかなーとぼんやり仮説を考えていました。

侵入者

帰り方もわからなくなって幽霊物質にあたって再度ループ

辿り着く頃には操作感にも慣れてきていて、思い描いた通りに潜れることを得意げに。お化けを避けることもばっちりでしたし、なんならマリオ64のペンギンレースみたいな気持ちでした。
でも到着した先、ぽっかり空いた空洞で見たものは、青緑光る鉱石の塊と宙に漂うNomai。手記には脱出ポット組と調査組に別れてたどり着いたと書かれていて、そうなんだ、帰れなくなっちゃったのかな…ぐらいの軽い気持ちで読んで。今なら、一瞬の大きな悲しみだったことが理解できます。

怖そうな星

なんかトゲトゲしてるし触るとケガするし奥のほうが光ってるし、この星はやばいんじゃないか…と思っていたら案の定やられてしまいました。あまりの怖さに動揺して直後の死に戻りでは、意味もなく村の中(心の安心エリア)をウロウロし続け、その後本当に最終盤まで近寄らなかった。今でも怖い。後述。

幻影の月

風神雷神だとおもったNomaiさん

砂時計の星のコンパスが何もない方向を指してる!月があるんだ!と宇宙船に乗り込み、そのまま月(らしきもの)へ突入、見事に霧消してしまいましたが、「見てないと消えちゃうなら、写真を撮っておけば良いのでは!」と100点満点の解答を出したにも関わず、着陸~着地の瞬間にリトルスカウトを引っ込めたせいで謎の爆発を起こして痛い目にあいました…。

物語の後半

木の炉辺

開始してすぐ、目の前にあった星に近づき小さな衛星に辿り着きました。「真宇宙通信」のシグナルを入手します。地元こと木の炉辺へ戻り、早速同じシグナルが出ている場所へ行くと、平地にぽつんとパラボラアンテナ、電波塔が見つかりました。ここから遠くの衛星とやり取りしてるのかな…とすこしセンチメンタルな気分になります。

見て見ぬふりをしてきたイバラの種

音につられて偵察機を入れてみたら、ハーモニカを吹いてるFeldsparを見つけます。これはいよいよ闇のイバラに降りる必要があるんだろうけれど、別のところで「化石魚ゲーム」や「アンコウの避け方」という言葉の断片を耳にしていたため、今後の展開について大変嫌な予感がします。このあたりから眼の祭壇という言葉を意識し始めました。

量子の月

そんなに目立つ星だった?といわんばかりに、死に戻り直後に頭上へ出てきては瞬きで消えたり、双子星のまわりをうろうろしてはフォーカスの邪魔になったり、一度気付くとずっとそこにいる、茶目っ気のある星でしたね。

巨人の大海

相変わらず波は怖かったけれど、たくさんの冒険を経たせいか「もう大丈夫」という自信がついていました。あーこれ重力場だったんだ!だから画面が反転しても落ちなかったんだ!と今まで目にしてきたものの仕組みをふいに理解して途端にうれしくなります。重力石の道から転げることもなくあんなに近寄らなかったクラゲ島とお化けも怖くなくなっていて。戻ってきた理由は彫像工房探しだったけれど、島の最下部から潜り込んだらあっけなく入れました。

うんざりするような墜落:0

燃え盛る双子星

太陽なき街に行く道順も覚えていたし、どこにライトを置けばサボテンがよく見えるのかもわかっていました。量子の岩ももう慣れたもので、ちょっとしたタイムアタックを楽しんで進んでいました。砂によって埋もれてしまう街というのは古代文明のようでロマンチックですね。最後まで地下へのショートカットが覚えられず、毎回脱出ポットから入っていたのは内緒です。

脆い空洞

頭を悩ませた天上の

無意識に…というか、いつでも行けるだろうと後回しにしていたブラックホールの鍛冶場。てっきりエレベーターの先にあると思い込んでおり、記録を埋めるか~と軽い気持ちで行こうとしたら全く行けない。重力砲で行けるのでは!?と試してガラスごと頭をぶつけたり、時間経過で…いやそのギミックはもう使った…とかなりの時間を費やしました。

灰の双子星

ワープの塔のギミックもわかりひとつずつ動作を確認していき、Nomaiの文章に残された正しく機能していないものを探して無事にたどり着くことができました。ここで運よくブラックホールの鍛冶場も回収して、さらに深層でワープコアも入手し、無事ワープできないエンディングを迎えることもできました。しかしこの時点では、このワープコアの使い道もわからず…

さらにバグって帰れなくなった

闇のイバラ

翻訳ミスで「ノマイの」で止まっている航行記録を茶化したけれど、本当は怖くて怖くて怖くて、最後まで行かないようにしていました。一回だけ降りた際にシグナルを追っていったNomaiたちがどうなったのかを知って、それで満足と言い聞かせていました。動画を見返すのも嫌だった

シグナルを追ってきたけれど人が通れるサイズではなかった

しかし、航行記録も終盤、最後まで闇のイバラだけが埋まりません。記録を全部埋めなくてもエンディングに到達できるだろうと思っていたのですが、やっぱり手詰まりとなり…闇のイバラへ降りる必要がありました。

最後の航行記録 船

やっと見つけた船の中には変な暗号と重力…逃げたかったNomaiの船に壊れたワープコア…そういうことか!!すべてがここに繋がっていたと言わんばかりの最後の航行記録が埋まります。

最後の航海、宇宙船を壊してしまったけれど、素潜りで目指します

再ループ中に何度も手順を確認しながら、灰の双子星に向かって砂を待ちつつ内部へワープ、壊れていないワープコアをとり、その足で宇宙船へ戻って闇のイバラへ向かい船の内部へ、そして…

終盤~エンディングまで

太陽で起こっていたこと
Nomaiの死の真相
知っているけれど知らない場所

正直に言うと、最後のシーンはほとんど流されるように進み、この宇宙で具体的に何が起こったのかは深く理解はしていませんでした。しかし彼らと話すうちに、この後待ち受けることが、薄ぼんやりと形づいていきます。

多分、終わるんだろうな、と。どう終わるか、とか自分はどうなるのか、は全く想像がつきませんし、彼らも正確にはわかっていないのだと思います。ただ、皆が思い思いに受け入れて、そこに自分がいない次の未来への言葉を返してくれる。こんなに健気で切ないことありますか。

私はFeldsparが好きでした。他と比べて小柄な体躯で皆の期待を背負い、アンコウと追いかけっこをして、独りになりたいと焚火をしていて…各地に残された手記からもちょっと自信屋で、でも影の努力が垣間見える、そんな彼ですら次について話をしています。

Nomaiが探していた量子の月に行けたよ
村のみんなはどうなったのかな
旅中で出会ったHerrthianはみんな楽器を弾いていたね
会えるはずのなかったSolanumも参加してくれたし
集まって演奏する音楽にこんなに意味を見出してしまったよ
気付いたら、最初から最後まで音楽に導かれた旅だったんですね。

自分の人生の主役は自分とはよく言いますが、誰しもふとしたときに主役はそのまま、主人公ではなくなるタイミングが訪れることがある気がします。

この壮大な宇宙でNomaiとHerrthianが見えない次の世代に何かを託したように、私たちの住む世界も明るい希望を託せるといいなと、そう思いました。






一番の憤怒

終わりにいろいろ

OuterWildsというゲーム自体がクラウドファウンディングだったようでサイトでは開発途中の貴重な画像が見られました。昔からマシュマロはあったのか~など大変興味深かったのでまだ見られていない方がいたら是非どうぞ!

https://www.youtube.com/watch?v=Z6ytvzNlmRo


今はDLCをプレイしています。この完成された物語の中で新たに出来ることなんてあるのかな?と思っていましたが、杞憂でしたね。
まずどこからDLCが始まるのかわからない、というOuterWildsの洗礼を受けていますがそれもまた楽しい。物語以外でもまだまだ書き足りないことがたくさんあるのでDLCが終わったら書こうかなと思います。
アンコウと比較してどのくらい怖いのか先に教えてほしかった


ECHOES OF THE EYE


思い出


ここまでお読みいただきありがとうございました!
また次回!




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