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ケガして滑る羽生結弦に、最大級の「褒め言葉」を言っていた人たち。

今日は原稿書いてたから、お休みしようかなーと思っていたのだけど、思いついてしまったので、書きます。

別にわたしは、「ユヅルー!」と言ってプーさんを投げたい女ではないのですが、ここではユズルと書こうかと思います。

どこかの大会で練習のとき。

他の選手とぶつかって、流血して、頭をざっくり切ったユヅル。

自分の順番が来たら、頭に太いバンドみたいなのをつけていました。
たぶん、止血のガーゼを、バンドで留めていたんでしょう。

「ぼく、やります!」
って感じで、本番に滑り出したのです。

「ユヅル、こんなケガして、滑るの?」

本当に、滑りまして。
ジャンプで転ぶ。いつものユヅルじゃない!でも起き上がる。
なんとか最後まで滑って、笑顔で決めポーズ、までやったわけです。

You Tubeだったんで、他の映像がいろいろ横に出ていて、
現地のアナウンサーと解説の人(ロシアだったかな)が、
字幕付きでしゃべっている動画も見たんですね。

その後の練習風景から、ずっとユヅルのことばっかりしゃべってる。

「あの傷で大丈夫だろうか…」
「普通の選手は、棄権しますよ」
「あ、ユヅルが出てきた」
「本当に滑れるんですかねえ」
「あ、始まりましたよ」
「ユヅル、あージャンプが…」
「無理しないで、ユズル……」
「今度は転びましたよ」
「ユヅル、やめてもいいんだよ、ユヅル……」
「最後まで滑った! 素晴らしい!」
「普通の選手だったら、とっくに演技を終了していましたよ!」

興奮するふたり。
いやでも、すごい。

外国だから、
「痛みに耐えて、頑張った! 感動した!」
なんて、センスのない褒め方するバカもいませんでしたし。

痛々しかったけど、だから感動したんだな

アナウンサーの人たち、
もう、どこから見ても、ユヅルファン。

もちろん、1位は取れなかった。
わたしも、感動した。

外国人のコメントとかって、日本人のと違っていいなー。
日本でやっていたら、

「羽生結弦、それでも立ち上がります!」
「羽生結弦、転んでも転んでも、演技をやめません!」


と、お涙頂戴的なことになります。
下手すれば「これが大和魂」とか言いそうだ。

世界中の「感動の仕方」に驚いた。

外国人のアナウンサーがおもしろかったから、
「世界の反応」とかいうサイトを見てみました。
たぶん、twitterとかで集めた、このときのユヅルの演技についての、
外国の皆様の反応。

けっこう、たくさんの人が、

「素晴らしい! 最後までよく頑張ったよ。ぼくはユヅルを誇りに思う」
「わたしだったら、最後まで滑る自信はないわ。ユヅルを、誇りに思うわ」

というコメントをしていた。6~7割くらい。
え? 誇り?

外国人たちが「ユヅルを誇りに思う」

相手が自分の国の人じゃなくても、
感動したり、グレイトだったりしたら、
「わたしは、●●を誇りに思う」
って、言うんですね。

カルチャーショック。

でも、よく考えたら、自分が好きな人、感動させてくれた人を、
どこの国の選手だろうが、誇りに思ってい悪いわけ、ないですよねー。

だって、「誇りに思う」って、最大級の褒め言葉
こんなあなたを見られてよかった、という感動の表現ですよね。

日本は、ニホンニホン言い過ぎなんだよね。
オリンピックとか。メダルメダルメダルメダルと、うるさいっつーの。

そりゃあ、とれたらいいけれど、それは結果であってね。

オリンピックだけはヤラセじゃないでしょ

あと2人で決勝よ……と、思いながら柔道を見るとか。
逃げてポイント稼ごうとする外国人柔道と違って、堂々と一本取りに行く姿が、カッコいいとか。

その過程を見た上で、一番になる。
それが、人々に感動を与えてくれます。

オリンピックだけは、ヤラセじゃないと思うから。
美しく、命を燃やして生きている人を見るのは、とても幸せです。

アスリートたちだって、一番うれしいのは、
金メダルが首に下がることじゃなくて、
世界と戦って一番になった瞬間だと思うな。

あ、話がズレました。

ユヅルファンじゃないけど、
あの美しいユヅルが、並外れた根性を見せたこと。
その気持ち、生き様を見て、感動させてくれたこと。

アツい思いをもたらしてくれたことを、
「誇りに思う」と表現するのかな、
と思いました。

素敵な褒め言葉を、知ることができて、うれしいです。

だから。

わたしは、今、素敵なところにいて、わたしを見てくれている、
息子&夫、そしてまねきさんに出会えたことを、誇りに思うわ。

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