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わかりやすいものは思いやりからできている

伝えたいことがある人の「伝えるお手伝い」をしているのだけど、壁がたくさんあってとても勉強になっている。

その中で学んだことを、書く練習も兼ねて、整理してみることにした。


きっかけ。

専門的知識がある人から「伝えたいこと」を、みんなに伝えるにはどうしたらいいか?

という相談がきた。

伝達イラスト1


伝える手段は「ネットで。文章で。絵や写真も使いたい」と。


相談をくれた人をA先生とする。

ちなみに私は文章の書き方や、編集を学んだこともない。A先生のヘルプから勉強し始めるようになった素人。ちなみに文章は得意ではない。

イラストを書いたりデザインをやっているけど、「文章で」伝えるとなると、別物だ。


伝達イラスト2


A先生とは付き合いが長くて、根っこにある思いはしょっちゅう聞いていたし、私自身も「いいね」と共感していた。

「書きたいことをブログで書いているけど、これはみんなのためになるぞ!と、渾身の記事ができたとしても、全然読まれないんだよね」と言う。

A先生からすると、さらっと書いた、さほど重要でもない記事の方が読まれていると。

「なんでだろう?」
「読まれている記事は、自分からするとそんなに重要には思わないのだが」
「自分が言いたいことはどうすれば届くんだろう?」


渾身の数記事を読ませてくれたけど、
「専門用語が多くて難しいなあ」
「これを読んだ先の自分が何を得られるのか、わからないなあ」というのが率直な感想だった。

A先生から、「記事を書いたから読んでほしい。文章が苦手だから変なところがあったら直してほしい」と、頼まれるようになった。

わたしは、A先生の「書きたいこと」を重視して、「ここにイラストがあった方がわかりやすいのではないか?」と思えば提案し、「イラストを書いてほしい」と言われれば書いていた。ブログのアクセスは一時期3倍になったけど、いまひとつだった。

こんなに労力をかけているのにこの数字かと、つらくなることも多かった。
作り手の「がんばった」は、読み手からすると関係のない話。

何がいけないのか、何が問題なのか。

あーだこーだ話し合い、トライアンドエラーを繰り返すこと数年。

「う〜む…どうしたらいいだろうね」と、私が感じたことや問題点を箇条書きにしてみる。


・「みんな」に伝えたい問題
・みんなが何を知りたいのかわからない
・みんながどれくらいの知識をもっているか、わからない
・豊富な知識と経験を何から出していいかわからない
・文章の書き方がわからない
・専門用語が多くなってしまう
・ブログを読んだ人から「難しい」と言われてしまう

・専門的な勉強を突き詰めてたら、知識がない人の感覚がわからなくなってしまった

・そもそも「伝える」ってどういうことだ?

・情報だけの記事になると、読み手がつまらなくなってしまうのでは?

・これを読んだその先に、何を得られるのかわからない

・いいこと、正しいようなことを言ってるからといって、読んでもらえるわけではない

などなどなど。


前置きが長くなったけど、この中で、今回は問題点を1つ取り上げてみる。


「伝えたい」「伝わらない」を何度も聞いてるうちに、そもそも、そもそもさ、

「伝えたいことを伝える」とは、どういうことなのか?

を、考えました。

参考になる本を探したら「読みやすくてためになる!」と思った1冊がありました。


ジャパネットたかた創業者。
高田明さんの「伝えることから始めよう」

やりたいことはテレビショッピングではないけど、「伝えたいことを伝える」という点では同じ。


「なぜ、ジャパネットたかたでは商品がこんなに売れるんですか?」こんな質問を何度もいただきました。
何度も同じ質問を受けているうちに、ひとつ気がついたんですよ。それは、私たちが商品の本当の魅力を、お客さまに「伝える」ことだけではなく、その魅力が「伝わる」ことを本気で考えていた、ということでした。
「伝える」と「伝わる」は全然違います。
伝えたつもりではだめなんです。
「ただ伝えるのではなく、伝わるようにしないといけない


「伝わるようにしないといけない」

本にも書いてあるけど、これって文章に限らず、コミュニケーションでとても大事なところですよね。仕事でもプライベートでも。夫婦関係も子供とのやりとりも、友達も。

結局は人と人との関わり。


相手(読む側)のことを考えながら、ものを作らないといけない。

考えながらやっていたつもりだったけど、まだまだで。誰に伝えたいんですか?とか、他にも考えることがたくさんあって。


「専門用語が多くて難しい。何を得られるのかわからない」って、つまり、わかりにくいということ。

(伝え方がよくないがために伝わってないことって、文章に限らず日常でもめちゃ多そう…)


わかりやすい文章や、わかりやすいメニュー表、わかりやすいサイト。
わかりやすいものって、思いやりからできているんじゃないかな。って、ふと思った。

それを実際のにできるかどうかは、まだまだ修行じゃー。


まとめ
伝えたいことを伝えるには、伝わるようにしないといけない。
それは、思いやりからうまれるのではないかな。

でした。


この記事もわかりにくいんじゃないかと不安になってくる。。

練習あるのみ。



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