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【2/1クラファン終了】毎日投稿② 知ってください「産後うつ」体験談

【これまでの記事】
体験談① 薬を飲まずにこっそり捨てていた
体験談⓪ 思い出が消えた日

1歳 & 6歳のパパをしてます「おきなか」です!本記事には「産後うつ」に関する個人の体験が含まれます。ご気分に合わない方、どうぞご無理のない範囲で読んで下さい。

冒頭に少しだけ宣伝させてください。

2/1(火)まで 人生初 全身全霊をかけてクラウドファンディングを実施中
よろしければページの拡散・ご支援いただけるととても嬉しいです!
また支援いただいたみなさま、心よりお礼申し上げます。


当たり前が消えた日

一年前の今頃、妻は「産後うつ」で隔離病棟に入院。0歳の次女と5歳の長女は施設に引き取られ、会うことも、話すことすらできない。そこで、手紙と写真のやり取りで、お互いを励まし合いました。離れていても、私たち家族を支えてくれたもの、その一つが「日常の家族写真」でした。

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クラウドファンディングでは「日常の思い出写真を埋もれさせないアプリ」を開発し、紹介させて頂いていて、同じ経験をされた方の力になりたい、という思いで、経験談をお伝えしたいとおもいます。


あの日出来ることは「110番」しかなかった


嫌々通院を続けながらも、前回の記事の通り、薬も飲んでいなかったので、うつ傾向は日に日にひどくなっていきます。行き場のない気持ちはモノにあたるようになり、テレビのブラウン管は粉々に割れ、ゴミだらけの家の中は退廃の一途を辿りました。本人も辛かったと思います。幻聴や思い込みはさらに激しくなり「もう離婚する」と昨晩あなたに言われた、と何度も言っていました。言ったつもりはないですが、無意識に言ったかもしれません。私も追い込まれていました。「おっぱいが勝手に動き出した」と、本気で何度も言っていました。私も何も言う気がなくなっていき、「ふーん」というのもしんどくなっていました。

すさんだ家の中で状況はさらに悪くなり、ついに危険物を振り回したりと行動はエスカレート。私の手には負えない状態になり、意を決して110番しました。警察官数名が「さすまた」を手に、家の中に靴のままドカドカと乗り込みました。5歳の娘は目に涙をいっぱい貯めながら、その状況にずっと震えていました。妻は完全に「危険人物・何かの犯人扱い」されていました。すごく可愛そうでしたが、もう110番くらいしか、私にできることはなかったんです。

警察と一緒にいつもの心療内科に行きました。そこで「入院してください」と告げられました。精神科の隔離病棟です。そうしないと治らないと告げられました。もちろん家内は拒否、当時0歳の娘がいたのです。いずれの両親も遠い県外。私も仕事があります。妻が隔離病棟に入院するということは、すなわち娘たちは施設に預けられることになります。
しかも「自分は病気じゃない」と思っている妻にとって、0歳と5歳の娘を、当時コロナウイルスの未知の脅威真っ只中、施設に預けることなど、決断できるはずがありません。

先生からは

隔離病棟への入院方法は2つしかない 病院からは強制できない
①家内が自分で入院するという意思を示す
②ご主人が強制的に入院の書類にサインする

いずれかがないと無理やり入院させることは残念ながらできません

と告げれました。

①は選ぶはずがありません。②を強行すべきか、心は揺れました。その後先生から私一人が呼ばれ「ご主人が強制的に」を選んだ場合、入院中「旦那が子供を引き離した 許さない 私は病気じゃないのに」という恨みが頭の中の全てになってしまう可能性が高い。とくに今の家内の状態では。可能な限り②は選ばないほうが良い。と告げられます。

私は本当に絶望的な気持ちなりました。薬も飲んでくれないし、入院もさせられない。妻も自分も子供も苦しんでいる。そんな状況でも、あのぐちゃぐちゃになった部屋に帰るしか、選択肢がなかったのです。何もできなくて、言葉も心も闇の中に吸い込まれていく気持ちでした。「もう無理だ」とすら思えず、震える子どもと、苦しむ妻を乗せて、家に帰りました。

「なんで誰も私たちを助けてくれないんだ」「先生が無理やり入院させてくれたらいいじゃないか」「なぜ本人の意思か主人の強制なんだ」という怒りにも似た感情が、湧き上がってはどうでもよくなって、途方に暮れることしかできませんできませんでした。

2/1まで 毎日体験談を書きます


同じ悩みを抱えているママ、パパ、その家族のために、少しでも役に立てたらと思うので、次回以降もnoteで「産後うつ」に関するエピソードを紹介させてください。

「日常の思い出が消えない未来」を目指す


今私たちは、失った時間を取り戻すように、沢山の写真を撮っていますが、日常のちょっとした写真は、撮ったきり整理できていません。消えてしまいそうな日常の写真を救いたい。日常の思い出が消えない未来にしたい。そんな思いで、プログラミング未経験者でしたが、「LINEアプリ"のこるん"」の開発を、歯を食いしばりながら進めています。

このアプリや活動を通して、産後うつに悩む人の何らかの力になりたい。もちろん共感してくださる方から、応援してもらえたら嬉しい。
そんな思いで、人生初のクラウドファンディングへの挑戦を決意しました。

よろしければページの拡散 もしくはご支援いただけるととても嬉しいです


「産後うつ」のママ パパの力に それが使命


クラウドファンディングは2月1日で一旦終了しますが、自分の経験をもとに、産後うつで悩むママ、救いの手が差し伸べられないパパ(私もそうでした)の、力になることが、人生における使命だと思っています。

今後もnoteで記事を書き続けますし、どんな些細なことでも、ぜひメッセージを下さい。必ずお返事します。noteでも、TwitterでのDMFacebookでももちろん結構です。

同じ病気で悩む人が少しでも減り、家族みんなの思い出が世の中に溢れますように。これからも活動を続けていきます。
長文読んでいただき、本当にありがとうございました!
また次回の記事でお会いできたら嬉しいです!

次回の記事はこちら


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