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【2/1クラファン終了】毎日投稿④ 知ってください「産後うつ」体験談

【これまでの記事】
体験談③ ついに隔離病棟へ入院 その決め手は
体験談② あの日出来ることは「110番」しかなかった
体験談① 薬を飲まずにこっそり捨てていた
体験談⓪ 思い出が消えた日

1歳 & 6歳のパパ「おきなか」です!本記事には「産後うつ」に関する個人の体験が含まれます。ご気分に合わない方、どうぞご無理のない範囲で読んで下さい。

少しだけ宣伝させてください。

2/1(火)まで 人生初 全身全霊をかけてクラウドファンディングを実施中
また支援いただいたみなさま、心よりお礼申し上げます。


当たり前が消えた日


ちょうど一年前の今頃、妻は「産後うつ」で隔離病棟に入院中。当時0歳の次女と5歳の長女は施設保護、娘たちと会うことも、電話で話すことすらできない。そんな中で、私たちは手紙と写真のやり取りで、お互いを励まし合いました。離れていても、私たち家族を支えてくれたもの、その一つが「日常の家族写真」でした。

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クラウドファンディングでは「日常の思い出写真を埋もれさせないアプリ」を開発し、紹介させて頂いていて、同じ経験をされた方の力になりたい、という思いで、経験談をお伝えしたいとおもいます。

お願いだから まだ入院していて


前回の記事の通り、娘たちが施設に保護され、妻はようやく入院を決意しました。一日でも早く病気を治し、子どもに会いたい。保育園にお母さんではなく施設の職員さんが突然迎えに来て、その瞬間からお父さんにもお母さんにも会えず、電話で話すらできず、不安でいっぱいのはずの娘を、1秒でも早く抱きしめてあげたい。それが妻の、そして私の願いでした。

妻は隔離病棟に入院することになり、私も接見禁止。もちろん携帯も没収。許されたのは手紙のやりとりと、病院に備え付けの固定電話からの連絡だけで、1日の通話時間は決められていました。私は当時0歳と5歳の娘が心底気がかりでしたが、妻が病院内で治療を受けていることで、少しずつでも前に進んでいる気がしました。完全に隔離された病院内で、誰より辛い中、歯を食いしばる妻を思うと、自分も仕事と家内のサポート、今やれることを必死でやろうと考えていました

ところがです。毎日妻からかかってくる電話の内容が日に日に変わっていくことを感じました。「頑張る」から次第に「なんで私がこんなところに」が増え、話す内容はほとんどそれになってきました。「なんで」と聞かれても、私は答えようがない。さらにその次の段階では

私は精神的な病気なのか?あなたもそう思うの?具体的にどこが?

と頻繁に聞いてくるようになりました。妻が今頼れるのは私ただ一人。そこで「うん病気だよ」なんて絶対に言えない。

そうは見えないが 先生が「まだ病気だよ」と言ってるから治療しよう

それが私の精一杯考えぬいた答えでした。しかしその次のステージが待っていて、

どうやったら「病気じゃない」と先生が判断してくれるかずっと考えている

と言い出しました。よくないことに、妻の中で「病気じゃないように見せること」がある種、今できる唯一の目標になってしまったのです。私はその時点で、症状がよくなっていないことは分かっていましたが、妻がいくら取り繕ったところで、病院の先生が退院を許す訳ないと思っていました。ですので「あまり深く考えずにゆっくりしたら?」と曖昧に返事をし続けていました。悲劇はその数日後におきます。いつものように家内から電話があり、

先生にOKもらった!退院して通院することになった!子供に会える!

と言っていました。私は耳を疑いました。悪い夢であってくれと、本気で願いました。同時に病院に対して猛烈な怒りがこみ上げました。すぐに先生に電話しもその理由を問いただしました。答えは「入院当初よりはだいぶん落ち着いてきている、子どもさんとずっと会えないのは本人も辛いから、通院に切り替えてもいいという判断」ということでした。その上で「通院で様子を見て、まだ無理そうだったら再入院を検討しましょう」とのことでした。

入院させることがどれだけ大変だったか。再入院検討ってどういう意味なのか。夫から「もう一度入院しよう」と言えということか。様子を見るって何なのか。通院を検討するにしても、なぜ本人に告げる前に私に相談してくれなかったのか。怒りを通り越して。もう何も言う気になれませんでした。朗らかな顔で、病院から出てきた妻に「よかったね。とりあえず帰ろう。」と言いましたが、胸の中には不安が渦を巻いており、当然のようにその不安は現実になりました。明日以降の記事でお話します。

2/1まで 毎日体験談を書きます


同じ悩みを抱えているママ、パパ、その家族のために、少しでも役に立てたらと思うので、次回以降もnoteで「産後うつ」に関するエピソードを紹介させてください。

「日常の思い出が消えない未来」を目指す


今私たちは、失った時間を取り戻すように、沢山の写真を撮っていますが、撮ったきり中々整理できていません。消えてしまいそうな日常の写真を救いたい。日常の思い出が消えない未来にしたい。そんな思いで、プログラミング未経験者でしたが、「LINEアプリ"のこるん"」の開発を、歯を食いしばりながら進めています。

このアプリや活動を通して、産後うつに悩む人の何らかの力になりたい。もちろん共感してくださる方から、応援してもらえたら嬉しい。
そんな思いで、人生初のクラウドファンディングにも挑戦しています。

よろしければページの拡散 もしくはご支援いただけるととても嬉しいです

クラウドファンディングは2月1日で一旦終了しますが、自分の経験をもとに、産後うつで悩むママ、救いの手が差し伸べられないパパ(私もそうでした)の、力になることが、人生における使命だと思っています。

今後もnoteで記事を書き続けますし、どんな些細なことでも、ぜひメッセージを下さい。必ずお返事します。noteでも、TwitterでのDMやFacebookでももちろん結構です。

同じ病気で悩む人が少しでも減り、家族みんなの思い出が世の中に溢れますように。これからも活動を続けていきます。
長文読んでいただき、本当にありがとうございました!
また次回の記事でお会いできたら嬉しいです!

次回の記事はこちらです


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