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【2/1クラファン終了】毎日投稿③ 知ってください「産後うつ」体験談

【これまでの記事】
体験談② あの日出来ることは「110番」しかなかった
体験談① 薬を飲まずにこっそり捨てていた
体験談⓪ 思い出が消えた日

1歳 & 6歳のパパ「おきなか」です!本記事には「産後うつ」に関する個人の体験が含まれます。ご気分に合わない方、どうぞご無理のない範囲で読んで下さい。

少しだけ宣伝させてください。

2/1(火)まで 人生初 全身全霊をかけてクラウドファンディングを実施中
また支援いただいたみなさま、心よりお礼申し上げます。

当たり前が消えた日


ちょうど一年前の今頃、妻は「産後うつ」で隔離病棟に入院中。当時0歳の次女と5歳の長女は施設保護、娘たちと会うことも、電話で話すことすらできない。そんな中で、私たちは手紙と写真のやり取りで、お互いを励まし合いました。離れていても、私たち家族を支えてくれたもの、その一つが「日常の家族写真」でした。

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クラウドファンディングでは「日常の思い出写真を埋もれさせないアプリ」を開発し、紹介させて頂いていて、同じ経験をされた方の力になりたい、という思いで、経験談をお伝えしたいとおもいます。

ついに隔離病棟へ入院 その決め手は


前回の記事の通り、薬を飲まない妻を治療するには、もう「入院」しか道が残っていませんでした。ところが

隔離病棟への入院方法は2つしかない 病院からは強制できない
①家内が自分で入院するという意思を示す
②ご主人が強制的に入院の書類にサインする
いずれかがないと無理やり入院させることは残念ながらできません

その上で先生から、「ご主人が強制的に」を選んだ場合、入院中「旦那が子供を引き離した 許さない 私は病気じゃないのに」という恨みが頭の中の全てになってしまう可能性が高い。だから可能な限り②は選ばないほうが良い。と告げられ、八方ふさがりの状況になりました。

妻のことを思えば思うほど、どうすればいいかの分かりませんでした。家の状況は悪化の一途を辿り、5歳の長女が保育園に行っている間、家内と0歳の娘を家に二人きりで置いておくことが、私は怖くてたまらなくなっていました。仕事中で家内は私に「私のおっぱいが出ないせいで娘が餓死する 私も死んだ方がいいのか」と、泣きながら何度も電話を掛けてきました。

前から相談させて頂いていた役場の方にも共有していて、「最悪の場合はご主人が仕事の場合でも私たちが家に駆け付ける」と支援してくれていました。そして、ついに事態が動きました。

私が仕事中、いつも以上に取り乱した状態で家内から電話があり、相談したところ、役場の方が家に駆け付けてくれました。家内はベランダから身を乗り出す勢いで、大声で叫んでいたそうです。その状態を見て救急車が呼ばれました。私も帰宅し、家内と一緒に救急車で病院に行きました。0歳の娘は「救急車には乗せられないから一旦預かるね」ということで、役場の方が面倒を見てくれていました。

救急車が向かった先はいつもの心療内科ではなく、大きな精神病院、そこで

娘さんは2人とも子どもセンターで保護しました
あなたの今の状態では子供とは対面させらません 危険と判断しました
入院して治療が終わるで 子供は施設で預かります 接見禁止です

と先生から告げられます。

私も衝撃で、手の震えが止まりませんでした。保育園でお母さんのお迎えを待っていた5歳の娘は、母ではない子どもセンターの職員さんが急に来て、「しばらくお父さんとお母さんとは会えない」とだけ言われて、そのままセンターに連れていたかれたのです。まだ母乳しか飲んだことのない0歳の娘もです。

その時の妻の様子は、正直思い出せません。娘たちのことを思うと、想像を絶する苦しみだったと思います。「命より大切な娘に、母乳を飲ませて健やかに育てたい」ただそれだけだったのに「危険だから接見禁止 入院して」と突き付けられたのです。

「また娘に会いたいのであれば入院するしかない」という過酷な状況になって初めて、家内は隔離病棟への入院を決めてくれました。今想像しても、選ばざるを得なかったとはいえ、耐えがたい苦痛を伴う選択だったと思います。その日の晩、久しぶりに二人だけでご飯を食べました。すごく静かでした。入院して1日でも早く病気を治し、一緒に娘たちを迎えに行こう。と話し合いました。

ようやくこれで治療が進むはずでしたが、私たちにはまだいくつか、大きな試練が待っていました。明日以降の記事でお話します。

2/1まで 毎日体験談を書きます


同じ悩みを抱えているママ、パパ、その家族のために、少しでも役に立てたらと思うので、次回以降もnoteで「産後うつ」に関するエピソードを紹介させてください。


「日常の思い出が消えない未来」を目指す


今私たちは、失った時間を取り戻すように、沢山の写真を撮っていますが、撮ったきり中々整理できていません。消えてしまいそうな日常の写真を救いたい。日常の思い出が消えない未来にしたい。そんな思いで、プログラミング未経験者でしたが、「LINEアプリ"のこるん"」の開発を、歯を食いしばりながら進めています。

このアプリや活動を通して、産後うつに悩む人の何らかの力になりたい。もちろん共感してくださる方から、応援してもらえたら嬉しい。
そんな思いで、人生初のクラウドファンディングにも挑戦しています。

https://camp-fire.jp/projects/528736

よろしければページの拡散 もしくはご支援いただけるととても嬉しいです


「産後うつ」のママ パパの力に それが使命


クラウドファンディングは2月1日で一旦終了しますが、自分の経験をもとに、産後うつで悩むママ、救いの手が差し伸べられないパパ(私もそうでした)の、力になることが、人生における使命だと思っています。

今後もnoteで記事を書き続けますし、どんな些細なことでも、ぜひメッセージを下さい。必ずお返事します。noteでも、TwitterでのDMやFacebookでももちろん結構です。

同じ病気で悩む人が少しでも減り、家族みんなの思い出が世の中に溢れますように。これからも活動を続けていきます。
長文読んでいただき、本当にありがとうございました!
また次回の記事でお会いできたら嬉しいです!

次回の記事はこちら


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