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思い出が消えない未来を作りたい LINEで作るアルバムアプリ『のこるん』を創る

はじめまして! 1歳 & 6歳のパパをしてます「おきなか」です!
本記事には「産後うつ」に関する個人の体験が含まれます。ご気分に合わない方、どうぞご無理のない範囲で読んで下さいね。

冒頭に少しだけ宣伝させてください。

1/19(水) 人生初 全身全霊をかけてクラウドファンディングを実施します
よろしければページの拡散 もしくはご支援いただけるととても嬉しいです

当たり前が消えた日

ちょうど一年前の今頃、妻は「産後うつ」で隔離病棟に入院していました。当時0歳の次女と5歳の長女は施設に引き取られ、娘たちと会うことも、電話で話すことすらできない。施設から「職員に陽性者が〇〇名出ました 対策しております」という連絡が入る度、底知れぬ不安と、何もできない自分に、毎日心が張り裂けそうでした。届いた年賀状の「家族写真」を眺めながら、「なんでこんなことに…」と涙が止まりませんでした。

「当たり前だった日常」に帰りたい

そんな願いから、手紙と写真のやり取りで、お互いを励まし合いました。妻のリクエストは「普段のありふれた日常の家族写真」でした。長女が生まれてからの6年間の家族写真を、スマホ・PC・クラウドの中から、必死で探しました。

どの写真も見るだけで、当時の気持ち、家族の声、風景が、言葉では表せない程、鮮やかに蘇りました。

今やっと家族4人で暮らせるようになりました。離れていても、私たち家族を支えてくれたもの、その一つが「日常の家族写真」でした。

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予兆はなかったのか? あったし なかった

入院直前、次女0歳、家内の悩みは「母乳が出ないこと」でした。主治医の方含め周囲の全員が「母乳にこだわらず、ミルクをあげよう」と勧めましたが、家内は聞き入れませんでした。理由はなく、「聞き入れられない心」だったのだと思います。どんどん自分を追い込んでいき、「自分のせいで子供が死ぬ わたしは殺人者だ」と毎晩のように大声で泣いていました。

ごみだらけで、机の下には食べかけの食事が何日分もそのまま、妻は時々しかお風呂に入れませんでした。そんな異常な部屋で、私たち4人は暮らしていました。私の体重は半年で40kg以上減り、当時5歳の長女も当然不安定に。最終的には妻が部屋で包丁を振り回す警察沙汰の末、隔離病棟に妻、施設に子供たちが引き取られました。

よく「予兆はなかったの?」と聞かれます。当時の私はこの状況を「異常」と認識することが出来ませんでした。毎日毎日少しずつ部屋にごみが溜まり、体重が減り、家内の泣き叫ぶ頻度が増えていくと、次第に何も感じなくなっていきます。徐々に異常が「日常」になると、予兆を予兆と認識できなくなっていきます。今思い返しても恐ろしいことです。

相談できる人はいなかったのか?

妻は旧友誰しもが認める「明るく気さくな人」です。私の方が悩みがちで、「そんなことで悩んでどうするの?w」と満面の笑顔でよく励まされていました。人懐っこく、保育園のママ友にも「母乳がでなくて~」とよく相談していました。いろんなアドバイスを受けて「もう母乳が出なくても気にしないことにした!哺乳瓶でミルクあげる!」と何度も言っていました。

それでも当時は、ほんの些細なきっかけで、瞬時にダメモードに入ってしまう状態でした。例えば娘が一瞬でも哺乳瓶のミルクを嫌がったり、飲んだ後少しおなかを壊したり、体重が先週より数グラム減っただけで「やっぱり母乳じゃなきゃダメなんだ 母乳がでないと娘が死ぬ」と、普通では考えられない思考回路で、毎晩毎晩自分を追い込んでいました。

気分が戻ると、明るく友達や親に相談し、そして毎晩のように急降下していく。そんな毎日を繰り返していました。周りのみんなが話を聞いてくれていたし、妻本人も相談できて、ある意味悩みは一旦解決していました。それでも、急激に襲ってくる負の感情は、理性では抑えられない威力があったのだと思います。

-今後もエピソードを紹介させてください-

同じ悩みを抱えているママ、パパ、その家族のために、少しでも役に立てたらと思うので、次回以降もnoteで「産後うつ」に関するエピソードを紹介させてください。

「日常の思い出が消えない未来」を目指す


今私たちは、失った時間を取り戻すように、沢山の写真を撮っています。お出かけやイベント時の写真は「LINEアルバムに一括保存」していますが、日常のちょっとした写真は、撮ったきり整理できていません。

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離れ離れになった時、私たちを励ましてくれた「日常の思い出」。気持ち、家族の声、思い入れが詰まった写真が、仕事やメモなどの「雑多な写真」に埋もれるのは悲しい。そんな迷子になりそうな思い出の写真を、簡単にアルバム化するためのLINEアプリ"のこるん"を、家族のために自分で0から開発しています。


自分の経験から、日常の思い出がいかに貴重かを知りました。入院中に5年分のぐぐちゃぐちゃの写真の山をかき分けながら、その中に撮ったきり振り返れていない写真・思い出が沢山あることも、思い知らされました。

消えてしまいそうな日常の写真を救いたい。日常の思い出が消えない未来にしたい。そんな思いで、プログラミング未経験者でしたが、「LINEアプリ"のこるん"」の開発を、歯を食いしばりながら進めています。

一人で作るだけでなく、このアプリや活動を通して、産後うつに悩む人の何らかの力になりたい。もちろん共感してくださる方から、応援してもらえたら嬉しい。
そんな思いで、人生初のクラウドファンディングへの挑戦を決意しました。

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「産後うつ」のママ パパの力に それが使命


クラウドファンディングは2月1日で一旦終了します。それは私にとっての「はじまり」です。その後も自分の経験をもとに、産後うつで悩むママ、そして中々救いの手が差し伸べられないパパ(私もそうでした)の、力になっていくことが、自分の人生における使命だと思っています。

今後もnoteで記事を書き続けますし、どんな些細なことでも、ぜひメッセージを下さい。必ずお返事します。noteでも、TwitterでのDMFacebookでももちろん結構です。

同じ病気で悩む人が少しでも減り、家族みんなの思い出が世の中に溢れますように。これからも活動を続けていきます。

長文読んでいただき、本当にありがとうございました!
また次回の記事でお会いできたら嬉しいです!

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