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『国境のない生き方』 欧州に住もう

 毎日新聞の連載人生相談コラムから漫画家、小説家のヤマザキマリさんを知るようになって、作品の「テルマエ・ロマエ」を拝見してから、一気にファンになりました。そして今回は、ヤマザキマリさんの半生が描かれている『国境のない生き方』を読みました。欧州は、数えるほどしか行ったことなかったですが、『国境のない生き方』というタイトルを見て、読んでみるとヤマザキマリさんの異国の世界(欧州)の話にどんどん引き込まれました。 

 第三章の『14歳の欧州一人旅から始まる』話は、彼女の人生体験、経験には凄まじいものがたくさん書かれていました。その一部です。

1981年の当時は、言葉も現地語をしゃべれずに14歳で一人で欧州旅行をしました。右も左もわからず、オーバーブッキング(予約過剰な状態)で予約していたホテルに宿泊もさせてもらえることができませんでした。その後、自分で交渉し最後に別のホテルに宿泊できました。

というエピソードです。大人でもうろたえるような状況に置かれても、14歳で言葉も現地語をしゃべれないのに、めげずに挑戦してきた彼女の精神に『生きる力』を感じました。

 私も、海外への憧れが小さい頃からありましたが、当時は海外へ行く機会はなかったですし、海外に行くため行動してまで模索してなかったので無縁のままでした。ですが、大学生になって工学部で勉強し始めてからは、なぜか英語に興味を持つようになり、そして工作機械の会社に入り、縁あって海外にかかわる仕事を任されて、海外が身近なものになっていきました。それからずっとありがたく工業×英語×海外と付き合うことになりました。今の時代は、14歳でも一人で欧州や海外に行くことは珍しいことではありませんが、大人になった今の私でも思い切って挑戦できることじゃないなと感服いたしました。

 それはさておき、これを読んで少しだけ『国境のない生き方』という意味がなんとなくわかったように思います。海に囲まれた日本に住んでいると国境を感じにくいと思います。それは日本の国境は海だからです。しかし欧州では地続きの大陸がありポルトガル、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、スイス、、、という風に隣同士で繋がって国境を感じやすいです

 もし欧州のように地続きに住んでいながら『国境をないものだ』と考えたら、言葉は違えど国の境なんてないんだと考えることができました。人の生き方も同じなんだということも思いました。日本で例えると県境が国境と考えればわかりやすいです。そんな感じで『国境のない生き方』という意味が少しわかったように感じました。

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