【応援】ムーンライト・ダイナー&【感想】スモーキー・アンド・ビター

どうも、ブログ更新頻度の低さには定評のある西村正英です。

今回は、応援記事です。

神威杏次さん、という映画監督がいます。
サクッとした来歴はこちらをご覧ください。
●Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E5%A8%81%E6%9D%8F%E6%AC%A1

僕、西村正英にとっては、かつては少年時代の「恐怖の象徴」でした。
ヒーロー番組で幾度となく悪役として立ちはだかった、名優の一人だったからです。
今では、その神威監督の描く「ハードボイルド」な世界観に心酔し、ファンとなっています。

そんな神威杏次監督の長編映画3作目「ムーンライト・ダイナー」の制作が決定し、クラファンがスタートしています。
https://camp-fire.jp/projects/view/433037
なんと、5千円で劇場鑑賞券が、3万円で本編の円盤がもらえます!
神威監督の描く「ハードボイルド」な世界に、ご支援のほどどうぞよろしくお願いします。

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そんな神威監督の長編映画2作品目が「スモーキー・アンド・ビター」です。

映画の概要や受賞歴等は、以下ページを参照ください。
https://movie.kamuin.com/entry/smokyandbitter

僕は、「2020年9月12日(土)」のプレミア上映にて、拝見しました。
CAMPFIREの製作支援プロジェクトにてチケットを選んでいましたので、友人達を連れて観てきました。

僕はそこで、かなりの衝撃を受けました。
間違いなく素晴らしい作品なのですが、僕には、それを適切に表現しきれる語彙力がなかったのです。
(仮にも作家なのに(苦笑))

それで、作品について語ったりまとめたりとかは他の方に任せて、僕自身はただただ「凄い」「尊い」と喋るだけのbotと化していたのです。

ただ、それは「逃げ」だな、と思いました。
作品が世に出て行くに当たって、微力でも何かお手伝いできることをすべきでないか、そう考えて、今回この筆を取りました。
稚拙な文章ですが、お付き合いいただければ幸いです。

●凄いポイント1「徹底してストイックな脚本構成」
まず、僕は脚本家です。
まだまだ若輩者ですが「教科書的にはどう」「教科書を崩すならこう」というところは、それなりに思いついたり、見抜いたり出来る人間だと自負しています。
その上で言います。
神威監督の脚本は、とても無駄がなく、良い意味でストイックです。
神威監督自身のページに書いてあったのは基本的に「アテ書き」をされる、ということでした。
アテ書きするから無駄がない……と思われるかもしれません。
しかし、アテ書きとは、即ち役者という「素材提供者」の味を最大限活かすことです。
これが2人や3人ならなんとかなります。
ですが、10人以上となってくると、個性同士が喧嘩して、ともすれば映画そのものが破綻します。
例として、綿飴とタバスコは共存し得ないのです。
神威監督は、それをやってのけます。
僕のような頭デッカチから見れば、もはや魔法です。
個性同士が映画のために最大限に味を活かし、無駄なくきちんとテーマを描いていく。
これは凄いことだと思います。

●凄いポイント2「こだわり抜かれた道具達」
画面に映る、全ての物に意味が、意図があり、徹底して作り込まれています。
これは映画の教科書的には当然なのですが、それを100%実践するには、本来莫大な予算と時間のどちらか、もしくは両方が必要と僕は考えています。
神威監督の制作スタイルは、ページを見るとわかりますが「自主映画」のそれです。
クラファンで集まった資金「1,853,550円」だって、作ったことのある方ならわかるでしょうが、決して潤沢な額ではありません。
では、お金と時間、どちらも十分でない時に、何が作品の品質を作り込むのか?
ビジネス本で語られるのは「知恵」と「工夫」です。
システム開発の現場では「準備段階」と言われます。
恐らくですが、神威監督は恐ろしいほどに賢い方なのです。
こだわり抜いた画と、それを実現するためのインテリジェンスが、神威監督には備わっているのだ、と思いました。

●凄いポイント3「生え抜きの製作体制」
現場専任スタッフゼロ。
これは、出演する役者が「自分のことは自分で全て責任を持つ」こと。
そして「他セクションの仕事についてもこれを熟知し、可能な限り協力すること」を意味します。
この体制は、商業映画の逆を行っていると思います。
例えば役者には、マネージャーがいて、お仕着せの衣装を着て、メイクがいて、立ち回りにはスタンドインがいて、映像の素材を提供する。
そして「他セクションの邪魔は決してしない」というスタンスかと思います。
どちらが良い悪いではありません。どちらにも、どちらの難しさと凄さがあります。
ただ、神威監督のやり方で、これだけの作品をアウトプットしてくることは、驚異という他ありません。

●尊いポイント1「全役者の圧倒的な存在感」
前述の通り、神威組の役者さんは全員、自他セクションの仕事を熟知しています。
だからでしょうか、画面の中で、役者さんが浮きませんし、沈みません。
全てのカットが「成立」しています。
自主映画、時には商業の映像作品ですら散見されるのが、悲しいかな多いのが「成立」していないカットです。
それは当たっているように見えないパンチだったり、悲しんでいるように見えない泣き顔だったり、感情の乗らない形だけのアクションだったり……様々です。
神威組の映画には、そういうことは一切ありません。
それは、全ての役者が、自分がカメラの前で、カメラの外で何を考え、どう立ち回れば良いのかわかっている人間だからだと思います。
この観点から、神威組の「常連」と言われる役者さん達は、「役者力が強い」役者ばかりだと思います。
もうね、出演役者さん全員が尊く見えてくるのですよ。

●尊いポイント2「ハードボイルド」
神威監督の映画には、一貫して「ハードボイルド」がテーマとして流れています。
ハードボイルドとはなんでしょうか?
それは、どこか情けなくも格好良い「やせ我慢」の物語だと、僕は思います。
それを、泥臭くストレートに描いた映画が、この世に出ていることそのものが、とても尊いことだと思います。

●尊いポイント3「神威杏次という男」
これはもう反則でしょう。
物語をエンドマークへと導く、最高の役者にしてデウス・エクス・マキナ。
僕が幼少期に見た圧倒的な存在感そのままに、スクリーンの中に現れる神威杏次という一人の男。
その風貌と佇まいに、かつては悪夢に見るほどの恐怖を、今では眩いほどの尊さを感じています。


……結局「凄い」「尊い」を語るしか出来なかったのですが(苦笑)
いやだって、神威監督の作品、凄くて尊いもんさ。

で、このブログ記事を読んでも、本編の視聴方法が……という方に朗報です!
https://camp-fire.jp/projects/view/433037
なんと! リターンの中に「スモーキー・アンド・ビター」の円盤があるではありませんか!
5万円のコースと少々お高いですが、「ムーンライト・ダイナー」の円盤と劇場鑑賞券も付いてきます!
これは逃せない所ですね。
「スモーキー・アンド・ビター」をご覧になりたい方も、是非応援よろしくお願いします。

神威監督の魅力に触れることが出来るYoutubeチャンネルがこちらです。
こちらも応援よろしくお願いします。
https://www.youtube.com/channel/UCPo30m890syPok7EwUM-Euw

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