見出し画像

運命の人は、トランスジェンダー~人生2度目のカミングアウト~

結婚することになりました。
相手の方はトランスジェンダー。

外国人で身体は男性。
でも心は乙女。
恋愛対象は女性。
ちょっと複雑なトランスジェンダー。
でもおかげで、私はストレートで女性なので
恋愛対象に入ります(笑)

前回「やっと来た」を書いてから、
まだ8ヶ月。
頭がおかしくなるほど忙しかった(笑)

でもそんな中、やっぱり。
私は運命の人に出会った。
やっぱりですよ。
絶対もうすぐ出会うと確信していた。

理由は分からん。
なぜかすごい自信があった。

付き合ってすぐ結婚の話が出て、数か月後。
彼女(旦那)に突然カミングアウトされました。

「今まで誰にも言わず、
30年隠して生きてきたけど、
心は女性なんだ。」

正直、もう女子がちょっと出ちゃってたけど
がっつりホントに女子だとは知らなかった。

最初はビックリしたけど、
「そっかー!だから女子でちゃってたのかー!」
って納得してスッキリw

彼女は恐る恐る、
「これからは女性として生きたい。
それでも結婚してくれる?」
と私にききました。
私はもちろん、OK。

なぜなら、カミングアウトをされるのは
人生で2回目だから(笑)

私の身内には、
身体は女性で、心が男性の兄がいます。
兄は高校生の時、初めて私だけにカミングアウトしてくれました。
その時にも兄に言われました。

「こんな自分だけど、嫌いにならないで」


兄も、旦那も嫌いになるわけがない。
性別なんかどうでもいい。
私はあなたが好きだから。



彼女(旦那)のカミングアウトから数日。
旦那のことに関しては、何の問題もない。
あれ...でも、子供が生まれたら...??

私はどんどん未来の我が子への
悪い心配事が膨らんでいきました。
「パパがスカート履くのイヤ」とか
言い出したら...????
いじめられたとか言い出したら...??

私が自分の幼少期に感じた、孤独、悲しみ、恐怖。
そして大人になってから
産まれてしまった環境への憎悪の呪縛。

こんな気持ちを自分の子供には、
1ミリも感じさせたくない。

国際結婚、大変そうだけど楽しも~と言ってたけど、
もうそれどころじゃない。
彼女(旦那)とは何度も話し合い、
時には号泣しながらお互いに意見をぶつけ合いました。
久しぶりに結構落ちるとこまで落ちて悩みました。

でも結果的に、

「まだ産まれてもないのに
何悩んでんの??
そんなに悩むなら別れればいい。」

自分の心の中で何度も自分にこの言葉をぶつけました。
答えはもちろん、

「別れるなんて絶っっっっっ対イヤでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす!!!」

ということで、もう悩むのはやめました。
私の未来の子供は必ずこう言う。

「私のパパは足が綺麗で
スカートがとっても似合うんだー!!
なんで〇〇ちゃんのパパは
スカート履かないの??
履けばいいのにね!」

これが私の未来の子。
周りは笑顔でそれを認める。必ずそうなる。
だから腹を決めて、私はもう悩まない。

こう決めたら毎日が楽しくて仕方なくなりました。
彼女と二人でデートする時も、
今日は二人で一緒にスカート履いていこうとか、
私がメイクを教えてあげたり、
楽しいことがたくさんたくさん増えました。

私と出会ってくれてありがとう。
この世に産まれてきてくれてありがとう。
私を信じて打ち明けてくれてありがとう。

どんなことがあっても一緒に立ち向かおうね。
今日も愛してる。